新作映画の感想コミュの、「殯(もがり)の森」

　9/2、静岡のサルナートホールにて、「殯(もがり)の森」を観ました。こういう映画がカンヌ国際映画祭グランプリ賞に輝くんだなと・・・・・・・撮影の仕方自体は稚拙だと思いますが、河瀬監督の心の想いが伝わる描写は全世界共通なのかもしれません。　結果的には、感銘を受けた作品でした。

　妻を亡くし、山間部のグループホームで介護スタッフとともに共同生活を送るしげき（うだしげき）。そこに、新しく介護福祉士としてやってきた真千子（尾野真千子）。彼女もまた、つらい思いを抱えていた。日々の生活の中で、2人は次第に打ち解け合っていくのだったが……。

　ドキュメンタリータッチで映像は進み、ラストの森の中での出来事は、生と死を等しく見つめ、ことばを超えて、心に深く届きました。このような映画が外国の人に認められるというのは、日本映画も捨てたものではないと思います。

　是非、多くの人に見てもらいたい映画です。
　予告編で「長江哀歌（エレジー）」を紹介されましたが、この映画も見てみたいです。

『萌の朱雀（もえのすざく）』でカンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、世界中から注目されている河瀬直美監督の最新作。監督自身の故郷である奈良を舞台に、人間の生と死を描く人間ドラマ。役者初挑戦のうだしげきが、妻を亡くし、心の空白をうめようと懸命に生きる男を熱演。介護福祉士として、彼と心の交流をかわす真千子に『萌の朱雀（もえのすざく）』でも河野作品に出演している尾野真千子が透明感ある演技でみせる。京都の山間部の美しい風景が心にしみる珠玉の名作。

お勧めの作品です・・・・・・・・