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ここが変だよ比較文化論コミュの酒・煙草に甘く、麻薬に厳しい日本人−嗜好品にみるエスノセントリズム

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コミュ内全体

 タレントの草剛が、公園で全裸になり公然猥褻罪で逮捕された。この容疑では異例の家宅捜索が行われたのは、薬物中毒を疑われたからだろう。尿検査の結果は陰性で、過度の飲酒が原因だったようだ。当分の間タレント活動を自粛することになろうが、刑事罰を受けることはなさそうだ。
 これが薬物摂取の場合は、大変である。大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法・覚せい剤取締法・あへん法違反では罰則が懲役刑しかなく、大麻の栽培・輸出入では懲役7年、所持だけでも懲役5年の刑となる。少量所持であっても最低刑を懲役刑と規定しているのは、G8では日本だけである。

 (1) 大麻は危険か
 大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)は、身体依存性がほとんどなく、摂取して攻撃的になることもない。急性中毒による死亡はまずないと言われており、過剰摂取による死亡例の報告はない。

●薬物が原因で死亡したアメリカ人の年間の人数
タバコ:340,000〜450,000
アルコール:150,000以上(交通事故・殺人除く)
合法医薬品:14,000〜27,000(自殺含む)
違法ドラッグ:3,800〜5,200(自殺含む)
カフェイン:1,000〜10,000
アスピリン:180〜1,000(自殺含む)
大麻:0

●ラットへの経口投与での半数致死量
アルコール:7060mg/kg
食卓塩:3000mg/kg
THC:1270mg/kg
カフェイン:192mg/kg
ニコチン:50mg/kg

 煙草は経口摂取すると少量で死に至るが、喫煙した場合に急性中毒死することはまずない。煙草の危険性は、火災は別にして、もっぱら喫煙時のタールにある。大麻を最も一般的なジョイント(紙巻)で摂取する場合、煙に含まれるタールなどの有害物質は、通常のフィルター煙草の約7倍で、気管支炎、癌などの原因となる。ただし大麻は少量で十分な効果を得ることが可能なため、煙草のように毎日何本も吸うことは稀である。これに対し煙草喫煙者は1日平均15〜20本を吸うため、煙草喫煙者の方が消費量は多くなる。ゆえに大麻喫煙者が被るタールの害は、煙草の3分の1程度と考えられている。喫煙ではなく経口摂取の場合は、タールの害はない。カリフォルニア大学の研究は、長期的に大麻を常用することで肺癌になるような因果関係は見出せないとしている。
 大麻が酒・煙草に比べ、身体への害が少ないことは明らかだ。社会的に見ても、大麻喫煙者が暴力・殺人等に走ることは考えにくい。にもかかわらず、日本の法体系は酒・煙草に甘く、大麻には過度に厳格である。大麻取締法は、昭和23年の立法時には3年以下の懲役または3万円以下の罰金という軽い刑だったのが、昭和38年に現行のものに改正されている。しかしその厳罰化には、何の科学的根拠もなかった。危険の少ない大麻が日本で禁止されているのは、ひとえに酒・煙草が文化的に定着し、税収面で貢献しているのに対し、大麻は嗜好する習慣が日本に根付いていないからである。伝統には疑問を持たず、新しいものには強い警戒心を抱くのが日本人の文化ということだろうか。

 (2) カナダのマリファナ事情
 カナダでは2001年に医療用マリファナが合法化され、2003年にはマリファナ法が改正された。その結果、少量のマリファナ所持については罰金は徴収するが刑事罰は科せられず、犯罪記録として残らないようになったのである。2007年には、マリファナ法に違憲判決が下った。
 ブリテュッシュコロンビア州は良質のマリファナを産出することで知られ、マリファナ・カフェもあちこちで見かける。2001年ブリテュッシュコロンビア州議会選挙では、マリファナ党が得票率3.2%を獲得して注目された。マルタン・コーション法務大臣が「マリファナを吸ったことはありますか」ときかれ「もちろん」と答えたことは、今ではただの笑い話である。

