資産運用の寺子屋コミュの生活保護について

河本に続いてキングコング梶原まで生活保護で叩かれてます。
今日は生活保護について書いてみます。

生活保護制度って言うのは、困ってる人にお金をあげる制度のこと。
日本国憲法では
　『国民は健康で文化的な最低限度生活を営む権利がある』
ってのが規定してありまして、これが生活保護の根拠になってます。

でも、困ってる人にサンタクロースみたいにお金ばらまいてたら
財源なんてすぐになくなっちゃう。
だから、困ってる度合い、つまり”最低限度の生活”の基準が大事になってきます。
基準は大きくわけて以下の４つ。

　?働けない
　?収入が基準以下
　?親族で助けられない
　?資産がない

この４つが基本なんですけど、線引きがあいまいで
実際は各自治体の運用基準で決まってるのが実態です。
なんでか？って言うとお金払うのは自治体だから。

★★★

生活保護ってここ１０年くらい継続して増えてて、今は年間3.7兆。

内訳は５０％が老人。２５％が病気とか怪我。１０％が障害者。母子家庭が８％。
病気とか障害者が急に増えることなんてないから、ここ１０年の増加は老人が増えたことが原因。
てことは、今後１０年も増えるに決まってる。

ちなみに高齢者の中で次の年以降に生活保護を抜け出した世帯は１％くらい。
この１％の需給ストップ理由は死亡とか失踪。

ははは。
減るわけないです。

ということで、形式的に?～?の書類揃えたらOKになると財源なんてすぐになくなっちゃう。
だから、厳しい運用基準を設けて支給を制限してるってことです。
多分、今後もどんどん厳しくなるんだと思います。

★★★

申請する側はこれらの対応を踏まえた戦略が必要。

具体的には、過去の事例を考察して自治体の運用基準を把握する。
ノウハウを持つボランティアや法律家に相談し、十分に準備をしてから窓口へ行くってこと。

こーいった準備ができる、『申請リテラシー能力』の高い人が生活保護もらえる。
変な言い方だけど、これが生活保護強者。

この意味で、河本や梶原はこの能力高いと思います。
（まぁ、多分誰かが入れ知恵したんだと思いますけど。）

★★★

ホントの弱者って言うのは、こういった能力を持ち合わせていない人達です。
具体的には、ホームレスの人とかになりますかね？
こーいった人達は、そもそも申請に必要な住民票とかも持ってない。

出会い系とかで働くシングルマザーにも、この能力ない人が多いみたい。
そーいえば、前に子供をネグレクトで殺しちゃった事件もありました。

弱者保護って良く言われます。
でも、今の日本の弱者保護は『自分を弱者と証明できる能力を持った人達』
だけ助けて、ホントの弱者は助けてないんだと思います。

★★★

じゃあ、どーすれば良いのか？

教科書的な方法論って、国の無駄をなくし経済を活性化させる。
生産性を上げることで、税収を増やし、それを福祉という形で還元する。
不正受給はなくして、効率的な配分をする。

みたいな感じになると思いますけど、ぶっちゃけ無理かな？と。
最近そー思います。
なんか１０年くらい前から同じこと言ってるし。

無理っていう前提で考えると、個人的には、スラムみたいなエリア
を作るのが現実的かな？って思います。
スラムってのは言葉が悪いので『格安経済エリア』とか、『チャレンジエリア』みたいな感じにして。

日本で一番これに近いのは大阪の西成区。
自動販売機のジュースが５０円だったり、コンビニのトイレに
『注射器を捨てないで下さい』って張り紙がしてあったりと中々興味深い所です。
こーいったモデルが日本のあちこちにできるのが未来の姿かな～って思います。

別に悲観して言ってるんじゃないです。
こないだ、（会社に内緒で）インド行ってきたんです。
インドの田舎では、多分日本の生活保護の１０分の１以下のお金で暮らす人が沢山いました。
そこで、遊んでる子供は凄く楽しそうでした。

インドとは違いましたけど、西成のおっさんも昼間から
ワンカップ大関片手にカラオケやったりと楽しそうでした。

一億総中流とかグローバルに逆行するよーな夢見るのを
やめれば新しい可能性が見えるんじゃないかな～って思うんです。