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Bozakコミュの相性の良いアイソレーター

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ご質問させてください!

BOZAK CMA10−2DLですが、BOZAKらしさがあるクラブ音響的な視点でのご質問です。

相性のよいアイソレーターは何だと思いますか?

また、UREI1620用に作られたと言われるDOPE3300との相性はどうでしょうか??



よろしければコメントお願い致します。

コメント(27)

本音を記します(笑)。

Bozakの様なディスクリート構成機器は、OPAmp回路を経由させるだけで如実に劣化します。

これは劣化が激しい#3300(基本回路はUrei525そのものであり、部品クオリティも汎用
だらけなのでそうなるのも必然)は論外だとしても、OPAmp一つの内部回路は例えば
CMA-10-2DLの半分〜1台分近くもの内部処理が行われてる事と、又色んな問題が有るので。

 参考例としては:
 http://www.audiodesign.co.jp/blog/?p=250

劣化が少なく作る事も可能ですが、詳細は記せません。
(基本は劣化が少ない部品と、信号経路を可能な限りシンプルにする事ですが)

 これは:
 http://www.meta-design.jp/club_custom24.html
 (In/Outでは無くIn/TrueBypass仕様なので、よりシビアな比較が可能
  >周波数可変がVCF仕様である事は、信号劣化無しに周波数変更を可能にする為)

 これとの組み合わせにて、音の面でご不満の声は戴いてませんので。
 http://www.meta-design.jp/modify_31.html
 (一番下にあるPreampBufferは結局搭載してません>PhonoPreampのゲイン整合の
  問題が生じて試行錯誤してましたが、通すだけで如実に劣化するので、無理矢理
  PhonoPreampの仕様変更してクリアしました)


親しくなったVestax開発者に直接聞いた事として、Isolatorは元々GOLDに導入されて
いたJimTothの3Way Divider(Stereo In Lo/Full/Hi Out)を参考として、Stereo
In/Out でLo/Mid/Hiの各帯域を個別に音量調整可能にした仕様ですが(宮崎/DubmasterX
さん他日本人DJの要望により)、一般的なDivider/XOverと大きく異なる点として、ど
うやってLo/Mid/Hiに帯域分割した成分を再びStereo Mixするか?・・・と言う部分が
有ります。
(これは3Way Dividerの場合Lo/Full/Hi又はLo/Mid/Hi成分が電気信号処理では無く
空間でMixされる事に成るので、位相変化/遅延などによる影響が目立たないとか緩和さ
れるのに対し、Isolatorは直接電気的にMixされるので、干渉成分は如実にPeak/Dipを
生じます)

 以下は-18dB/Octと-24dB/Octでの問題を検証した時の物ですが:
 (-18dB/Octではより影響が大きく、音がうねって不自然な物に成ってます
>影響とは、Filterの肩特性次第にて帯域分割外に残留成分が存在する為であり、
  それの位相がPeak/Dipとして影響してくる為に、周波数特性が暴れて違和感が生じ
  る事に成ります・・・この検証にて-24dB/Octの方が確実に自然な音であり、確実
  に優れてると判断します)
  http://www.meta-design.jp/garbage/Divider/divider-data.html
 
 DCR-1200が経由させるだけで音がうねるのは、Filter(-24dB/Oct)の問題では無く
 AntiPhase回路の為に追加されてるFETアナログ・スイッチ群や諸々により、位相がぐ
 ちゃぐちゃに成ってる為です・・・その部分を除去すると素直な音に改善出来ます。


私自身も以前試行錯誤していた過程で体験しましたが、Lo/Mid/Hi個々をBPFで帯域制限
(これは一般的なDivider/XOverの回路構成)した物をStereo Mixすると、個々の分離
は良くともカットオフ周波数部がうまく繋がらずに、かなり違和感が生じます。

Vestaxの工夫は2Way Divider(状態変数型>原理的にLPF/HPFの遅延差が生じにくい)
を2系統使う事で結果LPF/BPF/HPFという構成にした事であり、それはUrei525(も状
態変数型2Way Dividerを複数搭載して、3Way/4Way等に組み合わせ可能・・・#3300は
その3Way ModeをほぼコピーしてStereoMix回路を追加しただけ>余計な音を劣化させ
る処理迄もコピーされてますが)も同様です。

例えばRane MP-2016のEq部はLo:LPF・Mid:BPF・Hi:HPFの組み合わせでIsolatorの
様な操作が可能ですが、大きな違和感は生じないけどL/M/Hの中で特にMid部がLo/Hiよ
りも遅延してる為に、人の聴覚感度特性が一番高い成分からも違和感が生じやすく成り
ます(Raneは未だ破綻しない範囲に収めてる感じですが)。

