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兵庫県立夢野台高等学校コミュの霧山シリーズ第六話

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コミュ内全体

妙なる「かたち」

赤血球を顕微鏡で観察すると円板状の粒がぎっしり詰まっている。
ミクロン単位の細い毛細血管を通って、体の隅々に酸素を運ぶに
はまん丸い球形が良いと思うのだが、どうして円板状なのだろう
か、血液一滴、一ミリリットルの中に四百万も五百万も浮かんで
いる赤血球のなかのヘモグロビンが酸素の担い手である。

生命維持に不可欠な酸素補給のために体の隅々の細胞や組織に運
ぶために獲得した妙なる「かたち」が円板状である。酸素を運ぶ
効率だけなら表面積の広い平板状が高いが、狭い管を通りぬける
にはまん丸い球が流れやすい。

なるべく多くの酸素を運び、しかも、細い血管のなかをつかえる
ことなく流れてくれるために折り合った「かたち」が円板状なの
である。酸素に触れる表面積をさらに増やして効率アップするた
めに円板状の真ん中に窪みをつくった。また、約八ミクロンとい
う小さな粒は毛細血管の内径に合わせたのである。芸の細かさ、
進化の妙というほかはない。

哺乳類の赤血球はトカゲやワニなどの爬虫類より小さいのは、酸
素運搬の効率をあげるために進化したのである。大きい粒より小
さい粒にした方が酸素に触れる面積が大きくなる。

 イネやススキの葉は、右、左交互に秩序正しく茎から出ている。
次にでる葉と葉の開き具合は百八十度、カヤツリグサや、チュー
リップは三方に葉を出す百二十度の葉序、サクラやウメは五枚毎
にでる葉が枝の縦の線に並んでいる。枝を二回りして五枚目の葉
の出る位置が決まっている開度百四十四度の葉序である。ダイコ
ンは百三十五度、三回りして八枚目の葉が並ぶ。別の法則による
植物や例外もあるが、自然界に見られる「かたち」は、合理的な
「はたらき」に叶うように進化してきたのである。

 光合成は植物生存のための最大のはたらきである。クロロフィ
ルの働く光合成工場がエネルギー源の光を効率よく取り入れるた
めに、葉の形が作られ、合理的な並び方に進化してきたのである。

妙なる「はたらき」が妙なる「かたち」を作り出し、「かたち」は
「はたらき」とフィードバックしてサバイバルをくぐり抜けて進化
してきたのである。花の妙なるかたち、妙なるつき方、実のかたち、
実のつき方、芽、茎、刺、蔓、根それぞれの妙なる「かたち」妙な
る「はたらき」に感動するばかりである。

 妙なる「かたち」は美しい、美しい「かたち」は合理的である。
道端のタンポポ、鉢植のアサガオにも、自然界の妙なる仕組みを秘
めている。なるべく多く、つづけて、くらべて観察すると不思議な
発見になる。

当津  隆

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