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『こころのチキンスープ』コミュの大好きなお話

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コメント(9)

ダン・ミルマンさんのお話で『ニューヨークに愛を』が大好きです。(『こころのチキンスープ』第一巻「愛の奇跡の物語」)

      ◇◆◇◆◇◆◇◆

 「ニューヨークに愛を」

 友人と一緒に、ニューヨークでタクシーに乗った時の事だ。
降りる時、友人はタクシーの運転者に声をかけた。

「どうもありがとう。君は実に運転が上手いね。」

 運転手はそれを聞くと、一瞬びっくりしていたが、

「お客さん、口がうまいね。からかっちゃ困るぜ。」と言った。

「いやいや、そうじゃないよ。ニューヨークは車がひしめきあっているし、無茶苦茶な運転をしている連中が多いだろう? そんな中で、君が驚くほど冷静なんで感心しているんだ。」

「そうかい」とそっけなく言って運転手は走り去った。

「今のは何だったんだい?」と私が聞くと、

「僕はニューヨークに愛を呼び戻したいんだよ。こんなにすさんでしまったニューヨークをよみがえらせる方法は、愛しかないと信じているんだ」と友人は答えた。

「君一人の力でかい?」

「僕一人の力じゃないよ。考えてごらんよ。僕の言葉で、今の運転手は気分を良くしたと思うんだ。あのタクシーがこれから20人の客を乗せるとする。運転手がいい気分でいれば、客に親切をするだろう。すると今度はその20人の客が、まわりの連中にまた親切をする。つまり連鎖反応を
起こすわけさ。自分の会社の従業員とか、どこかの店員とか、レストランのウエイターだとか、ひょっとすると、普段はほとんど気にかけない家族にさえもやさしくするかもしれないさ。そうすれば、やがて1000人以上の人を巻き込む計算になる。すごいだろう!?」

「でも、さっきの運転手を勘定に入れての話だろう? 彼が親切にして回るという保証はないよ」

「わかっているさ.人それぞれなんだから。だけど、もし僕が今日、10人の人間に親切にしたとして、その中のたった3人だけでも気分がよくなってごらん。これがまわりまわって3000人以上に影響を及ぼすってわけさ」

 私はそれを聞いてなるほどとは思ったものの、

「理論的にはそうかもしれないけど、実際はそう上手くいくとは思えないな」と答えた。

「もし、期待通りにいかなかったとしても、何の損になる? そもそも『いい仕事をしたね』と言うのに全然時間はかからないよ。チップを増やすわけでも、減らすわけでもない。相手に通じなくても、それはそれでいいじゃないか。また明日、別の相手に試してみればいいことさ」

「お前、本気で言ってるのかい?」

「君こそ素直じゃないよ。僕らの会社の連中だって、給料が安いっていうだけでブーブー言っているわけじゃないんだ。どんなに一生懸命やっても、何も言ってもらえないのが面白くないのさ」

「でも、連中の仕事に対する態度はいいかげんじゃないか」

「そこなんだよ。みんな心のどこかで、真面目に働こうとサボろうと誰も気にかけやしないと思い込んでいるんだよ。どうして、誰も優しい言葉をかけてあげないんだろう?」

 こう話ながら歩いている家に、工事現場にさしかかった。
ちょうど5人の作業員が昼御飯を食べていた。友人はそこで立ち止まると、建設中のビルを見上げながら作業員たちに話しかけた。

「すごいね!素晴しい仕事ぶりだ。こんなものすごいビルを建てるのは、さぞかし難しいし、危険なんだろうなあ」

 作業員達は、この不思議な男をいぶかし気に見上げた。だが、友人は全く気にせず続けた。

「いつ出来上がる予定なんだい?」

「六月さ」と作業員の一人がしぶしぶ答えた。

「そりゃあ、スゴイね。君たち、これだけいい仕事ができるんだから、さぞかし鼻が高いことだろうね」

 作業員達はあっけにとられたままだったが、私達はまた歩き始めた。

「あの作業員達が僕の言ったことをかみしめてくれれば、きっといい気分になると思う。こうやって、この街全体がまた少し幸せを取り戻すんだ」

「でも、やっぱりお前一人の力では無理だよ」と、私はまだ賛成できずにいた。

「肝心なのは、途中で諦めないことなんだよ。大都市の人間に昔のような優しい心を呼び戻すのは、至難のわざかもしれない。でも他の人たちも、この親切キャンペーンに参加してくれるようになれば...」

 そこまで言うと、彼は途中で話を止めた。通りがかりの女にウインクをしたのだ。

 私は思わず言った。

「ふーん、どう見ても、見映えのしない女だと思うがな」
「わかってる.でも、想像してごらんよ。もし彼女が学校の先生だったら、クラスの生徒達にとって、今日は最高の一日になるだろうね」

    ダン=ミルマン
 ある日、仕事を終えて車で家の近くまで来ると、地元の少年野球チームが試合をしていました。
 ちょっと見ていくことにして一塁側ベンチに座り、そこにいた男の子に尋ねました。
 「今、何点だい?」
 少年はにっこりして答えました。
 「0対14だよ」
 「ふ〜ん。でもあまりがっかりした様子じゃないね」
 と、私は言いました。
 「がっかりだって?」
 と、その少年は不思議そうに聞き返しました。
 「まだ、こっちは一度も攻撃してないんだよ」

      『こころのチキンスープ』より
【プチ紳士を探せ!運動】【ニューヨークに愛を】

 スーパーサラリーマンであり、作家の志賀内泰弘さんが編集長となり、有限会社ウィッテムの 小島章裕さんが事務局となり、プチ紳士を探せ!運動を展開されています。

 志賀内編集長の夢を読んでいて響きました。(一部の抜粋です。よろしかったら全文をお読みくださいね)

=============================


世界という単位を考えたとき、
60億人という人口をついつい考えてしまいます。

すると、自分という一人は、60億人分の一だと思ってしまいます。
次に、そんなちっぽけな自分に何ができるのだろう、と悲観してしまいます。
せっかく、ちょっとだけでも
「良い事をしよう。他人の力になろう」と思っても、
「どうせ変わりはしないから」と諦めてしまいます。

それが、「焼け石に水」という理屈です。

でも、本当にそうなのでしょうか。
「世界がもし百人の村だったら」を読んで思うのは、
自分の住む世界の単位を小さくして考えると、
わかりやすくなるということです。

ここに100人の村があります。
一人が、一日に一人ずつの相手に、
小さな親切をしてあげることを始めました。

親切にしてもらった村人は、嬉しくなりました。
自分も人に親切をしよう、と実行する人が現れました。
そのうちのまた何人かは、やはり一日に一人ずつの相手に、
小さな親切をすることを実行しました。

最初に始めた人が、99日目には、村中が親切だらけになっていました。
そこには、思わぬ副産物が生まれました。

99人に親切にすると、自分は99人から親切にされるのです。
とうとう、誰もが、自分のことは一切心配しなくても、
他人のことだけ考えていればよいという村になりました。

=============================

いかがですか。
もちろん夢です。

でも、こんな夢が実現したら、
思いやりがいっぱいの社会が生まれますね♪

今年も、そして今日も、
プチ紳士が一人生まれることを願いつつ、
コツコツと活動を続けております。


                   志賀内より。


--------------------ここまで引用-----------------------

 志賀内さんは「もちろん夢です」と書かれています。


 でも誰かがこのようなことを始めないと、、、、と思われて始められたことでしょう。そして一人でもプチ紳士が生まれるようにと願って、、、。

 私が大好きな『こころのチキンスープ』の『ニューヨークに愛を』というダン・ミルマンさんの話を思い出します。

この詩は冒頭に掲げています。
【窓】

『こころのチキンスープ2』(ダイヤモンド社)にこんな話があります。

『窓』

 ある大きな病院の小さな病室で、重い病気にかかった二人の男が寝ていました。このちっぽけな部屋には、外の景色が見える窓がただひとつあるだけでした。
 その窓のそばで寝ている男は、毎日午後になると一時間だけ、ベッドの上で上半身を起こすことが許されていました。肺にたまった水を出すためです。
 しかし、壁際の男は起き上がることもできず、いつもあお向けに寝ていなければなりませんでした。

