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鬱と詩コミュの連詩

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『背中』

そのせなか
いとしくて

愛を思うた。

傷にあふれた
その背中を
抱き寄せる以外
何ができたか?

裏切られても
まだいとおしい

すべての罪さえ
赦してほしい。

あなたの心に
私のことばが
すこしでも
温度を残すなら

そうね

いつも

ねがう

健やかであれ
正しいであれ
美しいであれ

そう 願う

ただもう会えない

この時代を

生きる私に
それを見せないで。

どうか孤独に
押しつぶされても

私がいたことを
思い出してください

あなたの背中に
私の弱い羽を
譲ることすらできず

愛は終わった。

心の中の

あなたの最後の笑顔

いつまでも忘れない

のに

わすれてしまたよ…

コメント(4)

『羅針盤』

時がすぎ終りを告げて
苦しむことなど
わかりきっていたのよ

あなたが傷つくことも
わたしが傷つくことも

すべて知っていたけど
前に進みたかった

そうね

大海原は
私を誘う
さぁ
いざ
ゆかんかと
この背中を押してく

あなたが重い
わたしが重い

羽をなくした鳥が
ここにひとり残った

だから

だから

すべて知っていたけど
離すしかなかったの

こんな生きる姿を
見ていてほしかった

けど

私はまた羽を
広げてさぁ海原へ

いつか

力尽きて死ぬとき
来世でと交わした約束

二人草原を走る
うさぎになれますよう

人間でなくてもいい
もう一度出会いたい

その願いは尊く
私をおいつめてく

あなたはいつも重い
わたしもいつも重い

それだけの熱量
限界までささげて

そして飛び立つ私

どうか
あなたもまた
私を忘れてもいい
少し泣いたのなら
私を憎めばいいい

それでもだめならば

私を愛せばいい
もう一度会える日まで
身を焦がし続ければ

いい

ねぇ

この感情の渦の中
私は生きてる

知らなかった世界へ
この羽はもろくとも
立ち止まるその日にも

前にあなたがいるわ

そうね

私の人生の羅針盤
『遠い日』

いつかきっと

結ばれますよう

祈りをこめて

小指を切った

赤いしずく

来世へ届け

いつの日か

また廻りあわん

私とあなたの

遠い日の約束
『魅惑の時』

行けるとこまで行って引き返せなくて

夢唄いな貴方を

許すだけのこともできず



引き継ぎ

引き寄せ

さざめき

永久に

強いられ

なぶられ

打たれて

永久に



こなす仕事
過ぎ去る日常
湛えた涙

解き放てば



空蒼く不思議なあめ玉

落ちてくれ

私の涙
死なないでください。

同じ空の下、
 
同じ太陽の日差しを浴び、

同じ雨に打たれ、

同じ月を見上げて。

一緒にはいられないけれど、

同じ大地を今日も歩いている。


それはきっとかけがえのない事実。


死なないでください。

愛されていた、それで、私は

綺麗な綺麗な思い出、心に秘めて。



あたらしい道を進むから。


どうか

あなたも

あたらしい道を進んでください。


生きて。

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