 (3) 酒に寛容な日本人
 麻薬を製造・販売するのは他人を堕落させることになるが、日本では大麻を個人で所持しただけで懲役刑が科せられる。いっぽう日本人は、アルコールに酔っての暴力・放言・嘔吐・セクハラなどは、「酒の席でのことだから」と寛容である。未成年者の飲酒にも極めて寛容であり、中学生では4割から5割、高校生では7割に飲酒の経験があるとされ、最近まで酒はIDなしで自動販売機で購入できた。
 日本人が酒に寛容なのは、アルコールへの耐性が弱いからだと考えられている。血中のアルコールは、肝臓のアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酔いの原因であるアセトアルデヒドに分解されるが、日本人はこの酵素の働きが悪く、悪酔いしやすい。また日本人には、ALDH2が少ないか全く持っていない人が44%もいる。白人や黒人では0%である。
 携帯電話は危険ではないが、電話しながらの運転は危険となる。同様に、酩酊した状態での運転もまた危険である。人格が豹変したり、記憶が残らないほど深く酩酊するのは、暴力・セクハラ・嘔吐などの原因になりかねず、公共の場での酩酊を法律で禁止してはどうだろうか。自宅でなら酔って裸になっても、嘔吐しても他人に迷惑をかけることはない。現に京都の繁華街や東京のいくつかの区では、歩き煙草が禁止されている。日本人はもう少し、公私の区別をつけた方がよいのではなかろうか。
 清教徒の影響が強い北米では、酒に対する規制は強い。酒の販売は免許制で、免許がなければレストランでも酒は出せない。酒屋は日曜日は営業していないし、酒の自動販売機は考えられない(自動販売機自体が少ない)。屋外での飲酒は、ほとんど罰金の対象となる。
 日本では絶対にあり得ない禁酒法が、北米では実施されたことがある。アメリカで19世紀中頃から20世紀初頭までに18州が、カナダでも20世紀初めにいくつかの州が禁酒法を制定した。だがアメリカの禁酒法はカナダからの輸入を取り締まらなかったため、カナダ経済が潤うことになった。カナダ禁酒法時代は、ニューファンドランド沖にあるフランス領のサン=ピエール&ミクロン諸島が密輸の拠点となった。酒は人の文化に深く浸透しており、やはり酒の禁止は徹底できなかったようだ。

 (4) 煙草に寛容な日本人
 日本の喫煙マナーは、「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」批准国中で最低とされている。日本人はいまだに、公共の場でも周囲の同意なしに喫煙するのを当然視している。かつてはオフィスでも、煙草を吸いながら仕事する人は少なくなかった。オフィスの禁煙が広まったのは、コンピュータの普及が原因である。
 先進国の多くは公共の場での喫煙を禁止しており、レストランでもたいがい禁止されている。食後に一服したい気持ちもわかるが、自分は食べ終わっていても、他人はまだ食べている最中かもしれない。同じ室内に禁煙席と喫煙席を設け分煙を図るなどというのは、ほとんど意味をなさない。2007年、FCTC締約国会議で日本は「汚れた灰皿賞」を贈られている。
 日本人はまた未成年者の喫煙にも寛容である。高校生が隠れて煙草を吸うことは少しも珍しくなく、大人は見つけても咎めないことが多い。平成12年における高校1年生の喫煙率は、男子45%・女子31%であった。ちなみに日本の学生がカナダの高校に入ると、校内で高校生がマリファナの販売・吸引を行っているのに驚くようだ。

 (5) 嗜好品と文化:毒性への抑止力
 酒は旧大陸で発明され、新大陸には中世まで伝播しなかった。インディアンは酒と銃を自前で製造できなかったため、これを購入するため白人にビーバーの毛皮を売る必要に迫られた。彼らの多くが農業・漁業のような生業を捨て、ビーバー狩りに転じたが、銃も弾薬も自前で製造できず、白人に従属する経済に組み込まれた。しかも酒には中毒性があり、いくつかの地域でビーバーを絶滅させている。植民地経営にイギリスが成功しフランスが失敗したのは、スコッチウイスキーがフランスワインよりアルコール度数が高かったからだという説があるほどだ。
 日本では室町時代に鉄砲が伝来しているが、種子島の職人は鉄砲製造の技術を学ぶため、娘を南蛮人に差し出すほどの熱意を見せた。かくして日本は戦国末期には、世界有数の鉄砲所有国となった。インディアンがなぜ酒や銃を自前で製造しようとしなかったのか、その理由はわからない。
 世界のほとんどの民族は酒を愛し、酒とともに文化を築いてきた。アルコールは煙草や大麻と比べ、はるかに中毒しやすい。酒飲みの文化とは、毎日朝から晩まで飲んでいたら確実に中毒するが、それを全面的に禁止するのではなく、ハレの日だけ飲む、朝から飲まないといった禁忌(タブー)を設けることで酒と共存する知恵である。ゆえに酒が伝播したとき、酒飲みの文化もまた同時に伝播する必要があるのだ。19世紀には中国で阿片が流行したが、中国には阿片吸引の伝統はなかったため、多くの中毒者を生んだ。
 中南米の先住民にコカの葉を噛む習慣があることは、よく知られている。ベネズエラの奥地に住むヤノマミ族には、麻薬を吸う風習がある。宣教師がこのような奥地に入ると、これを「未開人の因習」として忌み嫌うことが往々にしてあるが、歴史的に麻薬を吸ってきた民族には「麻薬吸いの文化」があるはずだ。祭の日や、戦の前だけ吸うといったことである。さもなくば皆が中毒し、絶滅しているはずだ。このような僻地はまず、娯楽がないものである。それゆえ麻薬を禁止すると、ストレスから無軌道な性交渉などに走り、かえって社会を動揺させることにもなりかねない。嗜好品はその民族の文化と深く関わっていることがあり、エスノセントリズムの視点から他文化を一方的に断罪するのは、正しくないだろう。


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※当コミュは文化論コミュですので、飲酒・喫煙・麻薬嗜好そのものの是非についてはコメントしないようお願いします。

コメント(19)

 何か、コメントするのが難しいですね…。大麻に関する「偏見」について言及するのはトピずれでしょうか。

 取り敢えず「このような僻地はまず、娯楽のないものである」、ここがヘンだよ比較文化論的には、ちょっと不用意な表現かなと。「娯楽」という切り取り方自体が我々(?)の価値観によるものではなかろうかと。
日本で娯楽「産業」が起こったのは、江戸時代からです。芝居・相撲・遊郭・出版などです。それ以前や地方では娯楽「産業」はないわけですが、酒・博打・夜這い・囲碁将棋・音曲などの楽しみはありました。
ヤノマミ族には産業というものはないわけですが、川や森で遊ぶことは当然あるでしょう。実用性のない純粋な玩具として、コマ・竹馬・竹トンボ・おはじき等を使用しているかどうかについてはわかりません。ハンモックは、彼ら南米先住民が考案したものです。
「娯楽がない」という表現は不適切で、「娯楽が少ない」とすべきでした。

ヤノマミ族が酒を造っていることがわかりました。芋を口中で噛み砕き、壺の中に吐き出して発酵させる「ジュポ」というものです。彼らには酵母菌から醸造する技術がなく、ジュポのアルコール度は非常に低いそうです。
ヤノマミ族の女性は、14歳くらいで初出産します。シングルマザーが多いようで、性的にはかなり放縦なようです。
 貴重なレポートありがとうございました。特定の周波数に反応するという話については、私には知識も経験も不足しているので、コメントのしようがありません。
 なおここは医学コミュでもマナーコミュでもなく、文化論コミュですから、健康への影響や喫煙マナーそれ自体を論じるのではなく、私が「日本人は酒・煙草に寛容で大麻に厳格」「北米の人は大麻に寛容で酒に厳格」と問題提起しているので、その文化的背景を論じることがテーマです。