 毎日、午後になって身体を起こす時間が来るたびに、窓際の男は寝たきりの男のために外の様子を話して聞かせました。
 窓からは池のある公園が見えます。子どもたちがあひるや白鳥にパンを投げ与えたり、おもちゃのボートを浮かべて遊んでいます。
 若い恋人たちが、手をつないで樹の下を歩いています。花は咲き乱れ、青々とした芝生が広がり、ソフトボールを楽しむ人たちもいます。その向こうの木々のあいだからは、ビルが建ち並ぶ街の風景も見えます。
 寝たきりの男はこうして、ひとつひとつの話を心から楽しみました。もう少しで池に落ちそうになったり子どものことも、サマードレスに身を包んだきれいな女の子たちのことも聞きました。
 それを聞いているうちに、いつしか外の光景を自分の目で見ているような気分になったものでした。

 ある日のこと、寝たきりの男の脳裏をひとつの思いがよぎりました。
「なぜ、あいつだけが、外の景色を見る楽しみを与えられているんだ?俺にだって……」
 彼はそんなことを考える自分が恥ずかしいと思いましたが、その考えを打ち消そうとするたびに、ますます不満がつのります。窓側のベッドに移るためなら、何でもしてやるぞとさえ思い始めたのです。
 ある晩のこと、寝たきりの男がいつものようにぼんやり天井を見つめていると、隣で眠っていた男が突然目をさまし、ひどくせき込み始めました。息をするのも苦しそうです。男は看護婦を呼ぼうと、枕元のスイッチに必死で手を伸ばそうとします。
 寝たきりの男は、そんな様子をただじっと見ていました。隣の男の呼吸が止まってしまったのに気づいても、何もしませんでした。
 朝が来ました。看護婦はその男が死んでいるのを見つけ、静かに病室から運び出しました。

 寝たきりの男はほとぼりが冷めるのを待って、窓側のベッドに移してくれるように頼みました。
看護婦たちはその望み通り彼を隣のベッドに移し、気持ちよく眠れるようにと毛布をきちんとかけ直してくれました。
 男は彼女たちが病室から姿を消すとすぐに、痛みをこらえながら、片ひじをついてやっとの思いで身体を半分起こしました。そして窓から外を見たのです。

