ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ベテラン歯科衛生士への道コミュの新製品情報:ハイブリッド コート

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
他のトピでも接着性レジンが話題が上っていますが,
本日は,新製品情報として,新たなトピを立てました.


『ハイブリッド コート』
サンメディカル(株)より5月に発売されたものです.以下,HPより引用.

●ハイブリッドコートとは,
形成後の生活歯(特に象牙質)を外来刺激や2次(再発性)齲蝕などから守るシーリング・コーティング材です.
ハイブリッドコートを象牙質表面に塗布すると,象牙質表面に均一で薄く硬い被膜を生成すると同時に,象牙質内部に浸み込んで良質な樹脂含浸層を形成します.


●臨床的メリットは,
・外来刺激遮断による術後疼痛の防止が期待されます
・2次(再発性)齲蝕の抑制が期待されます
・操作時間の短縮が期待できます

本製品が発売される前は,
SBコートという製品が象牙質コーティング材として活用されていました.
しかし,この物自体に接着力はないために,ボンディング材が必要になります.
ゆえにAQボンドプラスを使用後にSBコートを使用する訳です.

もちろんAQボンドプラスは接着性レジンなので,
きちんとした樹脂含浸層を生成しますが,
本製品の特長は,極薄の被膜・ボンディング層(実に3ミクロン程度)で,
浅い皿状の窩洞にも使用できます.

接着力において,メガボンド(クラレメディカル)がその比較に上げられます.
もちろんメガボンドは接着力に優れていますが,ボンディング層が10ミクロンとかなり厚くなっていますから,浅い窩洞では接着性レジンでいっぱいになってしまう可能性があります.

そこで,前歯部の使用には,AQボンドプラス,
臼歯部の使用には,メガボンドと使い分けされるのも一案かと思います.

以上の理由からAQボンドプラスでは,
赤ちゃんの皮膚のようなもろい樹脂含浸層が生成されると考えられ,SBコートをさらに使用して,オヤジのような強い皮膚を生成する必要性があった訳です.

この度のハイブリッド コートの誕生で,2つの過程がワンステップになりました.
素人考えでは,厚い層が出来るのかと思いがちですが,
それは“より硬い層”が出来ると理解してください.
1回の塗布よりも2,3回と重ね塗りをすることがコツです.

これにより,きちんと露出健全象牙質をシールド・コーティングでき,
外来刺激を遮断し,再発性のう蝕の予防になります.

本製品,かなりの売れ行きを誇っているそうです.
象牙質が露出したら,何かを施す.この考えを頭にインプットして頂きたいと思います.

もちろん保険請求ができませんので,自費として,
信頼のおける歯科治療の提供とお考えください.

ここだけの話.メーカーは公表していませんが,
このハイブリッド コートは,象牙質知覚過敏症に有効です.
MSコートで効果が出なかった場合,次のステップに試用されることをオススメします.

http://www.sunmedical.co.jp/japan_guest/product/hybrid_coat/index.html

コメント(7)

neneさま

新製品紹介ありがとうございます。

この製品が発売されるまでに4年かかりました。
保険外ということもあり、コストも安価とはいえませんが新しい分野に挑戦した製品でもあります。
’シーリングコーティング材’という意味では新分野。
ボンディんグ材の要素をもちながらもneneさんのご説明のように
薄くて硬い均一な膜を生成します。
この硬くて均一というのが大きな特長になります。

ビッカーズ硬さ(HV)で表すと、象牙質が55HVに対して、ハイブリットコートは42HV(CRは大体15HVといわれています)というわけでこの硬さが外来刺激を遮断するのです(もちろん樹脂含浸層も生成されます)

露出象牙質で知覚過敏がある場合などかなりの効果があります。

手前味噌で申し訳ありませんが、生体を守る製品としては良い製品だと自負しております。

ただ、保険外ですので・・・というところはありますがかなり患者さんの痛みに対する軽減や不安を取り除ける製品だと思っています。

接着性レジンの話題がDHの中で話題にのぼるなんて、ちょっと前までは予想ができませんでしたが。
いろいろな分野で興味を持っていただけるのは貴重なことですね。
>yayaさん


ご丁寧な説明ありがとうございました!さすがですね^^

ハイブリッド コートは,恩師安田登歯科医師が開発に携わっているだけあり,
世に出ることを心待ちにしていた製品です.