 煙草はアメリカ原産で、旧世界には中世に伝来したので、聖書には煙草に関する記述はありません。酒に関する記述はいくつかあるのですが、麻薬に関する記述は見つけられませんでした。香木・薬草に関する記述はあるので、古代イスラエル人は麻薬の存在は知っていたものと推測します。

 ヨハネ福音書冒頭で、イエスはいきなりぶどう酒を水に変える奇跡を行います。またイエスは頑迷な人々について「ヨハネが来て食べも飲みもしないと、人々は『あれは悪霊につかれているのだ』と言い、人の子が来て食べたり飲んだりしていると『見よ、食いしんぼうの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ』と言います」(マタイ福音書11章18・19)と語っていることから、イエスは禁欲主義のヨハネと異なり、飲酒の習慣があったことがわかります。最後の晩餐では、「私をおぼえてこうしなさい」と言って、パンとぶどう酒による聖餐を行っています。
 使徒パウロは、新約聖書の中で以下のように述べています。
「酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです」(エペソ人への手紙5章18)
「盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません」(コリント人への手紙第一6章10)
「これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、度々起こる病気のために、少量のぶどう酒を用いなさい」テモテへの手紙第一5章23)

 「酒を飲んではいけません」ではなく、「酒に酔ってはいけません」とあるのが意味深長で、飲まなければ酔うはずはないので、テモテへの手紙も考慮すると、正気を失うほど泥酔してはいけないと言っているのではないでしょうか。
 北米では酔っぱらいは見苦しいものとされているので、北米人が日本に来ると、金曜の夜などに繁華街をふらついて歩く酔っぱらいを頻繁に見るので、驚くでしょう。屋外での飲酒が禁止されているのは、このような背景があるからです。日本人の風物である花見は、北米では絶対にできません。喧嘩の元になるからです。
 酒・煙草の自販機は、北米人にとっては衝撃です。日本でこのようなものが許されているのは、未成年の飲酒・喫煙が大目に見られているからであり、業界にとっては利益があり、政府にとっても税収が見込めるという事情があるからです。北米では、道徳ばかり説くキリスト教保守がうざいと誰しも思うのですが、彼らがいなくなれば、功利主義が大手を振ってまかり通る社会になり果てることでしょう。
 日本のキリスト教会はアメリカから伝来したものが多く、彼らが断酒を採用したのは、清教徒の影響と思われます。
大麻を嗜好品に使うこと、民俗事例では日本でも聞かれるようです。
知り合いが関東の農村で調査時に年寄りから聞いた体験談の又聞きですが、畑で育てた麻の葉で焚き火して気持ちよくなる、というものです。習慣なのかはわかりませんが、気持ちよくなるために意図的に火にくべたそうです。
燃やさなくても麻畑で作業していると気持ちよくなることもあったそうで、ところによってはそんな経験知もあるみたいですよ。詳しくないもので煙にしないでも気持ちよくなるのか知らないですけども。
>畑で「育てた」麻の葉で焚き火して気持ちよくなる

麻の生地は昔は需要が多かったと思いますが、大麻の「栽培」と「吸引」は違法なはずです。未成年の喫煙と同様、見逃していたのでしょうか。
役人が、自生している麻を焼却したらラリってしまったという話なら聞いたことがありますが、真偽については確認していません。
大麻取締法が厳罰化されたのは、麻の需要を減らし化学繊維を普及させて石油の消費を増やすのが目的だったという噂もあります。
麻はかなり日常的に使われた繊維ですしね、育ちやすいし。ある程度ながく自家栽培を続けた人がいて自然かもしれません。

>大麻取締法は、昭和23年の立法時には3年以下の懲役または3万円以下の罰金という軽い刑だったのが、昭和38年に現行のものに改正されている。

これは麻栽培も大麻所持も使用もみな一緒ですか?麻の栽培が取り締まられるようになるのはいつからなんでしょう。罰則の強化は、違反者が多いことを意味するのでしょうけども。

そして

>大麻取締法が厳罰化されたのは、麻の需要を減らし化学繊維を普及させて石油の消費を増やすのが目的だったという噂もあります。

これがめちゃくちゃ面白い話ですね。なるほどエネルギー革命直後だ。化学繊維は、厳罰化された昭和38年にはすでに充分生産できる体制にあったかが気になるところですが、
本当ならこれが「大麻にばかり厳しい」のきっかけだったりして。
>8 奈さん

あ、いえいえ、いいんですよ。
200人に足りないコミュなので、医学の専門的なことになると、当コミュでは対応できないと思います。


4発言の訂正
×「イエスはいきなりぶどう酒を水に変える奇跡を行います」
              ↓
○「イエスはいきなり水をぶどう酒に変える奇跡を行います」
アメリカ映画協会は、映画の自主規制コード審査対象として、従来の性描写・暴力描写・猥褻語使用に加え、喫煙描写を追加しました。
日本のアニメ「ワンピース」に登場するくわえ煙草のサンジは、北米ではチュッパチャップスをくわえています。

〔動画〕日米「ワンピース」比較
http://extremitygame.blog52.fc2.com/blog-entry-1550.html
そういや、最近、オレンジ色の花のケシ(ナガミヒナゲシ)が、よく道端で、雑草で自生しているよね。
http://www.hana300.com/hinage.htmlの右のタイプ。

もちろん、アヘンアルカロイドは生成しないんだけど。
>大麻取締法が厳罰化されたのは、麻の需要を減らし化学繊維を普及させて石油の消費を増やすのが目的だったという噂

 これは、基本的には陰謀論です。アメリカに押し付けられたのは本当のようですが。
 日本では、戦国時代に綿花が渡来するまで、衣服はほとんど麻で作られており、麻の栽培が大麻取締法で禁止されるまでは、麻は繊維・食料として重要でした。多摩川は麻が多く栽培されてきた川という意味で、調布は麻の布を織っていたところです。麻布や川崎市麻生区も、麻と関係があります。終戦までは大麻の栽培が奨励されていましたが、大麻を原因とする健康被害や、社会問題についてはまったく報告されていません。

 麻といっても、繊維用と吸引用は品種が違うことがわかりました。繊維用には、亜麻・苧麻・亜麻・黄麻・剣麻・青麻・洋麻・サイザル麻・マニラ麻・ヘニケン麻・ニュージーランド麻・マゲー麻・カントン麻・モーリシャス麻などがあり、そのなかで家庭用品品質表示法(JIS規格)で「麻」表示が認められているのは、亜麻科の「亜麻」(主産地はロシア・東ヨーロッパ・フランス・ベルギー・アイルランド・中国)およびイラクサ科の「苧麻(Ramie)」(主産地は日本・中国・韓国・インドネシア・ブラジル)の2品目。このほかシナノキ科の「黄麻(Jute)」(主産地はインド・バングラデシュ・パキスタン・タイ・ミャンマー・ブラジル)があります。
 これに対し大麻取締法栽培免許がないとつくれないのが、クワ科「大麻(Hemp)」。かつては衣料や黄麻の代替繊維として使われましたが、許可制で僅少高価となり、現在は神事慶事などの特殊資材となっています。
 上記はいずれも、アメリカは主産地ではありません。天然繊維を駆逐し化学繊維への転換を促すのなら、アオイ科の「綿花(Cotton)」を対象としなければなりません。
 中国で開発された製紙法は、麻頭(大麻の上枝)、敝布(麻織物のぼろ)を原料としていましたが、19世紀にヨーロッパで木材パルプが発明されると、供給不安定な資源ゴミであるボロ布より、どこにでも豊富にある木材のほうが安価なため急速に普及しました。大麻陰謀論は、アメリカのデュポン社がパルプリフォーミングの特許を取得したことを契機に、悪の権化「アメリカ軍産複合体」が麻繊維の駆逐を謀ったことになっていますが、1937年のマリファナ課税法導入以前に、アメリカの紙がボロ布製紙だったという事実はありません。

 ヨーロッパでも大麻は栽培されていましたが、THCを多く含むのは熱帯の大麻であり、ヨーロッパ人は大麻の精神作用を知りませんでした。彼らが大麻の精神作用を知るようになったのは、アジア・アフリカに進出する近世以降です。マリファナ課税法導入の真の理由は、マリファナ吸引の習慣が熱帯地方のものであり、アメリカではもっぱら黒人とヒスパニックが吸引していたことへの偏見のようです。20世期初めに移民が増加し、スラムが形成されていく中で、アメリカの保守層は道徳強化を志向したのではないでしょうか。日本では、昭和23年の大麻取締法導入は、GHQの指導のもとに実施されました。
 大麻陰謀論は、日本では反米主義、アメリカではマリファナ愛好家=ヒッピーによる悪の権化「軍産複合体」への反感と、天然素材派による化学合成物質へのエコロジー的反感が本質のようです。実際に、環境保護主義とカンナビズムは、ヒッピーを介してつながっているようです。
(http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2008-09-19-1 参照)
 なおアルコールを禁止しているイスラム教・ヒンズー教は、大麻の使用は認めているようです。
強烈な電波サイトを発見しました。

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2008/11/post_153.html
寒さ知らず | 2008年11月19日23:12
 大麻の話は鯨の話と似ている。米国はかつて太平洋の鯨を獲り尽くして、もっと獲るためにペリー提督が日本と琉球に漁業基地を持ちたくて開国を迫ることにもなったのだが、彼らの関心は鯨油を搾り取って特に機械用の高級潤滑油を製造することであって、肉は無残にも投げ捨てていた。
 そこが鯨文化の国である日本とは根本的に違うところで、日本人は鯨を(アイヌが熊をそうしたのと同じように)畏れ敬いつつ捕獲して、肉はもちろん油からヒゲまでその全てを余すことなく活用した。で、戦後になって米デュポン社がその高級潤滑油を石油から製造できる技術を開発するや、米政府は一転して反捕鯨のスタンスをとってデュポン社の売り上げ増に奉仕するようになり、日本の鯨文化を「野蛮」だと非難して袋叩きにした。
 麻も同じで、麻は日本文化の根幹であるのに対し、米国では、これもデュポン社が開発したナイロンでロープを作ったり洋服を作ったりする方がいいということになって、麻を敵視するようになった。麻油は鯨油と並ぶ機械油の素材でもあったが、それも石油に置き換えられた。
 米国には文化がない。そのことが今回の金融資本主義の途方もない暴走と破綻にも現れている。麻も鯨も、彼奴らにとっては狭い実用性を根拠にした経済効率の問題でしかない。ところが日本にとって麻も鯨も、自然に根ざしてそれと深々と共生する基層的な生活文化そのものなのであって、それがこれからの21世紀、改めて輝きを増すのである。
 米国流の浮ついた金融資本主義などどこへでも漂流しろ。我々は麻や鯨に代表される数千年の文化を持っていて、一時は指導者が馬鹿で米国流に惑わされもしたけれども、その化けの皮が剥がれた今では、帰っていくべき根源的な価値観を持っている。
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もう、相変わらずの「捕鯨ナショナリズム」全開。

>鯨文化の国である日本とは根本的に違うところで、日本人は鯨を(アイヌが熊をそうしたのと同じように)畏れ敬いつつ捕獲して

「鯨文化の国である日本」って、捕鯨は日本人の一部の漁村しかやってないでしょう。アイヌの熊とは違うでしょう。マルハや日水が畏れ敬いつつ捕鯨したのでしょうか。日本人がいつ鯨を神として拝み、鯨踊りをしましたか? そういえば熊狩りに反対するグループもありましたね。

>麻は日本文化の根幹である
>日本にとって麻も鯨も、自然に根ざしてそれと深々と共生する基層的な生活文化そのもの

麻は戦前までは日本の衣食に重要な位置を占めてきましたが、麻の栽培が許可制になり、商業捕鯨が禁止されたことで日本の「基層的な生活文化そのもの」が「根幹から」崩壊しているのでしょうか。

>我々は麻や鯨に代表される数千年の文化を持っていて

ちょっとサバ読みすぎでは。記録された歴史は、だいたい1800年です。麻や鯨に代表されるのは日本文化ではなく、反米文化では。

>米国には文化がない

冗談はよして下さい。「日本語には文法がない」と言った人がいましたが。

>米国流の浮ついた金融資本主義などどこへでも漂流しろ

日本も資本主義だという自覚がないですね。そういうと「民主主義も資本主義も外来のものだ」と言うのでしょうか。「日本人は集団主義、欧米人は個人主義」と本気で信じている人もいますが、日本人の方がアメリカ人よりずっと功利主義的ですよ。まあ今世紀の2つの金融恐慌がいずれもアメリカで始まったことについては、検討する必要がありそうです。
そもそも批判すべきはアメリカではなく日本の政治のはずであり、この人はマリファナ解禁には賛成するのでしょうか。アメリカから来たものが全て怪しからんというなら、アメリカのヒッピーが導入したマリファナ吸引文化と、アメリカ保守層が志向した大麻禁止政策の、どちらを支持するのでしょうか。
こっちの写真のほうが、分かりやすい。
http://tinyurl.com/2h2uer
>5
インドの田舎では、家庭用の燃料が乾燥させた牛の糞のところが多く、調理している女性たちは、軽くトリップするらしい。
牛自体も、麻が好物だと聞いたことがある。

>10
>日本のアニメ「ワンピース」に登場するくわえ煙草のサンジは、北米ではチュッパチャップスをくわえています。

ちなみに、タイでは、もうかなり以前から、喫煙シーンは、公開禁止で、モザイクがかかるよ。
販売は、必ず対面販売で、しかも、客から見えるところに陳列しては、いけない。
そういや、タイでは、大麻よりも、シンナー吸引のほうが、罪科が重いな。
喫煙シーンにモザイクって、性行為と同等なんですかねえ。アダルトビデオの見すぎで、モザイクを見ると興奮する人がいるそうですが。
シンナー吸引は脳へのダメージが強烈なので、罪が重いのはいいのですが、ホームセンターで普通に買えるので、所持は罪に問えないですね。


・オンタリオ州でタバコ陳列禁止
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31584148&comm_id=1611536
「そのうち、何もかも陳列できなくなるだろう」。
http://www.rbbtoday.com/news/20090511/59720.html
 アイシェアがお酒の席での失敗についてネットユーザーに調査を実施。回答のあった398名のうち、飲酒経験のある男女335名の回答を集計した。
 お酒での失敗経験がある人に、やってしまった失敗を答えてもらったところ、上位に入ったのは「おう吐して迷惑をかけた」(54.0%)、「具合が悪くなって迷惑をかけた」(38.8%)、「人に絡んだ」(23.7%)。男女別に見ると、男性では1位のほかに、「暴言を吐いた」「ケンカした」「飲みすぎて病院に運ばれた」と少々危険な項目が全体より高め。日頃、溜まりに溜まったうっぷんが、お酒の力でうっかり出てきてしまうのかもしれない。一方女性では、3位のほかに、「おかしなところで寝ていた(外など)」「泣いた」「勢いで恋人ができた」が高めの数値に。「勢いで恋人ができた」は男性ではなんと0%。これはつまり、男性にとってはおいしい出来事でも、女性にとっては「失敗」ということなのだろうか。
 そんな失敗経験者たちの、最もすごい失敗を聞いたところ、「意中の人の膝の上で寝てしまって、周囲にバレバレに。その後、告白するも振られる(女性・40代)」「気がついたらコスプレをしていた(女性・20代)」といったかわいいものから、「彼との別れ話を覚えていなかった(女性・30代)」「取引先の方に暴言を吐いて契約打ち切りになった(男性・20代)」というシャレにならないものまで。お酒での失敗も十人十色の様子だが、楽しく気持ちいいお酒を飲むことを心がけたいものだ。
マダムリリー
●一度薬物に手を出したら「非人間」になってしまう国、ニッポンの問題点
https://www.madameriri.com/2017/07/14/drug-user-in-japan/

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