 そこには、灰色の高い塀が張りめぐらされているだけでした。

                         『こころのチキンスープ 2』より


 この話とほぼ似た話を田中信生先生(米沢興譲教会)がされています。ただちょっと違うので、ご紹介したいと思います。

 その病室は2人ではなく、5人くらいの病室です。

 外の景色を伝えてくれる男(A)の話を聴いていた4人はとってもその時間を楽しみにしていました。生きる糧とも言えました。

 しかし、Aが亡くなり、一番端っこでいつもAの立場をやっかみ聞いていたBが、どうしても窓際のベッドに移りたくて、看護師さんに訴え、しめしめと思います。

 Bは壁際のベッドを得たら、その景色を独り占めしようと考えていたのです。
 他のメンバーに語るなんてことは考えてもいませんでした。


 見事に壁際のベッドをせしめたBは痛みをこらえながら、片ひじをついてやっとの思いで身体を半分起こしました。そして窓から外を見たのです。

 そこには、灰色の高い塀が張りめぐらされているだけでした。

 それを見て、Bの頭の中には一瞬にしていろいろな思いが去来します。

 頭が真っ白になると同時に落胆し、「なぜ?」という疑問が浮かび、次にAの思いが強烈に伝わってきました。

 Aは他の4人のひと時の幸せを願って、灰色の壁を見ながらイメージを膨らませて希望を与える話を創作してくれていたのです。それに気づかず、俺は何てことを・・・・と。


 その部屋のベッドで横たわる他の人たちはBに声をかけます。

「な〜、その窓からどんな景色が見えるんだい? 子供達はまた来ているかい?」と。

 我に還ってBは語ります。

「おー、今日も子供達が楽しそうに遊んでいるよ。いい天気だから、ボートがたくさん池に出ているぞ。みんな楽しそうだな、幸せそうだな〜」

 こう語りながら、Bは胸が熱くなり、嗚咽が漏れるのを必死でこらえるのでした。

トミーのバンパーステッカー


ある日私は、カリフォルニア州ハンチントンビーチの協会でスピーチをした。スピーチが終わると、1人の少年がわたしのところへやってきた。

小さな手を差し出して握手すると、私が話した子ども銀行について質問してきた。

「ぼくの名前はトミー・ティーグで、六さいです。あなたの言っていた子どもぎんこうから、ぼくもお金をかりることができますか?」

「トミー、さっきスピーチで話したように、子ども銀行は子どもにお金を貸すためにあるんだよ。今までにお金を借りていった子どもたちは、みんな立派に返してくれている。ところで何のためにお金がいるんだい?」

「4さいのころから、ぼくのちからで世界をへいわにしたいって思ってます。だから車のバンパーにはる、『へいわを! 子どものために! トミーからのおねがい』って書いたステッカーを作りたいんです」

「それはいい考えだね。もちろん力になるよ」

マーク・ハンセン子どもエンタープライズ基金は、1000枚のステッカーを印刷するために必要だという454ドルの小切手を切った。

成り行きを見守っていたトミーの父親が、こっそり尋ねた。「もしトミーが、お借りしたお金をきちんと返さなかったらどうします? 自転車を差し押さえますか?」

私はすかさず父親に言った。「そんなことはありえません。子どもは本来正直で、道徳心に富み、常識をわきまえているものです。そうでない子どもがいるとしたら、大人の責任です。あなたのお子さんのことも信頼していますよ」

子どもは9歳になったら、正直で道徳心に富み、しかも常識をわきまえた人のもとで働かせてみるべきだと私は考える。なぜなら、そうした経験を通じて、大切なことを身につけることができるからだ。

私は販売促進のための秘訣を吹き込んだテープ全巻をトミーにプレゼントした。彼は何と21回も聞いてその内容をすっかり吸収したという。

その秘訣の第一歩とは次の通りだ。「まず、商品を買ってくれそうな人たちを可能性の高い順にリストアップし、第一番目の人から販売を試みること」

バンパーステッカーができあがると、トミーはさっそく父親を説得し、まずはレーガン元大統領の家に連れていってもらった。まず守衛に、一生けんめい平和のためのステッカーを売り込んだ守衛は思わずポケットから1ドル50セントを出し、1枚買い、こう言った。「ちょっとここで待っていなさい。今、元大統領をお連れするからね」

後日、私はトミーに聞いたものだ。「どうして元大統領に売ろうなんて、スゴイことを考えついたんだい?」

「だって、マークはテープの中で言っていたよ。買ってくれるかどうか、だれにでも聞けってね」

「そうだったね。確かに僕はそう言った。聞くだけヤボだったね」

トミーはさらに当時ソ連の大統領だったミハエル・ゴルバチョフ氏にも、1ドル50セントの請求書を添えてステッカーを送った。

しばらくすると、「平和のために頑張れトミー」と大統領自らの言葉とサインが書き込まれた写真が届いた。小切手も同封されていた。私は有名人の自筆署名をコレクションしているので、さっそくトミーと交渉を始めた。「どうだい、その写真を僕に売らないかい? 500ドル払うよ」
だが、トミーの答えは「ううん、売らない」だった。

「そうかい残念だな。ところでトミーは、僕がいくつもの会社を持っているのを知っているかい? 君が大きくなったら雇いたいなあ」

「悪いけど、それはダメ。だって大きくなったら、ぼくがあなたを雇いたいと思ってるんだから」

ある日、ローカル新聞「オレンジ郡レジスター」の日曜版で、トミーと、子ども銀行と、私のことが紹介された。

記者のマーティー・ショーは、6時間もかけてトミーに素晴らしいインタビューを行なった。世界を平和にするためにどんなことができると思うかという質問に、トミーは答えて言った。「ぼくは、まだ小さいから、今は無理だと思っているけれど…。だって8さいか9さいにならないと、世界中でおこっている戦争をなくさせるのはむりでしょう!?」

