ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

目黒とんきコミュの「おねえさん」の記念日

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆さんは、比較的遅めの時間にいらっしゃるとんきの「おねえさん」ご存知ですか?

ピーク時にも顔色一つ変えず多くのお客さんの顔と順番を瞬時に記憶し、スムーズな誘導で僕らをカウンターに導いてくれる「おねえさん」です。

先日の12月10日はなんと、勤続70年の記念すべき日だったのだそうです。

ボクも誘われたのですが行けず、実際に訪れてきた小林父さんの日記をご紹介します。

皆さんもチャンスがあれば「おねえさん」に声かけてみてあげてくださいね。

「70年間おいしいとんかつありがとう」って。



以下小林父さんの日記より******************************

私は、「目黒とんき」というとんかつ屋にもの心付く頃から通っているのだが、 その目黒とんきが、現在の目黒駅前に移転したのは昭和42年のことである。

私が7才の時であるが、私には朧気ながらも今の店の前の店の記憶がある。
細長い店内の記憶なのだが、それはハッキリしたものではなく、いつも
霧の中に浮かんでいるような儚い記憶である。

昭和42年と言えば、今から42年前なのだが、目黒とんきの創業はさらに
その28年前で、今年は創業70年だそうである。

そして、目黒とんきには、現在も現役で店に出ている84才のおばあちゃんが
いる。
午後9時過ぎになると店の1階のカウンター内に姿を現すおばあちゃんは、
長らく、目黒とんきのお客のオーダーと席順を人間コンピューターの如く仕切って来た伝説の女性であり、おばあちゃんと呼んではならない。

「おねえさん」が正しい呼び方である。

生涯独身で、とんきとここまで歩んで来た「おねえさん」は、今日、2009年12月10日が勤続70年の記念すべき日である。

私は、そのことを今年の6月、そのおねえさん本人とのほんの短い会話の中で知った。
それから、勤続70年という、「日本にいったい何人いるんだ?」というような
途方もない、仕事人としての偉大な軌跡を思い、12月10日には絶対とんきのとんかつを食べることに決めていた。

その日が今日である。

おねえさんの本名を私は知らない。
余計なことを話したこともそれほど無い。
いつも軽い挨拶程度の会話しか交わさない。

しかし、40数年間、とんきの白木のカウンター越しに対面して来た歴史は
ひとつの信頼感を築いていると自分で勝手に確信している。

数ヶ月前、10年以上ぶりで、私の母をとんきに連れて行ったのだが、
おねえさんは、私の母を見ると「あら、小林さん、久しぶりー」と話掛けて
来た。
私の母がその前にとんきに行ったのはさらにその10年前ぐらいだと思われ、
直近で20年に2度しか来ない客の名前を覚えていたことに、私は少なからず驚いた。
しかも、おねえさんの年齢は80才を超えているというのに。。。

おねえさんは、14才の時に故郷の新潟の田んぼの中から、自分の姉の亭主を頼って東京に出てきたそうだ。
そして、その義兄の始めたとんかつ屋を手伝い始めたとのことだ。

それから実に今日まで70年間の月日を、14才から84才まで、とんきと共に歩んで来た訳である。

生涯独身で、だからまだ「おねえさん」と呼ばれている。
私の幼い頃の記憶に中には、40才そこそこのおねえさんがいるが、顔は今の顔と全く同じに思えて仕方がない。

今日、おねえさんは、会計をして店を出て行く常連と思しき人を、店の前の寒風の中で待機して、何やら挨拶をしながら手の中のチョコレートを渡していた。
多分、自分の中の勤続70年の節目を、古くからの常連客と分かち合っていたのかもしれない。

私は、僚生と妻と友人のたつさんと4人で一緒にとんきに行った。
ミクシィの目黒とんきコミュの管理人であるmomotaさんも誘ったが、
所用でタイミングが合わず来られなかった。



私は、とんきに来る前に小さな花束を妻に買わせ、僚生に持たせて店に入った。
午後10時を回ると、カウンターの席がポツポツと空き始めた。
客との過度なコミュニケートを取らないとんきなので、あまり満員の所で
花を渡すのは憚れたが、幸い客も疎らになって来たので、カウンター越しに
僚生が花を渡した。

「いつも美味しいとんかつをありがとうございます。」

それ以上の言葉も必要ないはずであり、愛がある店は時代の変化や波にも
負けずにこうやって、みんなに愛され生き残って行くのである。





目黒とんきには、たった3つのメニューしかない。


ロースカツ
ひれカツ
串カツ


並も上も無い。
この3つだけで70年間愛され続け、42年間今の大きな店を満員にし続けているのだ。

ここ10数年前ほどからのとんかつブームで、肉質偏重のヤワなとんかつが
台頭して来たが、そんなの微動だにしないのだ。

目黒とんきは、100人以上入るキャパがあり、午後4時開店で10時45分ラストオーダーの営業時間に5〜6回転させると言う。

固定客が月に一度の割合で訪れるとしても約3万人のリピータがいる。
もし、2ヶ月に一度の割合ならば、実に6万人のリピーターがいる計算になる。

小さな店に客を並ばせている訳ではない。

少なくても42年間、今の大きな店に客を並ばせている。

これだけで、何を比較することも無い。
確かに肉の揚げ方にもブレがあるし、肉質にもブレがある。
しかし、店の愛はブレない。
だから、そんなことユラギで済んでしまうのである。

会計をして外に出ると、おねえさんが冷たい風が吹く中を待っていた。
手には2L入りのとんきの特製ソースと、キャンディーを2袋を下げていた。

僚生にキャンディーを渡して、私の手にソースをいただいた。


「これからもまだまだ頑張りますので、とんきをよろしくお願いします。」







私にはとんかつは2種類存在する。

普通のとんかつか、目黒とんきのとんかつか。


本当の意味での、似非ではない、日本のおもてなしの心が息づく店である。

**********************************************************

コメント(14)

ああ、70年間!
記念日おめでとうございます!
いつもありがとうございます!

