ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

竹輪句会コミュの第122回句会披講

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
竹輪句会の盛況ぶりは何度も言ったり言われたりしていると思われますが、続けて参加して来て良かったなあ、と今回も振り返っています。

最近の披講アップで画像は必ずしも出されていないのね。でもこれは高点句の作者への「ご褒美」とも思ってますので敢えて上げさせていただきます。選ぶのが難しかったなぁ!

これだけの参加で作品数も多い中八点もの得点を集めた浩平くんに改めてリスペクト。

2016年9月12日(月) @新宿二丁目akta

参加者(順不同)20名
潔 翼 亮 守ン暴 浩平 けい マメコ 今朝 ホリエ マッサン たかひろ(初参加) 和清 あすた さいとう 早子 小太郎 影造 ザ 林蔵 はまんこ(投句なし)

代理投句 4名
オクタビオ ゆう アガシ 凪太

投句:兼題二句(鹿、野分・台風)+当季雑詠二句
選句四句


【八点句】
鶏頭ののびのびとして借家かな     浩平


【四点句】
鹿の目の黒より夜の始まれり      マメコ
母にありし知らぬ呼び名や草の花    亮
ひと洗ふひとのしづけさ昼の虫     亮
虫時雨サラダだけがつくつてある    今朝
野分立つ宇宙人来たなら和解      オクタビオ


【三点句】
台風夜こすれば落ちる茶渋かな     オクタビオ
雨のあと小鹿駅舎を見遣りけり     ゆう
南武線各駅停車秋時雨         けい
野分あとひかりへと水急ぎをり     亮
大小の鹿いて大の優しかる       アガシ


【二点句】
法師蝉夜はココナッツのカレー     ザ
橋跨ぐ水の都の野分かな        ゆう
しゃっくりを百より数ふ夜長かな    守ン暴
秋の雨誘導員の紅淡し         マメコ
台風や一人フルーチェ祭りをし     マメコ
風呂ごとに今年も糸瓜馴染むなり    和清
干し柿の柔い硬いの押し問答      和清
ガタゴトと鈍行に乗って届く秋     小太郎
なきゃないでいい欲望や鹿に角     けい


【一点句】

台風は左巻きぼく左寄り        さいとう
台風やいざ仇討たん今季旅       マッサン
鹿そつと鳴く夜のかなたなるゴジラ   潔
野分雲焦がれ追ふもの今は無き     潔
大伯母ヘレン海見る横顔も九月     潔
野分立つクリーニングのタグ丈夫    オクタビオ
土砂降りも靴軽きかな秋暑し      翼
かなかなや明日さえも来ないのではと  翼
鹿眠るおのがにほひに貌を寄せ     あすた
台風は去ってみずうみ潦(にわたずみ) けい
残り蚊を呼び寄せし君白ハーパン    影造
涼新た卓球バーで弾むもの       今朝
鹿鳴くやバランスチェアは自慰に不向き 今朝
野分してそりかへりたるホストかな   今朝
雁渡しリップクリームをまた買う    早子
憎しみの丈になりぬるカンナかな    マメコ
子芋食え食らうて早う直せ母      林蔵
またしても実らぬ恋やマスカット    林蔵
鹿はねて真似てはねる子をりにけり   林蔵
野分さりくるは請求受信料       林蔵
亡き人と新蕎麦すする日暮かな     ゆう
種飛ばすものたち多し野分の夜     浩平
雄喰むに鈴虫二匹がかりなる      アガシ
鹿さんやそれは煎餅ではないの     小太郎
若パパのすね毛隠れり秋気満つ     たかひろ



【選外】

鹿の踏むアスファルトの音歯痒くて
救急艇眠れる月の小桟橋
なぜ品種改良するの曼珠沙華
生き急ぐ台風の眼に射抜かれて
刻まれてどこまで行けどなげく鹿
革靴の磨くに安し秋の暮
鹿鳴くやポップコーンは塩バター
エスケープ台風の目に立っている
秋の蝉ミファ間微分音ばかり
透明にあこがれたまま天使鹿
野分きしてF美術館に青き列
鹿も寄るやいやいと言う男には
青蜜柑指して可愛いなどと言う
死ぬさだめ抱いて台風つきぬけよ
濁酒を以て目合ひの始まりぬ
台風が連れてった恋空の青
鹿の群れショパンエチュード奏でおり
流星や When a Woman loves a Man
天中に青き椎の実投じけり
母古希の尽きぬ夜長を祝いたし
犬のそり階段を降る野分後
野分来る宛どころなきエアメール
鹿鳴くや眼下の川は県境
動物は何が好き鹿マレー熊
迷走す台風つれて友は逝き
鹿園を借景として裁判所
蒼穹や欲の野分に凛とあり
鹿群れて喰らふは指か煎餅か
おいそれといろたらいかん奈良の鹿
颱風を訳に断るデートかな
珈琲のしたたり乱れ颱風圏
もう少し見たき鹿なりバス旅行
颱風裡どぶ川の岸たゆたひて
三度鳴る降車釦や野分き前
墓参り升酒をたぷとあふれさせ
秋雨の町へ行かねば傘はある
月が綺麗言えば君にも知られなむ
鹿の鳴くリビングルームのダンボール
撃ち込まるる弾頭一二三鹿の声
颱風の夜の金色の酒杯かな
これあれば息子と恋人ポケモンGO
舌先の愉し愛しの鹿ジビエ
台風のひとり旅路の長きかな
牡鹿鳴く吾子童貞でゐてしがな
ゐふことはこれで全てぞ墓参
格子画の色香競うや金木犀
台風の空行く鵜ありおぼれつつ
馬子の香や悟りひらけず鹿の苑
台風に髪を飛ばされ傘帽子
鹿垣や此岸の境綻びぬ