さらに、インタビューは続いた。「トミー君、では君の尊敬する人物は誰だい?」「まずぼくのパパ、それからジョージ・バーンズ(99歳になる有名コメディアン)、ウォーリー・ジョイナー(有名な野球選手)、そしてマーク・ハンセンだよ」。尊敬する人物に私を選ぶとは、実にいいセンスをしているものだ。

この記事が出てから3日たつと、グリーティング・カードで有名なホールマーク社から私に電話がかかってきた。あるフランチャイズ店のオーナーがその記事を見て、本社に連絡したのだという。ホールマーク社ではサンフランシスコでコンベンションを開くので、トミーに講演依頼したいとのことだった。トミーが立てた9つの目標が、社員の参考になるだろうと考えたのだ。

ここでその目標を皆さんにもご紹介しよう。

1.ステッカーを作る費用を調べる。(野球選手カードを担保にお金を借りる)
2.ステッカーを印刷する
3.資金借入れの計画を練る。
4.どうやって多くの人に知ってもらおうか考える
5.いろいろな分野における有力者の住所を集める
6.各国の大統領および有力者に、手紙とステッカーを無料で送る
7.平和についてみんなに話す
8.新聞社に話を持ち込む
9.学校に話す

この話は準備期間が短すぎたため、残念ながら実現できなかったが、ホールマーク社、トミー、私の三社間で行われた交渉は愉快かつ熱のこもったものだった。

それからしばらくたったある日のこと、テレビのトークショーで有名なジョーン・リバーズから、トミーに出演依頼の電話がかかってきた。やはり誰かが新聞の切り抜きを彼女に送っていたのだ。

「トミー、ジョーン・リバースよ。私のテレビショーに出る気はない? 何百人もの人が見ている有名なショーよ」
「すごい!」と言ったものの、まだ子どものトミーは彼女がテレビ界の大物だとは知らなかった。

「出演料として300ドル払うわ」とジョーンが続けた。

「すごい!」ともう一度トミーは言ったが、そこで私がプレゼントしたテープに吹き込まれた「自分を高く売る方法」の部分を思い出した。何回も繰り返して聞いたので、頭にこびりついていた。トミーはさっそくジョーンに言った。

「ジョーンさん。僕はまだ8歳です。ニューヨークのスタジオまで、1人では行けません。ママも一緒に行っていいですか?」

「もちろんよ。お母さんも連れてらっしゃい」

「もう1つお願いがあります。さっきテレビで『金持ちと有名人のライフスタイル』を見ていたら、有名人はニューヨークではトランプ・プラザに泊まるんだって、司会のロビン・リーチが言ってました。ぼくたちもそのホテルに泊まれたらいいなって、思ったんです」

「いいわよ」

「それから、ニューヨークでは絶対、エンパイア・ステートビルディングと自由の女神をみなくっちゃいけないそうです」

「あなたたちが見られるように、取り計らっておきましょう」

さらにトミーの交渉は続いた。「ぼくのママは運転できないんです。ジョーンさんはリムジンを持っていますか?」

「持っているわよ。迎えに行かせましょう」

こうしてトミーは予定どおりジョーン・リバーズのショーに出演し、ジョーンとショーの関係者だけでなく、会場の人たち、この生番組を見ている全国の視聴者をとりこにした。

トミーはハンサムでチャーミングな、小さな起業家そのものだった。彼は、子どもの未来のために世界を平和にする運動として、バンパーステッカーを売っていることを話し、協力を呼びかけた。その熱心な話しぶりにひきこまれ、会場の人々は、知らず知らずのうちに手を財布に伸ばしていた。

ショーも終わりに近づいたところで、ジョーン・リバーズはトミーに顔を寄せて尋ねた。

「トミー、あなたのバンパーステッカーだけど、本当に世界の平和に役立つと思う?」

トミーは愛らしい笑みを浮かべると、力をこめてこう言った。

「ぼくがステッカーを作り始めて、2年になります。ベルリンの壁はもうないでしょう!? ぼくはうまくいっていると思いますが、ジョーンさんはどう思いますか?」

◆マーク・V・ハンセン

こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語P137-143より引用

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