マット・フューリーの「コンバット・コンディショニング -フィットネスと格闘スポーツのための機能的エクササイズ-」が到着しました。
私はアスリートではないので、正直本編にはそれほどの興味はありません。
私が欲したのは特別付録の1999年に行われたフューリーによるカール・ゴッチ・インタビューを翻訳した“The God of Wrestling”(写真中)です。
実は5年以上前にこの原本である“GRAPPLING ARTS Vol.1 No.5 KARL GOTCH:The Zen Master of Wrestling”(写真右、以前スネークピット・キャラバンでコピーを配布したことがあります)は入手してして、数日間かけて行われたゴッチさんへのインタビューを詳細に綴ったその内容に感嘆しながらも、当然英文である事で完全に租借できないもどかしさも感じておりました。
今回その完全翻訳版を入手することができ、これまでのストレスが解消できた喜びで一杯です。
プロレスに全く興味のない人物が翻訳したらしく、一部固有名詞の読みに誤りがあるとか、質問者と回答者が逆転していたりとか多少の難はありますが、このインタビューの内容はこれらを補って余りある素晴らしいものです。
最近故あってカール・ゴッチの国内、海外の雑誌上で行われたインタビューを読み漁っているのですが、このインタビューに勝るものは存在しません。
ゴッチさんは日本向けのインタビューではひどく構える部分があり、それは年を追うごとにエスカレートしている印象がありますが、このインタビューは本当にリラックスした状態の言うなれば等身大のゴッチさんの生の声のように私には感じられます。
本編についての解説はどなたか他に購入される方がいらっしゃるでしょうから、その方にお任せしたいと思いますが、このインタビューの翻訳版だけでも4500円の価値は十分に感じられるはずです。
カール・ゴッチ・ファンの方には是非一読をお勧め致します。