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竹輪句会コミュの第135回句会 披講

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コミュ内全体

2017年10月9日(月・祝) コミュニティセンターaktaにて

 当日日中は、小金井公園江戸東京たてもの園への吟行(ピクニック)へ出かけた面々もおりました。楽しい一日でした。


20時投句締切 四句投句 五句選句
兼題・シンガポール 寒露

参加(席順):瞬、けい、潔、早子、小太郎、どんたか、翼、浩平、今朝、守ン暴、ザ、オクタビオ、泡沫、亮、アガシ(代理投句)、凪太(代理投句)、さいとう(投句箱)



<7点句>
どんぐりの行ったり来たりする終電  翼


<5点句>
新蕎麦やシンガポールへ友帰る  オクタビオ


<4点句>
地下鉄に鉄の音する寒露かな  泡沫

長月や間取り図の消し屑払ふ  守ン暴

色鳥や日なたに乾くフラフープ  潔

体育の日のどこもぬるい銭湯  ザ


<3点句>
夜なべする組立付録シンガポール  泡沫

アレルゲンをあれこれ思う寒露かな  浩平

誰もまだ渡らぬ橋の寒露かな  アガシ

道草はシンガポールで月の船  けい

神棚の在る乾物屋唐辛子  ザ

ほほつたうもののかはきと寒露かな  翼

文集のホチキスの錆そぞろ寒  さいとう


<2点句>
SIN発ちぬ水平飛行の月の色  早子

最果てに露天のありて寒露かな  早子

昼の月かくれんぼうは佳境へと  亮

鰯雲塀にシンガポールの猫  小太郎

虫売や星加坡に叔父の影  けい

体育の日マーライオンめく射精  さいとう

無花果食む濡れ放題の家族かな  亮

冬瓜の庭木に然と下がりおり  浩平

暫くの急行通過待ち寒露  ザ


<1点句>
石鹸に三日月ありて足穂の忌  泡沫

天ぷらそば衣ほどけて寒露なる  潔

マーライオンを恋ひしやちほこや月に反る  今朝

潮吹きてシンガポールの月夜かな  今朝

妹は元卓球部体育の日  オクタビオ

ベーコンは煮るためにある寒露かな  けい

経由地はシンガポールらし冬隣  浩平

母の名の朱うすれし墓碑や小鳥くる  アガシ

胴着より鉛筆の香す体育の日  どんたか

椎の実や木椅子木の卓ほがらかに  潔

肉骨茶(バクテー)啜る音軽し路地の月  どんたか

角張った寒露を探す男の子かな  さいとう

秋深しシンガポールに残した子  守ン暴

今年酒にて締めらるるウエディング  凪太

二十三回忌寒露のアンゼリカ  凪太

ほくろ位置昨日と同じ寒露かな  オクタビオ

シャッターを押したら消える花野かな  けい

寒露の窓とほくに水のある景色  亮

草枯れて耕人に海の日は低し  アガシ


<選外>
寒露増す口に広がるとろい味

水噴かずマーライオンの栓抜き冷ゆ

置き去りにされた寒露や北綾瀬

体育の日やはっきりと断った

稲干す香街まで来る晴れ日かな

甘露アメ切ない味に涙する

朝露のシンガポールよ空甘き

美徳なる興業社名大夕焼

家族愛シンガポールの日の中で

夫婦愛シンガポールで朝日見る

灯篭のシンガプーラや木犀香

ひび走るシャワー便座に寒露かな

波平の五十四らし秋ともし

露時雨エコカラットの黒が濃い

雲間からトゥーレあらわる冬隣

銀木犀シンガプーラは微動だに

シンガポール獅子がゲロ吐く日本晴

畳目のガラスに歪む火の恋し

シンガポールのビットコインや飛蝗とぶ

赤子泣くほどに金木犀薫り

オーロラやホテルの便箋足りず

秋寒や射精を愛と勘違い

いぶされてシンガポールの秋かしら

心浮くわたしの心甘露あめ

唇のざらついている雨月かな

ビニル袋に入れ西瓜ジュースや赤道直下

月を分けあふ彼岸此岸やマッサラーマ(さようなら)

ミント噛むひとりで歩く白萩野

コメント(4)

 おひさしぶりです。ういろうです。

 10月の初めにちょっと中欧旅行、何ぞに足を伸ばしておりました。いえ、私にとっても一生に一度くらいの大イベントなんですが。旅行会社を通さず、一切の手続きを自分たちでする手作り旅行だったので、旅行前からちょっと慌ただしく、こちらにはなんの御挨拶もなく句会欠席の運びとなってしまいました。失礼いたしました。

 では、今回も感想を書かせていただきます。



今回の私の5選

◎地下鉄に鉄の音する寒露かな  泡沫
○長月や間取り図の消し屑払ふ  守ン暴
○神棚の在る乾物屋唐辛子     ザ
○草枯れて耕人に海の日は低し  アガシ
○寒露の窓とほくに水のある景色  亮

秋たけなわから暮れていく感じがひしひしと伝わりますねぇ。


補遺)

置き去りにされた寒露や北綾瀬

私も神奈川・藤沢出身ですので北綾瀬の感じ、伝わります。北綾瀬へのオマージュとして素晴らしい!と思いました。寒露は北綾瀬の枕詞なのですね(「置き去り」の方…かな)。







 今回は選のそれぞれの感想は割愛して、難題「シンガポール」へのみなさんの取り組みを、ちょっと研究してみましたのでそれを提出いたします。

 俳句の持つ「日本」の「四季」という大前提のお約束。これが、「海外」そして「熱帯」を詠み込むという規定を設けたときにどう変容するのか、どう変容させるのか。6文字という全体の3分の1の音数を占拠されながらのチャレンジ、みなさんはこのお題をどう乗り越えたのか、沖縄住まいの私は大変興味深いところです。