状態変数型Filterの組み合わせで生じる問題として、Mid/Hiは同じ2Way Dividerなの
に対して(カット・オフ周波数部での位相変化は生じても基本的に同じ処理遅延時間)、
LoとMid/Hiは異なるFilterなので、その分Loが早い・Mid/Hiが遅いという状況に成り
ますが、これは電気的にMixされても余り目立たない/影響が大きく無い為にほぼ無視出
来ます。

 Stereo In→Filter A In
 Filter A Lo Out→Lo成分
 Filter B Hi Out→Filter B In
 Filter B Lo Out→Mid成分
 Filter B Hi Out→Hi成分
 Lo/Mid/Hi Mix →Stereo Out
 
 ・・・という処理なので。
そういう割合特殊なFilter構成をフル・ディスクリート構成で作るのは、なかなか大変
な事に成ります。

 一つの例として、これを組み合わせる様な事に成るので:
 http://www.borbelyaudio.com/eb1102215b.asp
 (Monoで2way Dividerなので、上記を4回路/基板要しますし、入出力処理部も別途
  要します・・・上記を商用利用で採用した場合7桁コースに成ります)

 *但し上記は最大3Pole(-18dB/Oct)であり、必要なのは4Pole(-24dB/Oct)ですが:
  http://www.jhaible.de/tonline_stuff/jh2040.gif
  (なので先の回路だと8枚要します・笑)
  
 以前お問い合わせ戴いたのでJH990(単価としては昔日本で\20.000/@・現在直販で 
 $50/@程度)で作る場合の算出を行った事が有りますが、やはり7桁近くに成ります。
 (OPAmpをそのままJH990に変更した場合、最低でも24個要してしまうので
  >奥行き300mm以上のEIA2Uで何とか搭載できる程度>電源部は別筐体にて)

 JH(JohnHardy)990は内部構成がフル・ディスクリートでICの様にモジュール化さ
 れたハイブリッドOPAmpであり、何より業務用として特性が揃った/Specが保証された
 物なので、なまじ個々のTr/FET等を選別するよりも遙かに高信頼性であり、選別に要
 する大量の部品や作業時間を考慮すると逆に安価かも知れません。
 http://www.johnhardyco.com/990OpAmpDetails.html
 (API2520やMarkLevinsonの同様のModuleよりは安価です)

 *フル・ディスクリート構成はどうしても半導体類他部品点数が増えてしまう為に、
  故障率がその分上がるという事と、又保守性も容易では無いのに対し、JH990など
  はOPAmp感覚で使えるので、その分故障率も軽減して保守性も改善されます。
  (なので業務用機器ではそういう部品が採用されるのです))


新BozakのIso-Xがどう言う回路構成なのかは存じませんが、-18dB/OctでEIA1Uに収ま
る回路規模や販売価格からは、状態変数型では無くMP2016のEqの様な構成が予想されます。
(Lo:-18dB/OctのLPF・Mid:-18dB/OctのBPF・Hi:-18dB/OctのHPF)
http://www.bozak.com/products/isox.html

・・・信号劣化度合いは、フル・ディスクリートなら劣化も少ないと思われますが、先
の通り音の繋がり面ではPeak/Dipが生じてない訳が無いので、そういうクオリティが予
想されます(素直な特性では無く癖が有るという事です)。

因みにFilter構成など変更すると半端では無く費用を要しますが、部品クオリティ改善
や周波数変更・Maxゲイン変更などは未だ現実的な費用で対応可能です。


Bozak CMA-10-2DLも、オーバーホールされてる状態でもオリジナル(と同等の部品)
状態ではかなりきつい(応答性良い/パンチが有るという事だけでなく、嫌なピーキーな
成分が有るという事です・・・それはA/B抵抗や各種の影響ですが)成分なので、それ
を軽減させる様な劣化の仕方で有れば、OPAmp構成の機器でもそれほど劣化は気になら
ないかも知れません(それはクオリティ低い方に収束されるという事ですが・・・#3300
の劣化に気付かない方も居るのは、オリジナル状態のUrei1620ではその劣化が目立たな
い悪い方に収束されてしまう為です)。

先のCMA-10-2Dの様にオリジナルの問題を大幅に改善してある(きつさ等一切感じない)と、
やはり冒頭の様によりOPAmpによる劣化は如実な物に成りますが。
(劣化と感じない”色づけ”は問題では有りませんが)
間違いです:

>Stereo In→Filter A In
>Filter A Lo Out→Lo成分
>Filter B Hi Out→Filter B In

正しくは:

Stereo In→Filter A In
Filter A Lo Out→Lo成分
Filter A Hi Out→Filter B In

・・・厳密には、Lo成分に対してMid/Hiは余計なFilter回路部品を経由してる分信号
劣化が生じますが、それはディスクリート構成だろうと同じ事です。

最終的に劣化を感じさせないクオリティを引き出せれば良い事なので。
未だご依頼戴いてないので内部画像はさらせませんが(所有者が撮影した画像は所有し
てますが)、E&SのX3004は内部回路構成からは”Rane式”の様です
(-18dB/OctのLPF/BPF/HPFが個々に独立してる物をStereo Mix)。

回路がシンプルな分劣化は少ないと言えますが(クオリティ改善に要する費用も少なく
て済みます)、先の様な問題が有ります。


因みに#3300も何度か改善依頼予定が有って徹底的に解析しましたが、それに費用を掛
けるよりはDCR-1200を改善するか特注機器かに成るので,未だ実現してません。
(これも内部画像有りますが、私が対応してない物の公開は出来ません)


GSAの物はE&SのOEM品だと思われますが(Divider自体RLA/Acoustilogの物のデッド・
コピーであり、GSAが電子機器の開発出来るとは思えないので)、以前使用した方のご
意見では・・・手放されたとの事(その方は#3300も所有されてましたがとっくの昔に
Auctionで処分したとの事>イメージ的に未だ高値で処分出来る様なので)。
(その代わり、A&H VF-1のクオリティ改善をご依頼戴いたのと、特注機器をご依頼戴く
事に成ったので>VF-1はFilter Effect用として)

 VF-1はVCA素子を使用した状態変数型-12dB/OctのVCF(XoneシリーズのVCFも同様):
 http://www.meta-design.jp/modify_33.html
 (同等機能で高クオリティ版の製作予定が有ります>VF-1数台相当の費用ですが)

 因みにこれも同様です(-24dB/Oct):
 http://www.meta-design.jp/modify_12.html
 (Raneは私の前職が最初の国内代理店でしたが、当時既にRaneはX3000Aを扱ってなか
  ったので、現物見たのは某氏所有の物を新木場にてです・・・X3000AはRLAの3Way
  Dividerと同等回路の様であり、RLAの物とも同等回路/機能です)

  *X3000AはLo/Full/Hiの3Way Dividerなので、Isolatorには出来ません。

  SAC23は元々Lo/Mid/HiのDivider(状態変数型FilterがVCA素子によりVCF仕様と
  して自由に周波数可変可能)ですが、上記はそれをLo/Mid/HiのIsolator機能と
  Lo/Full/Hiの3Way Divider双方で使える様に作り替えて有ります。
  (店舗などに対しての、私の特注機器の保守時代替用として)


他には・・・Shorty氏の物はManleyにOEM製造委託したTube構成の様ですが、そういう
色づけでは有るのでしょうけど、Filter特性としては使えない感じの様でした。

Duo Audio(消えてしまいましたが)の物は-6dB/Octだったので、どうなるかは・・・。


DCR-1500のIsolator部はほぼDCR-1200/FDG-1と同様です。
(Anti Phase回路等余計な処理が無いのでFDG-1と同様)

VCF部はやはり状態変数型VCF(-12dB/Oct)ですが。

試作最終段階で私が駄目出し(開発協力)したのが、開発者の拘りで少しだけ反映され
てます(電源トランスを外付けにした事など電源部の改善と、コンデンサー/OPAmp類を
可能な限り変更して、開発段階よりも改善されてます>多分利益取れてません・苦笑)。
http://www.rakuten.co.jp/djpaco/618420/699176/699177/
(何故ケミコンがお辞儀してるのかは、開発段階の回路パターンとは異なるケミコンに
変更されたからこそです・・・量産寸前での変更だったのでそう成ってます・笑)

*V社の取引上からもコストからも、使える部品は限られる中で頑張った結果です。



等各種の中で、オリジナル状態で一番音の劣化が少ないのはIso-Xだと思われますが、
信号処理からは経由すると音がうねる事に成りそうです。

費用的に一番安価に済む(本体及び各種改善費用にて)のは、FDG-1/DCR-1200/DCR-1500
を元としてクオリティ改善する事ですが(ご相談した上で費用を抑える為にそういうご
依頼を戴くので)、とことんやると特注機器よりも高く付く事にも成ります。
http://www.meta-design.jp/modify_32.html
http://www.meta-design.jp/modify_8.html
>DCR-1500のIsolator部はほぼDCR-1200/FDG-1と同様です。
>(Anti Phase回路等余計な処理が無いのでFDG-1と同様)

記憶違いでした。

思いっきり音をうねらせる回路が搭載されてます(苦笑)。
(と開発責任者をいじめた事を思い出しました)

