ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

盗作事件ご報告コミュの今回の盗作事件に関するスタジオ・グリーンの見解

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 一月末に安達先生より、作品が盗作されているとの報告を受けてから、スタジオグリーンは関係者と協議を重ねつつ本件に対処してきました。基本的には私がでじたる書房との折衝、安達先生が『綾波』本人の特定作業と折衝という形で役割を分担しました。思いのほか短期間のうちに解決へ向かうことになったのは、何より安達先生のご尽力に負うところが大きかったことは言うまでもありません。この場をお借りして、あらためて御礼申し上げます。

 本件は、「軽い気持ちでやってしまった」という本人の弁がすべてを象徴しているように思いますが、でじたる書房とのやり取りの過程で、電子出版に携わる上での構造的な問題が大きな原因としてあることが明らかになりました。

 電子書籍を販売するサイトが電子書店ですから、でじたる書房の近藤社長が「我々は書店のようなものだから」と言うのは間違いではありません。しかし、多くの場合は『プロの作家が書いたもの』を、『プロの編集者が書籍にする出版社』を介して『電子書店』が販売しているのであり、他者の著作権やプライバシーを侵害していないか、差別的表現はないか等のチェックは、作家と編集者(出版社)の責任においてなされています。

 それに対して、「将来有望な作家さんの電子書籍が読めます!」と謳うでじたる書房では、『素人が書いたもの』を直接的に電子書籍化して販売しています。ブログやホームページ、掲示板等で誰もが表現者になれる時代にあって、いかにも今日的な商売と言えるでしょう。もちろん『素人が書いたもの』を否定するつもりは毛頭ありません。プロの作家も最初はすべて素人だったのですから。

 しかし、著作物を発表する者は、それが他者の著作権を侵害していないことを保証する義務がある等、その内容について全面的に責任を負わなければなりません。そのことをどれだけ認識して書いているか、という点で問題が生じやすいのは、アマチュアであるが故にやむを得ないところです。だからといって、許されるものでは決してありませんし、そういった作品を扱う以上、でじたる書房が「我々は書店のようなものだから」と逃げを打つように言うことも許されないと考えます。

 でじたる書房のように作者と電子書店が直接契約し、出版社が介在しない形態は他でもありますが、それは作者が商業出版の実績を積んだプロであり、内容にきちんと責任を負っているからこそ成り立つものなのです。

 今回の盗作事件は、『著作権に対する認識の欠落した人』が他者の著作物を安易に盗用し、『著作権について問題意識の希薄な会社』がそのまま販売してしまったというものです。そして、書籍であれ雑誌であれ編集業務を経験したことのある従業員がでじたる書房に皆無であるという信じ難い実態を考えれば、まさに起こるべくして起こった事件と言うほかはありません。

 でじたる書房に対してもこうした問題点を指摘し、改善を求めていますので、誠意ある対応・努力を願うばかりです。世の中のあらゆるところでデジタル化が加速し、著作権をはじめ知的財産をいかに保護していくかが社会的課題となっています。そのことから目を逸らしていると、いずれ拠って立つ足元の土を自ら崩す結果となるに違いありません。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

盗作事件ご報告 更新情報

盗作事件ご報告のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング