ウルルンくろちゃんコミュのVol.6　不法滞在者くろちゃん？（前編）ﾍﾞﾄﾅﾑ

えっと．．．。告白します．．．。
私、不法滞在者でした．．．．(笑）。

１０数年前のベトナム。
今のように簡単に行ける国ではありませんでした。
ようやくたどり着いた国。
その地を踏んで、そんな感慨にふけったものです（そんなに大層なものでもないか・笑）。

当時は外国人の移動・滞在にはかなりの制限がまだあり、なかなか一般の人との接触が難しいものがありました。
それでも、同じ人間同士、心の触れ合いはあるものです。
たまたま知り合った女性英語教師とそのボーイフレンド。
まだ２０代前半だったかな。
田舎の街だったので滅多に見かけない外国人の私と知り合った彼女は大興奮。
「是非、私のウチに泊まっていって下さい。両親も喜びます。家庭料理をご馳走しますよ。」

私はこういう出会いを大切にしています。
もちろん危険な場合もありますが．．．。
変な人と一緒にいるとトラブルに巻き込まれます。
でもね、私は人間の本質を見極める嗅覚だけは発達しているらしくって、悪い人とはあまり出会いません。
これ、私の自慢。（笑）

彼女は先にウチに帰って両親に説明してくると言って、駆け出した。
ボーイフレンドと私は、ゆっくりと歩きます。

しばらく歩いて着いた彼女のおウチの前には、人だかりができていました。
近所の人達ですね。
質問攻めです。
彼女と彼が通訳をしてくれてます。
ちょっとした映画スターの気分です（笑）。
「ほおお！」とか「わっはっは！」ってのは全国共通なんですね。
時間差のあるリアクションが面白かったです。
楽しいですね。こういう交流って。

と、突然みんなの顔がこわばった。

警察の人が怖い顔をしてやって来たからだ。

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ちょっと長いので続きはまた後で。

あはは。