はじめまして。
自分にとって、斉藤氏と言えばこの長編を忘れることはできません。
子供の頃、親にアニメ映画を観に連れて行かれ、それ以来自分の心に深く残る物語になっています。
アニメのシーンは滝平氏による原作の挿絵とごっちゃになってもう忘れてしまいましたが、講談社文庫に入っていた原作は、大きくなってからも何度も何度も読み返しました。
一揆を起こした百姓たちが、まずは庄屋と戦い、次に侍と戦い、最後に自分たちの心の中の敵＝神と戦うというストーリーの深遠さには、今思い返しても鳥肌が立つ思いがします。
天界から舞い降りて白い馬に乗って地上世界を浄化する主人公の少女「ゆき」は、単なる正義の味方ではなく、権力者に対しては残酷な顔も見せます。『風の谷のナウシカ』などの超然としたヒロイン像を先取りしたキャラクターだったと思います。
笛の上手な身体の弱い青年と心を通わせるエピソードも秀逸でした。児童文学でありながら、優れた象徴性とドラマ性を持った本当に奥の深い作品だったと思います。
今はもしかすると絶版なのかも知れませんが、是非もう一度読み返してみたいと思っています。
自分にとって、斉藤氏と言えばこの長編を忘れることはできません。
子供の頃、親にアニメ映画を観に連れて行かれ、それ以来自分の心に深く残る物語になっています。
アニメのシーンは滝平氏による原作の挿絵とごっちゃになってもう忘れてしまいましたが、講談社文庫に入っていた原作は、大きくなってからも何度も何度も読み返しました。
一揆を起こした百姓たちが、まずは庄屋と戦い、次に侍と戦い、最後に自分たちの心の中の敵＝神と戦うというストーリーの深遠さには、今思い返しても鳥肌が立つ思いがします。
天界から舞い降りて白い馬に乗って地上世界を浄化する主人公の少女「ゆき」は、単なる正義の味方ではなく、権力者に対しては残酷な顔も見せます。『風の谷のナウシカ』などの超然としたヒロイン像を先取りしたキャラクターだったと思います。
笛の上手な身体の弱い青年と心を通わせるエピソードも秀逸でした。児童文学でありながら、優れた象徴性とドラマ性を持った本当に奥の深い作品だったと思います。
今はもしかすると絶版なのかも知れませんが、是非もう一度読み返してみたいと思っています。
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