○設定を日本にして「シンガポール」を詠む。

新蕎麦やシンガポールへ友帰る  オクタビオ
夜なべする組立付録シンガポール  泡沫

経由地はシンガポールらし冬隣  浩平
虫売や星加坡に叔父の影  けい
秋深しシンガポールに残した子  守ン暴

 さすが、作句の鍛錬をされている方の最初の二句は、ぶれずに日本の情景で日本の季節感をしっかり感じながらシンガポールにリンクしていきましたね。題を思い切ってはねつけたことで俳句ならではの情緒をきっちり十七音に収めることに成功していると思います。
 シンガポールに思いを寄せるその後の三句は、情緒はしっかり作れましたが、ちょっと無理目な創作感がちらり。…そこが頑張った証なんですけども。


○「シンガプーラ」猫として日本の季節に取り込む。

鰯雲塀にシンガポールの猫  小太郎
灯篭のシンガプーラや木犀香
銀木犀シンガプーラは微動だに

 シンガポールを猫に託して日本の仲秋にお招きして。日本の風景であれば季節感も実感を伴って盛り込めますね。小太郎さんの句は現地の猫という読みもありますが、そうすると季語のピントをどう合わせていいのかちょっと迷います。   銀木犀とシンガプーラの薄褐色の組み合わせはしぶいですね。



○マーライオン

マーライオンを恋ひしやちほこや月に反る  今朝
水噴かずマーライオンの栓抜き冷ゆ
体育の日マーライオンめく射精  さいとう
シンガポール獅子がゲロ吐く日本晴

 マーライオンは栓抜きにでもしないと日本には持って来れません。そういう開き直りで しゃちほこ・栓抜き・エロ・ゲロ。 マーライオンを詠みながらもみなさん意識はどこか他に向いているようです(うふふ)。でもみなさん季語を死守しているのが涙ぐましい。
 私、実はこのお題では「ゲロ吐く日本晴」の開き直り感が一番心に響きました。私もシンガポール行ったことがなくて全然知らないんです。知らないものにあえて情緒込めなくてもいいんじゃね?というメッセージに合点ガッテンガッテン、いたしました。



○シンガポールへの旅・現地の設定

道草はシンガポールで月の船  けい
SIN発ちぬ水平飛行の月の色  早子
朝露のシンガポールよ空甘き
家族愛シンガポールの日の中で
夫婦愛シンガポールで朝日見る
潮吹きてシンガポールの月夜かな  今朝

シンガポールの空気感をきっちりと感じようという意思のもとながらの俳句、と読ませていただきました。いいですね。お題に面と向き合う姿勢がすごく好ましいです。「家族愛」「夫婦愛」の句は季語を消失させてしまいましたが、さりとて他句の「月」「朝露」の季語ももう、同じような程度に季節感を熱帯の空気に呑まれてしまっているようです。そのぐらいの季節感がまさに「シンガポールの季節」という感じもします。
 「水平飛行」のインターナショナル感、「空甘き」の南国感、いいなぁ。


○シンガポールの風物を詠み込む

肉骨茶(バクテー)啜る音軽し路地の月  どんたか
ビニル袋に入れ西瓜ジュースや赤道直下
月を分けあふ彼岸此岸やマッサラーマ(さようなら)

 私たちが身の回りの些細なものごとから季節を拾って日本の俳句を仕立てていくように、シンガポールの暮らしにもう一段視線をおろして。
 こうして集めると雑踏の賑わいが呼び起こされるようですね。特にどんたかさんの句は、観光のニュアンスも残しつつ現地にぎりぎりまで視線を寄せてナイストライですねぇ。


○そのほか

シンガポールのビットコインや飛蝗とぶ
いぶされてシンガポールの秋かしら

分類はできなかったのですが他意は無く。シンガポールって屋台の煙とかにいぶされるのかしら。ビットコインと飛蝗、取り合わせの妙が面白いですが、季節感の伝わりが難しくなってしまって残念だったかなぁと思いました。


 今回、難題に対して、ひるまず句作に向かう姿勢を見せていただいて素晴らしいなぁと感じ入りました。もう一つのお題「寒露」も今度はあまりに和風過ぎて、実は逆の意味で難題でしたよね。竹輪句会、レベル高いすね。

 また来月から句会に遠方から参加しようと思います。よろしくお願いいたします。


拙作)

今回はお題を外れて私も海外で句作。


プラハ城鐘の音かろき時雨かな
ロマの楽月天頂のブダペスト  /がく
クラクフや澄む空色に祈りたり

 …すみません、みなさんが超難題の「シンガポール」で苦しんでいたのに私はあっさり秋のプラハ。全くもって俳句向きの土地、景色。黄葉もきれいでした。ブダペストも妖しい魅力がありました。3都市の中では実はクラクフが一番よかったのですが、その空気感、伝わりますでしょうか。


※今回あまりに長く、字数オーバーになってしまったので分割いたしました。長文をお赦し下さい。
ういろうさん、
いつも通りのステキなコメント、ありがとうございます!そして、おかえりなさい(^^)

秋の中東欧ですか、いいですね。俳句向きの土地、あっさり秋のプラハ、って笑ってしまいました。そりゃシンガポールよりは確かに俳句向きですね。笑

今回のシンガポール句の分類分析、とても勉強になりました。俳句をどのようなアプローチでつくるのか、発想法とも言うかもしれませんが、自分の得意なアプローチ、或いは、ついついやりがちな利き腕のアプローチなど、一度振り返っておいてもいいのかもしれませんね。

さすがういろうさんの分析はわかりやすくて説得力ごありました!また引き続きよろしくお願いします!(^^)

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