ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ヒンドゥー教コミュの 『バクティ・ヨーガ』 〜クリシュナ教〜

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ヴェーダ時代の最高神インドラは次第に地位が低下し、叙事詩やプラーナの時代になると、名目上は神々の王ですが、ヴィシュヌやシヴァのような神の中の神に比べるとはるか下位の存在になってしまいました。インドラの役割や功業や地位を奪い、取って代わったのは、何よりヴィシュヌ=クリシュナ神でした。クリシュナ信仰はヒンドゥー社会で大きな人気を得ることになりました。


・クリシュナ教

クリシュナ教は解脱への道として何よりもバクティ・ヨーガを説いています。バクティは普通『信愛』と訳されているようですが、簡単に言うと、全身全霊をもって神を信じ帰依することです。特殊な知識も方法も必要なく、誰でもひたすら神を信じれば良いのです。
クリシュナ教が広まった最大の理由は、このバクティ信仰の簡潔さと平等性にあります。バクティはいかなる祭式にも勝るという教えは、伝統的なバラモンの権威を否定するものでした。
ヒンドゥー社会における強力な異端ともいうべき仏教やジャイナ教がヴェーダの否定、バラモン批判の立場を明確にする中で、クリシュナ教は、それを踏まえたヒンドゥー教内部からの改革運動として一定の役割を果たしたようです。バラモンの聖性を一応認めながらも、それを絶対視せず、信仰とは形式でなく心の問題だということと神の前の平等を説いたのです。
バクティ思想はクリシュナ教にとどまらず、シヴァ教や女神崇拝にも取り入れられ、ヒンドゥー教全体の大きな思潮となりました。南インドには自分の眼球をえぐり取ってシヴァ・リンガに捧げるカンナッパの話を始め、熱烈なシヴァ信仰の神話が数多く見られます。仏教に対する影響ははっきり分かりませんが、ひたすら念仏を唱える阿弥陀信仰にその影を見る人もいます。
しかしバクティの理念自体は純粋に精神的なものだとしても、人間の信愛は肉体から完全に切り離すことはできません。クリシュナに憧れる牧女(ゴーピー)たちは、彼を神としてより人間として愛したようです。


・いたずら好きのクリシュナ

ある日、牧女たちはヤムナー川で水浴し、遊び戯れていた。彼女たちが神を祈った直後であるにもかかわらず全裸で水に入っているのを見たクリシュナは、女たちの衣服を奪って川岸のカダムバの木に登ってしまった。牧女たちは困って寒さに震えながら、着物を返してくれと頼んだが、クリシュナは一人ずつ岸に上がってきて両手を合わせて拝んでからでないと渡せないとからかう。彼女たちは結局恥らいながらも言いつけに従ったのである。
 

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ヒンドゥー教 更新情報

ヒンドゥー教のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング