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コメント(4)

 やっと読み終わりました。ものすごく読みづらかったけど、ものすごく面白かったです。

   トゥールのグレゴリウス『歴史十巻(フランク史)』、
   兼岩正夫 薹幸夫 訳註、東海大学出版会、1975年。

 メロヴィング朝の有力者だったトゥール司教グレゴリウス(538-594年)の手になる歴史物語です。ラテン語と日本語の対訳。骨肉相食むメロヴィング宮廷の闘争を赤裸々に描いています。著者はリアルタイムでそれを体験している人ですから……!!

 ……のはずなんですが、奇跡が起こっちゃったり魔法を使っちゃったり、書いてる内容はかなりあやしいです。幾度となく「ほんとかよー!!」と突っ込みながら読んでました。まともな史料というより、物語ですよね。

 そして当然のことながら怒涛の勢いで人が死にます……。ひとごろしのバリエーションが豊かすぎてやばいですorz
 王女さまが侍女ともども熱した浴場の中に閉じ込められて暗殺されちゃったり、箱の中のものを取ろうと頭を突っ込んだら重いふたを思いっきり閉められたり……。

 ここでふと面白く思ったのは、これってグリム童話に出てくるモチーフなんですよね。湯殿に閉じ込められて云々は「兄と妹」。箱の中に頭を云々は「杜松の木」。
 民間説話との関係も興味深いです。

 虚実はともかく、メロヴィング朝時代前期について書かれた文献としてはこれが一番詳しいものだと思います。
もう二十年くらい前になるかと思いますが、「ドリモグだァ!!」というアニメを見ていました。ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
モグラの兄妹(ドリモグとハナモグ)がザクセン族を苦しめる暴君カール大帝と戦う話だったらしいのですが、なにぶん幼かったもので当時は話の流れがさっぱりわからなかったのでした。
最近になってカール大帝やカールマン王が出てきていたというのを知り、無性に見たくなっています。アマゾンもどこも在庫なしなので手に入れるのは至難の業のようですが……。
☆オーギュスタン・ティエリ著・小島輝正訳 『メロヴィング王朝史話』上巻・下巻(岩波文庫)

クロタール一世からキルペリック王の死までを描いている。
これも王族間の「血の抗争」の歴史物語である。
文体がとてもおもしろい。

オーギュスタン・ティエリは、ミシュレとならぶ19世紀フランスの大物歴史学者。


☆エドワード・ギボン著『ローマ帝国衰亡史』にもフランク族とフランク王国についての記述が多数ある。

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