「日本語の歌なのに、なぜ英語が混ざっているのだろう?」……J-POPなどを聴いて一度は疑問に思ったことのある人も少なくないのではないだろうか。先日、アメリカ在住の友人(主婦)がジャニーズの若手グループ、キンプリことKing & Princeのデビュー曲で今年春クールのドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(TBS系)の主題歌になった「シンデレラガール」にハマって、SNSでその話題にふれていた。同じアメリカ在住のママ友たちからおおむね好意的なコメントがつくなか、「曲は好きだけどこの子たち、『Girl』って言えてないんだよね。それが残念」との意見が出た。そこから話題はキンプリから離れ、J-POP全体の話題へと拡がった。
「ニューヨーク生まれの宇多田ヒカルなんかは、和製英語というより、ちゃんと英語がわかる人が歌うというスタイル。松本隆さんが作詞を手がけた松田聖子の『SWEET MEMORIES』は、全編英語バージョンもありました。その辺り、歌謡曲に英語もいいんじゃないかっていう流れも出てきたわけですよね。若いロックバンド、ONE OK ROCK(ワンオクロック)とかは本当に海外につながっているだけあって本物の英語で、それに日本語が混ざるとか。そういうパターンもある。現在のJ-POPを大きく分けると、本物の英語として成り立っているものと、発音とか語感の響きで使っているのと、その2つがありますよね。中途半端なものはなくなってきているのかもしれないですね」