・・・必要な方以外は外すべきです。
(除去する部品点数や修正箇所少なくないのでかなり大変ですが)
Tuxさん


ありがとうございます。



他、劣化分アルファさんのアイソだと裏にLO/HIがあるので・・・

なんだか興味が湧いてきました。


正直素人なのでわからない事が多く日々 調べています。

ありがとうございました。




本音を記させて戴きました(笑)。

個々の製品を批判する積もり等有りませんが(問題有るのならご要望次第でクオリティ
改善対応も行いますので、私に取っては要改善項目が多ければ費用が嵩み、少なければ
安価に済むというだけの事・・・私には誰それが使ってる等は全く関係無い事ですし、
良ければ良いと評価しますし、問題が有るのなら問題として論じるだけの事です)、
私は機器対応だけでなく店舗システム対応も行う為に、使う側としては劣化が激しいと
か気持ち悪い音に成る物、又信頼性低い物を使いたくは有りません。

仮に自分が技術対応する店舗で自分の特注機器が使われてる状況は、それはそれで故障
など生じたら二重の意味で責任問題なのでその分シビアですが・・・過去に対応してい
た店舗でも、色んな形で私が対応した機器類が使われましたが、少なくとも自分の技術
レベルに基づいた安心感を前提として使ってました。

某所では、トラブルを招く某機器を除去したかったのですが、DJの要望という事で却下
されました(音の劣化はさておき、それにより大量のUnit破壊による数百万の損失を招
きましたが)・・・。


近所の子の物は、やはりUrei525ベース(なので#3300と同等)との事です。
(なので必然的に-18dB/Octの状態変数型Filterの組み合わせ
 >状態変数型なのでL/M/Hの音の繋がりに関する問題は有りませんが、どれだけ部品
 クオリティが良くとも、-18dB/Octでは先の様な音がうねる問題が存在します)

 先の各種製品に関して大雑把には(先の記述を当てはめてみてください):

 ・-18dB/Octと-24dB/Octでは、確実に-24dB/Octの方が音のうねり等不自然な音には
  成りませんが、-18dB/Octでは確実にうねってる部分が存在します。

 ・LPF/BPF(=LPF+HPF)/HPFが個々に分離してる構造では、原理的にBPF/Mid成分の
  遅延が生じる事と、各カットオフ周波数での音の重なり具合/整合性の問題が有る
  為に、音の繋がり面で破綻が生じる可能性が高くなります。

 ・状態変数型Filerによる組み合わせでは、結果LPF/BPF/HPFと成るのは同じでも、
  Mid/Hiの音の遅延時間は同じであり、又Loに対してMid/Hiの遅延も大きな問題では
  無い為に、一番音が自然に繋がります。

 ・総合的に、状態変数型Filter構成による-24dB/Oct仕様が一番優れます。
  (市販品ではDCR-1200/DCR-1500/FDG-1等や、特注機器では私の対応等)

 以上は、回路部品(OPAmpかディスクリートか)に関わらず、Filter仕様として必然
 的に生じる問題や特徴であり、製品に関わらず共通します。

 問題が生じる仕様でも、それが目立つかどうかは総合的な音としてどうなのかでも有
 るので、例えば家庭環境/小音量の場合は許容範囲かも知れません。
 (逆に店舗など大音響では如実に顕れる事に成りますが・・・DCR-1200オリジナルの
  ままでも店舗で使われてた位なので、そういう店舗では何を使おうが同じです・・・
 音がおかしいと気付く存在も居なければ、おかしい音として聞こえないシステム)
周波数可変仕様に関しては、便利な様ですがVolumeに直接音声信号が載ってる構造なの
で色々問題が有ります。

・・・それは酷使する事による消耗とは又別の問題として、操作しないVolumeの抵抗面
と摺動子の間が次第に導通不良を招く事により、なまじ音が経由している為に、設定周
波数がめちゃくちゃになるとか音としてもガリと同様の問題を招く事に成ります。間接
的にその問題を伝えましたが、問題回避の為には定期的にVolume回転操作を要します。

もう一つは、音声信号を直接引き回してる為にその分劣化します。

先のVCF仕様(周波数可変用Volumeには音声信号は全く経由してはおらず、遠隔操作に
より音の劣化も生じません)の周波数可変は、そういう問題を回避する為の仕様・・・
但しVCF仕様/CV制御部の為にかなり費用を要します(私の通常仕様の1.5倍〜先のご依
頼では周波数設定部を内部設定と外部コントローラー双方で行える様な仕様なので、凡
そ倍の費用です)。



そう言えば#3300は”切れが良い”等という意見が有った様ですが、その理由として:

・回路的にMax+18dB辺り迄Boost出来てしまう事で、Boost方向の操作では過激な音が
 出せる(但し、総合的な音量を維持しないで個々の帯域を極端にBoostすると、確実
 にUnit破壊を招きます・・・正しい操作は、EffectLoopでの使用なら、Boostする分
 チャンネルVolume等を絞る必要が有ります)。

・Lo/Mid及びMid/Hiのカットオフ周波数が、DCR-1200(300/4kHz)などよりはクラブ
 サウンド的により効果的な設定で有る事。
 (これはEMMA君用の試作機等フィールドで試行錯誤された上での周波数設定なので
  >周波数知ってますが記せません・・・試作機は2台有った様で、その画像も持 
  ってますが公開出来ません)

  *DCR-1500には、実は#3300のカットオフ周波数設定も搭載されてます
   (企業がガレージ・メーカーを模倣するとは、ヲイヲイと思いましたが・笑)

・・・これはそういう仕様です(Effect Loop In/Bypass機能付き):
http://www.meta-design.jp/modify_32.html
>操作しないVolumeの抵抗面と摺動子の間が次第に導通不良を招く

Volume内部が真空密閉構造や、若しくは窒素封入(Relayという部品等はそうです)な
どされてるのなら問題が生じる事は有りませんが、空気中の各種物質による影響を受け
てしまう為に、そういう問題が生じます。

摺動子が銀メッキなら先ず硫化(空気中の硫黄成分により硫化銀膜を形成してしまい、
導通不良を招きます>シルバーアクセが黒化する現象)や酸化(酸化銀・銀は酸化より
も硫化を招きやすいので、加熱しない限り通常は酸化銀には成りません・・・やはり導
通不良要因です)を招く事や、若しくは抵抗面が帯電する事で、機器周辺の異物(タバ
コのヤニや微少な浮遊物)を吸い寄せてしまい、堆積する事に成ります。

・・・それらが、Volumeを操作してないのに接触不良を招く事に成るのです。

硫化銀膜(若しくは酸化銀膜)や抵抗面の異物の層が薄い状況では、Volume操作により
摺動子と抵抗面の摩擦でそれらは除去(削り取る様な事)される事となり、復活する事
に成ります。その為定期的な操作を要するのです。
(頻繁な操作を行うのなら操作に応じた消耗だけですが、特に店舗など機器を設置した
らそのままに成る様な状況では、敢えて毎月などの保守の際にVolume操作を行わないと、
確実に致命的な問題を招く事に成ります>それは最悪Speaker破壊を招くなども)


反面教師として、GOLD時代2FシステムのComp/LimiterのVolumeガリを、保守予算が出
ない為にそのままと成ってましたが、それが原因でSpeaker破壊を招き、より保守費用
を要する事態と成った事も有ります(問題が大きく成ってから後にVolume交換などを行
う事に成りましたが、早期に対処しなかった事による余計な支出です)。

・・・私は各種問題事項などに関しても、そういう経験に根ざした事として記してます。
しつこい・くどい・・・と思われそうですが(笑)。
(技術者としてはそうで無ければ務まりませんので)


ついでにEqやEffector等に関しても記しておきます。

先ずEqに関して、Bozak CMA-10-2DLも2Dも、50Hz及び10kHzで+/-10dBという変わった
特性です(特性は同じでも回路や回路定数は結構異なり、2Dはかなり変態回路・・・
Q/Slope?等特性も同じでは有りません>2Dの方が大人しい効き方だったかも)。

測定してないのでピーキングかシェルビングか覚えてませんが、シェルビングだった様
(以下の様な変化特性):
http://www.astralsound.com/images/shelving-eq.gif

これは古のAudio機器類と同じ様な変化の仕方であり、Eq回路自体もCR-Eq回路という
オーソドックスな物です(DJ Mixer類も同様>PA/Recording用はそうとは限りません
・通常パラメトEqの方が多く使われるので)。

CR-Eq回路は、原理的にFlat位置でも信号劣化要素が多い(抵抗・コンデンサー・Volum
ne類を信号が経由してるので、それら部品による影響を受けます)為不利ですが、Bozak
はバッファ部がTrやFETなので、未だその分劣化も少ない方です。
(Urei1620はEq部Bypassするとかなり改善されます>経由するOPAmpは元のままでも)


過去にL/RをDual Volumeに変更した物も有りますが、画像の記録は行ってません。
(クロストークの面からはL/Rスプリットの方が有利ですが、操作性からはAudio用途な
らスプリットしてる方が便利かも知れませんが、DJ用途では使いにくいだけなので)

以下は部品クオリティ改善のみ(Trさえ変更してるので、基板のみ元のまま)で回路や
部品定数(特性)はオリジナルのまま:
http://www.meta-design.jp/modify_31.html

以下はEq部を完全に作り替えてあります(後述します):
http://www.meta-design.jp/modify_11.html


Bozakに外部Eqを組み合わせる方も滅多に居ないと思われますが、もし別途5Band Eq等
使う場合、CR-Eq、ましてやOPAmp構成は劣化が激しすぎるので勧めません。
(Eqがどういう回路方式なのかは通常公開されてないので、内部を見ないと解りませんが
・・・回路解析を要さずにTr/OPAmp数だけで直ぐに解ります)

先のCMA-10-2DLに搭載してあるEqは、グラフィックEqやパラメトリックEqで採用され
る回路方式であり、Flat位置では原理的にEq Filterによる影響を受けませんし、又
増減した場合でも、直接音声信号が経由するのでは無く共振的な事で作用する為に、
直接抵抗・コンデンサーなどに音声信号が経由するCR-Eqと比較すると、ほぼ劣化が生
じません(Flat位置ではIn/TrueBypassでもほぼ音の違いが識別出来ない程度)。

 *PDS5000(内部画像所有してます)はそういう構成の様ですが、部品クオリティ等
  は要改善(私の印象では固い・きつい傾向の音)です。
  (PDS5000と同等/後継品?のSDX5000も?>これらは通常単品販売されて無い様)
   
・・・但しUrei537/539の様なパッシブLCR構成では無く、擬似的にL成分を置き換える
Simulated Inductorという物をOPAmp/Tr類で構成する為、その分半導体類の数が増え
コスト増を招きます(一般的にクオリティ前提の仕様は常に費用が嵩みますが、既存製
品と同等以下の仕様を特注機器として製作しても無意味なので・・・逆に何故Audio機
器類などではCR-Eqの方が一般的なのかは、先ずコストを抑える為)。

*パッシブなコイルよりも、精度を維持できるという事とコスト面から、LCR構成のグラ
 フィックEqはコイルからSimulated Inductorに変更されたという経緯が有ります。
 (コイルの方がよりWarmな傾向に成る様ですが、反面音が鈍りますし、精度を維持で
 きないのでばらつきも激しくなります・・・一番の理由は、そういうコイルをどこも
 製造しなくなったという事に尽きますが>Speaker用は各種有っても、小型な物で音
 的に劣化の少ない構造等職人の世界なので)

PDS5000(SDX5000?)の中心周波数は50又は120・400・1.2k・4k・8又は12k で個々
に+/-5dB(1/1.7倍から1.7倍の変化という、あくまでも微調整目的)という特殊な仕様
です(Q/帯域幅は測定して無いので不明)。
私の対応に関する周波数やQは記せませんが、元々は凄く効果的な効き方だったJimToth
の特注機器の回路や特性を参考にしてます。
http://www.meta-design.jp/modify_7.html
http://www.meta-design.jp/photos_club_GOLD3.html
(当時PhonoPreamp/Mixerは2台・3WayDivider/5Band Eqは3台日本に有りました)

Eq部のみほぼ再現した物(細部の仕様は異なります・Filter部はかなり複雑):
http://www.meta-design.jp/club_custom.html

シンプル版が先のCMA-10-2DLに搭載してある物(元々上記の製作過程で試作していた回
路なので・・・Jim版の方が、Q/Slopeの工夫によりよりえぐい感じの効き方に成りますが、
音の劣化具合は何れも同様であり、CR-Eq方式よりも確実に劣化が少ない仕様です)。

クオリティ面もさる事ながら、この方式のもう一つの特徴として、一般的な+/-12dB以
外に+/-18dBや+/-24dB・・・等と増減幅を自由に変更可能です。
(Urei1620他DJ Mixer類にカスタムEqを組み込む場合、通常+/-18dBです
>極めつきは、増減幅を変更しても原理的にそれによる劣化は生じません)

又変則的に-42dB/+6dB等Isolator的な仕様にする事も出来ます。
(そういう変則的な特性のEqは、CR-Eq仕様では無くパラメトEq仕様です・・・最近の
Mixerではコストよりも機能優先でそうなってる様>そうで無ければ?売れない為)

他には、3Band Eq等ではLo/HiをシェルビングにしてMidをピーキング(Qの設定次第で
効果はかなり変化)にするのと、又周波数可変(Sweep)にする等も。


5Bandがベストなのかどうかは、元々は3Way Divider(又は同等の機能としてのIsolator)
のカットオフ周波数とEq個々の中心周波数は連動しており、理想的なのは二つの組み合
わせで相互に周波数設定を行う事です。

操作性からは、5Band程度が最適(L/LM/M/HM/Hと個々の音/楽曲の帯域を操作するとい
う面でも、又同時操作やKnobレイアウトからも)。

因みにフル・ディスクリートでも製作可能ですが、部品選別面からOPAmp構成よりもか
なり費用が嵩みます(100個単位以上からの選別を要するので>ディスクリート構成の
場合Tr/FET等のバラツキが大きなネックとなります・・・若しくはJH990を使うなども)。


もしEffect Loopに挿入して使う場合、操作性としてはEq→Isolatorです。
(Dividerの場合、Main Out→Eq→Dividerしか接続できませんが)

BozakにはBooth出力は搭載してませんが(DLC?は有ったかも・勿論2DLにも追加可能
ですが>2D仕様等のディスクリートバッファにて・・・StereoBus部から信号を取り出
すので、バッファが無いとMain出力にも影響します)、Booth出力が有る場合、Effect
Loop部にEqやEffectorを挿入しないと、Booth出力に反映されません(店舗システム等
の場合、そうなってないと操作上の問題が出てきます)。

又Main Out→Eqや若しくはIsolatorを接続すると、EqやIsolatorでゲイン増幅した分
がそのままPowerAmp〜Speakerに出力されるので危険なのに対し、Effect Loopに挿入
するとBoostし過ぎるとBozak内部回路で飽和(Clip)してそれ以上音量上げる事が出来
なくなるので、その方が安全です。

EqがFlat状態でも、Effect Loop挿入時とMain Outから接続した際の音は変化します
(それはBozak内部回路と、Eq他の入出力インピーダンスやケーブルによる劣化などが
影響する為)・・・どちらが良いのかは機器次第。

常時5BandEq/Iaolator等のEqと同様の作用が生じるFilter類を使う前提なら、Bozak
の元のEqは劣化要素でしか無いので、除去する事を勧めます。
(但し、ゲイン整合を考慮し無ければ成りませんが>ただ抜いてBypass接続すれば良い
訳では有りませんので・・・Urei1620のEq部をBypassする際も、ちゃんとゲイン整合
等必要な変更を行います)
Effectorに関しては、富家さんやフランソワの様に割り切って使うのならEFX-500など
でも良い事ですが、但しEFX-500はTrueBypass(EFX-500の内部を経由しない状況)出
来ない為に、Effect Outでもかなり劣化します。

以下はEffect Loop部のIn/TrueBypass(内部直結)仕様ですが、理想はそういう切り
替えが出来る事です。
http://www.meta-design.jp/modify_31.html
(仕様としてはUrei1620のEffect Loop部と同等>Out/Inバッファは省略・インピーダ
ンス整合として大きな問題では無いので)

これはちゃんとLoop Out/Inバッファ入れてあります(無いと問題が生じるので):
http://www.meta-design.jp/modify_35.html

EFX-500の特注仕様(新木場の4台は開発部門の特注仕様・DJM-600/CDJ-800なども私な
どが各種要望したり問題点を指摘して改善された仕様であり、それが後の製品開発に活
かされてます)を元として、EFX-1000にはBypass機能が搭載される事に成ったので、
EFX-1000(試作段階の未だ動作しない物を見た経験しか有りません・DJM-1000と同等
のLine In/Outでの劣化の少なさなら、Bypassしないでも特に問題は無さそうですが)
ならMixer側でBypassする必要は有りませんが。
(但し、Effector側でのBypassでは接続ケーブルによる劣化が残ってますし、又Mixer
側のLoop Out/In個々のインピーダンス整合の問題などで、音が変化する事も有ります)

EFX-500/1000は、Original成分とEffectの成分の比率を変更可能であり、任意のEffect
量を調整可能ですが、Original成分(Dry)とOriginal+Effect(Wet)の比率に成っ
てるEffector(KP2等?)の場合、結果としては同様でも調整の仕方/ニュアンスは異な
ります。

Effector側への組み込みはなかなか難しい処ですが、Mixer側搭載ならこういう事も可
能です。
http://www.meta-design.jp/club_custom17.html
(例えばEffect Loopに挿入すると、外部Effector経由させるのとBypassさせる事を切
り替えるとか、シームレスにバランスを変化させる為の物・・・DCR-1500のIn/Out用
Volume等と同様の機能・・・Vestaxのは簡易処理ですが、上記はXFaderの様な物)


Xone:VF-1他Filter系Effectorも、Effect効果を使う際には多少音が劣化しても気に
なる事では有りませんが、Bypass出来ないと同様です。

・・・Out側はTrueBypassでは有りません。
http://www.meta-design.jp/modify_33.html


因みに私がEqやIsolator仕様の機器他を作る際In/Bypass仕様にするもう一つの理由と
しては、機器トラブルが生じた場合その機器を信号経路から切り離す目的であり、それ
は店舗営業中音を止める(Bypass出来ないと、一端音を止めて接続変更するしか有りま
せん)訳には行かないので、もし問題が生じたら速やかにBypass側に切り替えるだけで
問題を回避する為です(電源切断でも自動的にBypassに成る様にしてあります)。

