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文章力No.1の座を競う『B-1』コミュの受験の帝王

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 隆は高校3年生。三重県にある公立の津北高校(以下、北高)に通っていた。中学校の頃は学年で1番をとることが当たり前だった隆だが、各中学校から秀才が集まる北高では隆の成績は学年440人中200番前後を低空飛行していた。
高3の夏休みに入る前の三者面談用のアンケートで隆は志望校の欄に東大文2と書いた。本当は文1と書きたい所だが、文系の中で昨年1番合格最低点が低かったのが文2だったので、文2と書いたのだった。東大にさえ入れれば学部はどこでもいいというのが隆の考えだった。
 北高では毎年東大に10名前後は合格していたが、学年200番前後の隆の成績では東大はおろか地元の名門国立大学である名古屋大学でさえ合格は難しい状況だった。もちろん隆も今の成績で東大に受かるとは思っていなかった。
三者面談では担任に「夏休み、死ぬ気で頑張れ」と言われた。担任の谷山は東大文学部出身の秀才だが、成績の悪い隆にも志望校の再考を促すようなことはしなかった。

長いようで短い現役最後の夏休みもあっという間に8月になった。8月早々、河合塾の全統マーク模試を受けたが、自己採点の結果は散々で、得意の国語でさえ200点満点で150点しかとれない有様だった。普段はプラス思考の隆もさすがに現役での東大合格は無理なんじゃないかと思い始めた。
受験生なのに毎日mixiにログインするのが日課となっていた隆はお盆前のある日、足跡欄に「受験の帝王」というハンドルネームがあるのを発見した。当然、気になったので早速、受験の帝王のプロフィール欄を見ると「受験生のキミ、私の足跡を見たらすぐにメッセージを送りなさい。先着1名に限りキミを志望校に合格させてやるぜ!」と書いてあった。顔写真も名前もなく正体不明の受験の帝王を怪しいと思いつつも先着1名に限りという下りがあったので早速メッセージを送ることにした。つづく

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