そしてこんな素敵な記念日を教えていただき感謝です。

おいしいものが食べたいとき、
ていねいでさりげない接客がなつかしいとき、
きびきびと心をこめて働く人々をみたいとき、
目黒にいればとんきがある!と思えることに
来店している以外の時にも支えられていると思います。

ちょうど少し前に書いたとんき日記、よろしければ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1334595277&owner_id=8166217
>Makieさん
日記拝見しました。
ここにもとんき愛を感じている方がいらっしゃいましたねw
おっしゃるとおりだと思います。
継続は力なり、当たり前の事を当たり前に続ける事がどんなに難しい事なのか、そしてそれは料理や店の雰囲気にあらわれるという事を感じる事が出来る数少ないお店ですよね。
心のこもった文章に引き込まれました。私は自由が丘店がホームで子供の頃は帰りにケーキなんかをよくお土産に頂いてました。「とんき」ってとんかつの味だけじゃない、本当にトータルで素晴らしいお店ですよね。
夏に食べに行ったとき、「おねえさん」から直接12月に70周年と伺っていたのに、
すっかり忘れてました!。遅ればせながら、花束持って行ってきます。ぼくもとんきに通い続けて30年です。
私はまだまだみなさんに比べたらひよっこですが、とんきさんの大ファンです!あのカウンター内で繰り広げられるまるでショーを観ているような気分、最高です。
…いやぁまた食べに行きたくなっちゃいました。
ありがとうございます。
>らいすさん
ほんと素晴らしいですよねー。
とんきイズムとでも言うんでしょうか。

>いちろうさん
僕も近日中に行こうと思ってます。
凄いですよねー70年ですもんねー。

>あさぽ(゚ω゚)。+さん
僕20年くらい行ってますが、まだまだ強者は沢山いるみたいですよw
年数関係なくとんきの良さが解る方は信用できる...みたいなところあります。
僕は新しい友人は必ずと言っていいほどとんきに連れて行くのですが、反応様々で面白いですよ。
大したことないとか言うヤツは大体長く付き合えないヤツなんですよねw
クリスマスシーズンにもお勧めなトンカツ屋はとんきだけですw
幸せな気分になれますからねー。
やっぱり本物は時代を超えるんですね。

日記を読んで涙が出そうになくらい感動しました。

僕は現在、宮崎県在住ですが大学も最初の就職先も目黒だったのでとんきは頻繁に通ってました。
おねーさんもお元気そうでなによりです。

来年実家に帰るときにはかならず大好きな目黒とんきに行ってきます。

揚げ場の近くで肉が衣をまとい、油に投入される瞬間を見てるのが大好きでした(笑)
わぁ〜!なるほど〜ぴかぴか(新しい)

とんきさんたくさんの人から愛されてますね!!

私はよく2階にもよく行きますが、2階はどうですか〜??
また雰囲気違いますよね!
>ジェイさん
僕も海外にしばらく滞在している時にとんきに行けない事が残念だなーと考えた事があります。
戻ってきてすぐに行きましたが、久々のとんきは最高でした。
しばらく行かずとも全く変わらないとんき。
これからもずっとそうであって欲しいですね。

>あさぽ(゚ω゚)。+さん
僕も4人以上になると2階を利用します。
お座敷がまたいいんですよね。
でもやっぱりカウンターが一番かな。
先日「とんき」に行きましたら、おねえさんにHERSHEY'Sのチョコレートを頂きました。

そのおねえさんの話声はまさに少女の声なんですね・・・

不思議な方なのですよ。

はじめまして、コミュニティーに参加しました。どうぞよろしくお願いします電球

「とんき」は20年くらい前から行っています。当時小学校5年生、地元だったので、

よく連れて行ってもらいましたわーい(嬉しい顔)今でも行きたくなりますね。あのとんかつに

気配りのよい店員さん。おわんのお代わりも欠かせません。

「おねえさん」最近はたまぁにしか見かけませんが、記念日おめでとうございますexclamation ×2

小さいときはよく、食後にキャンディーをもらいました。閉店間際に「片付けしながらで、

悪いわねぇ。ゆっくり食べていってね」と声をかけていただいたり、とても気配りをする方

だと思います。これからも頑張っていただきたいですねexclamation ×2なんだか、またとんきに

行きたくなってしまいました。

昨夜、ようやく「とんき」に行ってきました。
一度、花束を持って出かけたのに、間に合わなかったのでした。
おねえさんは変わらずお元気でした。
なんでも65歳の時に胆石の手術で100日間休んだ以外は、
全く病気していないんだとか。
声が昔と全然変わらないんですよね。

お声をかけたらわざわざ店の外まで出てきてくださったので、
「遅くなりましたけど70周年のお祝いに」と心ばかりのお菓子をプレゼントしたら、
お返しに小林父さんと同じく、2リットル入りの特製ソースとチョコレートをいただき、
かえって恐縮してしまいました。

これからもお元気でお仕事を続けていただきたいものです。

みなさん思い入れは様々ですねー。
今日はイブですのでいつまでも変わらぬとんきに乾杯です。

>いちろうさん
おねえさん喜んでたでしょうね。
ホントにいつまでもお元気にとんきを支えていただきたいですよね。
とんきのスタッフ皆さんにも同じくそう願いたい物です。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

目黒とんき 更新情報

目黒とんきのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング