山本富士子コミュの小山明子さんと山本富士子さんのトークショーに行った。

昨日は鎌倉で半日、女優の小山明子さんと妹分のチャコちゃんことフルート奏者の吉川久子さんと小山さんのマネージャーの山田さんと一緒だった。小町通りの天ぷらの名店「ひろみ」で小津安二郎監督が愛した小津丼を食った。そして、川喜多映画記念館で山本富士子さん主演の「夜の河」を見た。小津安二郎の映画プロデューサーで先代の鎌倉文学館館長の山内静夫さんも一緒だった。これは1956年公開、女性映画の巨匠といわれた吉村公三郎監督の、初のカラー作品である。富士子さん演じる京染め屋の女性が主人公。妻子ある大阪大学教授(上原謙)と恋に落ちる複雑な女心を描いた名作。
終演後、富士子さんのトークショーがあった。上原謙とのラブシーンを撮った日は撮影所全体が緊張していたという。「プライベートでのラブシーンは楽しいですが、映画のラブシーンはたいへんなんですよ」と笑わせた。トークの最後で女優の土田早苗さん(昔、花登筐原作の「あかんたれ」というドラマで小山明子さんと母娘役だった)による花束贈呈があり、富士子さんから「私の大親友です」と小山さんが紹介されて、場内から大拍手が巻き起こった。
小山さんから富士子さんを紹介してもらったが、楽屋は千客万来で写真を撮るタイミングを逃したのが残念だった。富士子さんはもちろん、第1回のミス日本。去年、「徹子の部屋」の1万回記念で富士子さんと小山明子さんが出演したのだった。
川喜多のあとはいつものように豊島屋が経営する喫茶店「八十小路」に行った。
写真は向かって右から小山明子さん、ぼく、チャコちゃん、山田さん。「夜の河」での富士子さんと上原謙のラブシーン。