日本が大家(たいか)である接着性レジンは,
もっと誇るべきであり,患者さんに貢献するべきだと思います.

本日もMSコートでいまいちだったHysの患者さんに,
うちの先生もハイブリッド コートを使用していました.


キーワードは「象牙質に限りなく近い硬さを再現できる」ですね!
とても勉強になりました!少し神経質な患者さんには適用できそうですね。

象牙質知覚過敏症に使用できるという事ですが、WSD部位に塗布した場合、ブラッシングや酸性の物のような外来刺激は影響ないのか教えていただけますか?

オーバーブラッシングが直らない患者さんや、酸性のものが大好きな私は、従来のHYS処置製品だと、しばらくしてHYSが再発してしまうので(私はBrxもあるのですが)ハイブリッドコートで症状を改善させ維持する事が出来ると、医院の信頼も上がるのでは?と考えます。

本来の使用方法と違う質問で申し訳ございません。
>おっさんさん

コメントありがとうございました!


>象牙質知覚過敏症に使用できるという事ですが、WSD部位に塗布した場合、ブラッシングや酸性の物のような外来刺激は影響ないのか教えていただけますか?

酸性物質から守れらることは,ハイブリッド コートにより生成される樹脂含浸層の性質上,大丈夫であると理解できますね.

外来の機械的刺激,オーバーブラッシング圧は,
400グラム以上かかったりしますから,どうでしょう?
重ね塗りで対処するとしても脆いものかもしれません.

この回答は,yayaさんがしてくださると嬉しいのですが^^

新しい製品ですので,臨床で結果が出るのかもしれません.


私やおっさんさんを含め,Hys既往歴者は,関心大ですね!
少し神経質そうな方には,プラセボとしても効果がありそう.
>WDS部位に塗布した場合・・・

そうなんです。かなり効果大なんです。
ブラッシング圧による耐摩耗性は、個人差があるとは思いますが
1〜3ヶ月位は維持できるようです。(実験的に行った結果ですが)
また重ね塗りをすることにより、膜厚も厚くなりますのでこのような症例の場合は、二度塗りをおすすめします。

酸性のものに対しても常に酸成分がさらされていなければ問題ないと思われます。(一般的にはないでしょうね)

そうはいっても長期間の持続性となると無理があると思いますが
上記のような耐磨耗性を考慮しても患者さんにとっては、モチベーションがあがるのではなでしょうか?

場合にもよりますが、使用後数ヶ月たってからCR充填という手段も選択できると思います。(膜厚が薄いことと接着性がありますので、ただし、充填操作する場合は歯面処理をしてハイブリットコートを通常どおりに使用してその後CR充填してください)

臨床的に期待できると思います。
(臨床医の使用後の評価は比較的高いですよ)

是非、使用してみてください。
また、その効果の結果をお知らせくださいね。

>neneさん yayaさん

お返事有難うございました!

耐酸性、耐摩耗性に優れた製品と言う事がよく理解できました。 接着性があるのでCR前に使用出来るというのもとても魅力的ですね^o^

導入する為には、まず旦那さんにセールストークをしなければ・・ 頑張ります!(このトピ見をせたらいいですよね・・)
>おっさんさん

良く気がつきました!

そうです.ハイブリッド コートは,ボンディング材としても使えます.
とても優秀な製品です(~o~)

今度,お会いした時にいろいろな文献を差し上げますね.

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ベテラン歯科衛生士への道 更新情報

ベテラン歯科衛生士への道のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。