コメント(4)

あすた様、披講アップありがとうございます。
これだけの句数になると
句会の時間管理などいろいろ大変ですね。
でも句会のエナジー量は大きく
参加の楽しみも大きくなりますね。


いつもながらに選と感想を述べます。

◎ひと洗ふひとのしづけさ昼の虫     亮

ひと洗ふひとのフレーズに、心がつかまれ
静けさと昼の虫の取り合わせが
大きくて豊かな、そして愛情たっぷりの時間を感じさせてくれます。
生きてきた 生きてゆく いのちの連鎖も感じられ一番先に選びました

○野分あとひかりへと水急ぎをり     亮

あふれ出た水がひかりへと急ぐという
描写に納得しました。
そのひかりがふくらんでゆきそう


○虫時雨サラダだけがつくつてある    今朝

この時間、空間の余白が詩的です


○台風や一人フルーチェ祭りをし     マメコ

や、の切れを使わなくても台風夜とか別の言葉で
いっきにフルーチェ祭まで来れば
フルーチェのぷるんぷるん感がもっとでるような
でも、この取り合わせは何だか楽しくて
一緒にフルーチェ祭に参加したくなりました


鶏頭ののびのびとして借家かな     浩平

四句選は厳しいですね
熊本の現状だろうと思い
作者がそこにいての実景描写だと
鶏頭の色が復興の意志を
のびのびが、効いてますね


鹿そつと鳴く夜のかなたなるゴジラ   潔

かなたなるゴジラはシンゴジラでしょうか
ゴジラを操っているのは鹿神様のように思えました


秋の蝉ミファ間微分音ばかり

ミファ間微分音の感覚が素敵です


母古希の尽きぬ夜長を祝いたし

こんな息子さんに愛されたいですね
愛されていますね


墓参り升酒をたぷとあふれさせ

酒好きの故人は喜ばれるでしょうね
私も父の墓に一升瓶を浴びせさせていたら
お坊さんにちゃんと器にいれてあげなさい、と
怒られました。
私なら浴びるほどかけてくれたら成仏できます。

こんにちは。ういろうです。今回は披講をアップしていただくのが早かったですね。おかげさまで句会の熱気が伝わってきます。あすたさん、ご尽力ありがとうございました。句会、大盛況なようで、おめでとうございます。私も今回も選句と感想にて参加している気分を味わわせていただきます。





ひと洗ふひとのしづけさ昼の虫     亮

ゆうさん同じく、私もこの句の美しさにまず心打たれました。日本語の真髄というべきか。音の響きの美しさと、情景の美しさ。




鶏頭ののびのびとして借家かな     浩平

普通、借家という言葉に詠嘆の「かな」をつけても句にはならない気がします。でもこの句では借家であるからこその情景、感慨。「借家」という言葉がこんな素敵な詩を含んでいるとは。恐れ入りました。そしてさらりと詠み流して変哲のないように見えるこの句が、八点句に評価される句会の集まりの美意識の確かさにも恐れ入りました。




野分あとひかりへと水急ぎをり     亮

美しい日本語というのは結局は言葉自体を言葉本来が持つイメージの中に解放させて安住させてあげることなんですね。亮さんの句の中は単語の間合いがたっぷりと広く感じます。一つ一つの言葉が喜んでいるように思えます。素敵だなぁ。




風呂ごとに今年も糸瓜馴染むなり    和清

買ったばかりのへちま、身体にあてがって洗うだけの期間あります、あります。現在でもへちま使っていらっしゃるんですね。風呂の温かさも心地いい季節になってきました。こんなお風呂ご一緒したいです。(笑)




   ◎○◎



鹿眠るおのがにほひに貌を寄せ     あすた

今回兼題の「鹿」の句が全体的に若干弱かったように思いました。いまどき鹿で秋を感じろって言われても、ね。季語も時々妙に古臭い縛りがあります。そんななかあすたさんの句は丁寧に鹿を感じて鹿の存在をここにつれてきてくれている気がしました。静かなケモノ感が素敵。兼題の代表として4選句の中に入れたかったのですが今回は当季雑詠の句が圧倒的なレベルでしたので残念ながら拙選の中では次点となりました。この句で私の中のエロスイッチがそっと起動する気がします。



台風は左巻きぼく左寄り        さいとう

これはエロ風情というより下ネタだと思うのですが(笑)、でもこれだけの量の句が集まってくるとこういう句の力が俄然引き立ってきます。鑑賞とかいうもっともらしい態度も吹っ飛ぶ、ばか〜って笑える瞬間。競作ではない、句会ならではの良さを感じさせていただきました。句会の集まり、楽しそうですねぇ。





ほかにもコメントを差し上げたい良句はたくさんあるのですが、すでに長くなりましたので割愛させていただきます。


では、今回もお言葉に甘えて放言させていただきました。失礼しました。
いつか句会にご一緒できる日を楽しみにしています。


台風や島すべからく身を伏せて
さ牡鹿のか黒き眼秋を見む                    ういろう拝
>>[3] 今回もほんとうに素敵な観賞をありがとうございます。的確な読みと受け止め方、そして真摯に言葉に向き合いながらもけっしてユーモアを忘れない観賞の幅には、感動しました。感覚に引っかかる句に出くわしても、それがどんなふうにいいのかうまく言葉で表現できないことがままあってもどかしい限りなのですが、ういろうさんの文章を読んでいると、とても勉強になります。
「台風」のお句も、句会で披露されていたらきっと、おおっ、とみなさんの目を惹いていたかと。
ういろうさんの観賞も加わって、竹輪どんどん細胞分裂して成長しているような。
これからもよろしくお願いします^^

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

竹輪句会 更新情報

竹輪句会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング