米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの売られたヨセフ。

売られたヨセフ。
創世記、37:12-36。（1）

＜兄たちは、シェケムで父の羊の群れを飼うために出掛けた。父のヤコブはヨセフに言った。兄さんたちは、シェケムで羊の群れを飼っている。兄さんたちの所へ使いに行ってもらいたい。＞（現代訳、37:12-13）ヤコブは兄息子たちの様子を知るためにヨセフを使いに出しました。そこでヨセフはヘブロンの谷からシェケムまでやって来ました。

ヨセフが野をさ迷っていると、一人の人が彼と出会い、＜だれを捜しているのかね＞と尋ねました。ヨセフが＜兄たちを捜しているのですが、兄たちがどこで羊の群れを飼っているか、ご存知ですか＞（37:16）と聞くと彼は答えました。＜もうここにはおられないでしょう。ドタンへ行こうじゃないか＞と話していたのを聞きましたから。そこで、ヨセフは兄たちの後を追い、ドタンへ行き、そこで兄たちを見付けました。（37:17）。

兄たちは、ヨセフが向うからやって来るのを見ると、ヨセフがまだ近くへ来ないうちに、彼を殺そうと相談しました。ヨセフを亡き者にし、彼の夢を粉砕しようとしたのです。しかし長男のルベンは兄弟たちを説得し、ヨセフを殺さないで荒野ににある穴に投げ込むようにさせました。ルベンが後からヨセフを救い出すためであったのです。こうして＜ヨセフを他の兄弟たちの手から救い出し、父の所に返すつもりであった。＞（37:22）

兄たちはヨセフに襲いかかり、彼が着ていた＜綺麗な服＞をはぎ取り、彼を水のない水ための穴の中に投げ込みました。この＜綺麗な服＞も、兄たちの憎しみの対象だったのです。ヨセフの兄たちが食事をしていた時、イシュマエル人の隊商がそばを通りました。ユダの勧めに従って、兄弟たちはヨセフを銀20枚でこの商人に売りました。

後に兄たちはこの時のことを思い起こして＜確かに、我々は　ヨセフのことでひどいことをしたからな。今罰を受けているんだよ。あんなに助けてくれと言ったのに＞（42:21）と語っています。
アブラハムがその子イサクをささげ、またイサクがヤコブをパダン、アラムの地に送り出して、わが子を一度自分の手から離したように、ヤコブもそうしなければならなかったのです。このようにしてヨセフは、父を離れ、国を離れ、身の自由も奪われ、すべてを失って異教の地エジプトに連れて行かれたのです。

神が語っておられることを知らずして、神の友となることは不可能です。神のことを知ることなしに、神を愛することはできませんし、神のみ言葉を知ることなく神を知ることはできません。聖書は、＜神はみ言葉を通してサムエルにご自身を現わされた＞と語っています。神は、今日においても同じ方法でご自身を現わされるのです。アーメン。