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100年経っても読みたいBLコミュの古典「恋人たちの森」

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これぞ、まさしく古典JUNEじゃないでしょうか。
昭和50年初出で、この本は第5版で昭和52年(1967年)発行になってます。実に
32年前の本です。

森茉莉さんの「恋人たちの森」です。
1冊の中に収録作品は
「ボッチチェリの扉」
「恋人たちの森」(初出は「新潮」昭和36年8月ですって!)
「枯葉の寝床」
「日曜日には僕は行かない」の4作品入ってます。

「恋人たちの森」と「枯葉の寝床」は竹宮先生たちが影響を受けたというのがよくわかります。
大昔に竹宮先生と栗本先生の対談記事を読んだ時に、「恋人たちの森」のことが言われてて、竹宮先生が「私の描きたかったものはこれだったんだ」というようなことを言ってたのを覚えてます。
多分、この作品に出会わなかったら「風と樹の詩」は世に出てなかったのかもしれないですよね。栗本先生の「翼あるもの」とかも生まれなかったかもしれない。
そういう意味で、JUNEの原点と言える作品なんじゃないかと思います。

この中で私の心に一番残ったのは「日曜日には僕は行かない」でした。「ボッチチェリの扉」に関しては全然記憶に残ってませんあせあせ(飛び散る汗)
「恋人たちの森」と「枯葉の寝床」も勿論面白かったんですが、この2話が終始お耽美なのに対して、この「日曜日に〜」に対しては雰囲気もかなり違ってました。
主人公の杉村達吉が恋人の伊藤半朱(ハンス)が結婚すると言うので、それを止めさせるために婚約者に手紙を書かせるんですね。
突然の婚約破棄で傷ついた婚約者が、事故で死んでしまうんですが、それを目の前で見たハンスはショックを受け悲しみます。
達吉も婚約者の死を深く心に刻んで、多分一生忘れないだろうというのだけど、
若いハンスは今は悲しんでるけど、しばらくすれば忘れてしまうだろう、とかそこらへんがやけに心に残ってます。
純粋なハッピーエンドではないけど、二人はこの死をうけて、それでも二人で生きてくんだな、と思った。それが印象的でした。

今も出版されてるかわかりませんが、皆様も機会があれば、是非手にとって読んでみてください。
これは一応文学なんで、誰にも堂々と紹介することができますよ!(笑)

他にもJUNE文学と言われるのが多々ありますが、プラトニックなものが多くて、ここまで濃厚な話は私も読んだことがなかったので、当時うわ〜〜〜、と内心わめきながら読んでた記憶があります。

「恋人たちの森」を読んだことのある方、もしくはもっと古いものがあるよ、という方などのコメントもよろしくお願いします。

コメント(3)

こんにちは

「恋人たちの森」読んだことがあります!!!!!
栗本さんが、どこかの本で、この本をすべてを忘れて没頭して読んだ。とおっしゃっていたのでずっと気になっていて、数年前にブクオフで見つけました
けど、図書館にも普通に置いてありますよね

実は、この中の「枯れ葉の寝床」しか読んでいないのですが、現代のBLばかり読んでいる自分にとっては一線違うもので、ぎゃああああああと思いました
ラストもお耽美なもので・・・・・
栗本さんのように、没頭とまではいきませんでしたが、おもしろかったです

「日曜日には僕は行かない」これもいいんですね
押入れから発掘しましたので読んでみます


まぁ、一番驚いたのは、森茉莉大先生は、森鴎外の娘ってことなんですがね・・・・・・
>さとこさん

コメントありがとうございます〜。
読んだことあるのですね!わっ、嬉しいハート達(複数ハート)
ブックオフにあったんですか!めっけものじゃないですか!!

まだ全部は読んでないとのこと。「恋人たちの森」と「日曜日に僕は行かれない」は是非読まれてください〜。「ボッチチェリの扉」は全然記憶にないんですよ。多分私の心に刺さらなかったんだと思います。でもさとこさんも折角購入されたのだから、これも読んでみてはどうでしょうか。

Hシーンは今のBLのように細かくないけど、濃密な空気が漂ってますよね!?
私も、きゃ〜〜、と心の中で叫びながら読んでましたよ。実際、うわ〜〜、とか声に出してたかもしれません。
この中では「日曜日には僕は行かない」が一番今のBLに近いかもしれません。
3作品ともそれぞれ面白かったのだけど、「恋人たちの森」とかは「風と樹の詩」に近いんですね。と、ゆーか「恋人たちの森」からインスパイアされた作品みたいだから当然でしょうか。
でも、「日曜日に〜」はその頃まだ読んだことがなくて新鮮な感じでした。
あ、わかりました。
昔はアンハッピーエンドが多かったのに、この作品だけが、苦い結末だったけど、とりあえず主人公二人はくっつく話だったからだと思います。

そうそう、森茉莉先生は森鴎外先生の娘さんだそうですね。華族の方と結婚したんでしたっけ?確か「恋人達の森」を書いた時は40代だったと思いますが、あの時代にこの作品を発表したことは本当にすごいですよね。初出は昭和36年らしいですよ!

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