そういう思想は業務機器では当たり前ですが、Effector類でTrueBypass出来る物は殆
ど存在してません(In/Outでは音の変化/劣化が目立たなくても、In/Bypassではもし
劣化が激しいと如実に比較できてしまうので、かなりシビアです)。

・・・#3300はIn/OutでありBypass出来ないので、トラブル生じたら大変です。
(自宅等でしか使わないのなら、それでも良いですが)


Delay系Effect等はSend/Return出来た方が効果的で操作性も良くなりますが、Urei1620
(他にMP-2016・Xone:62)等では各種仕様にて対応してますが、未だBozakへの搭載を
ご依頼された事は有りません。
http://www.meta-design.jp/club_custom12.html
http://www.meta-design.jp/modify_35.html
(これは最初にSend/Return機能を搭載した後で、Effect Loopの追加を行ってますが、
Effectorの接続変更無しで、Send/Return又はLoopモードで使える様にしてあります)

Bozakの場合、割り切るのならOPAmp構成で安く済ませる(但しIn/Bypass切り替え出来
る事が必須)事になり、音に拘るのならディスクリート構成ですが、その分費用は嵩み
ます(先の通り部品単体費用だけでなく選別作業を要する為と、回路が複雑に成る分OPAmp
構成よりも確実に高く付きます)。
因みにEffect Sendはソースセレクト型(通常Cue用の信号を流用します)とチャンネル
Send(Volume)型(PA/Recording Mixer等で一般的な仕様)が有り、前者はDJ用途で
一般的・シンプルな機能(というか、私の場合元々所謂”フランソワ繋ぎ”という危険
な使い方と同様の操作で、安全・高品位に使える様にそうしました)であり、後者は複
雑ですがかなり効果的なEffect処理が可能と成ります(但し費用からは後者の方がかな
り嵩みますが>チャンネルSend型は個々のチャンネルに追加バッファを要するのと、又
Send Master部でのMix回路なども要するので)。

一般的なソースセレクト型の場合、私の対応ではCue信号との分離(相互影響を及ぼさ
ない)の為のバッファとSend Master Volume、またケーブルやEffector負荷による影
響を受けにくくする為に、一種のPowerAmp(HeadPhones等余裕で駆動できるDiamond
PushPull)出力にしてます(数十メートル程度の距離や、又Effectorに関わらずSend/
送り出しした音の劣化は最小限に留まります・・・逆にそういう強力な出力では無い場合、
確実にケーブルやEffector負荷により劣化する事に成ります。典型的なのが音痩せ等)。

Return側は、任意のAUX/Lineチャンネルに接続するのか、新規に専用チャンネルを設け
るのかですが、私の場合基本的に後者です(Xone:62はLine#1であり、Urei1620などは
AUX4)。

Effectorによる劣化(EFX-500などでは明らかに不快な音に成る部分など)を緩和させ
る為に、Effect Return部には敢えてLineBufferを挿入してあります。
(LineBufferはゲイン補正目的と、敢えて色づけ・劣化させる事により不快な要素を軽
減させる目的が有ります)

Bozakでそういう回路仕様にすると回路規模大きく成りそうですが、先の通り拘るのな
らフル・ディクリート構成であり、費用前提ならOPAmp構成(でもかなり要しますが)等。


・・・Urei1620では無く何故Bozakを使うのかの根本部分としては、音の劣化を嫌うか
ら(パンチが有る・力強い・クリア他各種の、Urei1620では得られない物として)とい
う事に尽きると思いますが、その為Effector等を使う際も、それを可能な限り維持でき
る様な劣化の少なさや、又はBypass出来る等の回避策が取れない物は、色んな物を入手
されても直ぐに不満を感じて手放される結果に成るのでは無いかと思います。

私が何故既存機器のクオリティ改善や、若しくは劣化の少ない(若しくは電源部などオ
ーバー過ぎるスペックで有る事など>決して電源容量不足で音痩せなど生じ得ませんし、
納品前最低でも100時間連続通電動作をさせますが、そういう長時間の酷使にも耐える
仕様として)特注機器を作るのかは、既製品はコスト前提でのクオリティ(国産製品な
ら部品原価は定価の1〜2割に過ぎません・海外製品は流通の事情が異なるので2割程度
だと思われますが・・・ガレージ物は多少原価増します)でしか無く、改善の余地が大
幅に存在してるという事と、特注機器はそういうクオリティの物が無いからこそ、ご依
頼により製作します。


ご依頼内容・ご予算次第なので個々の仕様やクオリティも異なりますが、最低限特注機
器としてのクオリティは維持します・・・逆に無駄な費用を要するシルク印刷などどう
でも良い事であり、個別仕様では数万要するシルク印刷費用を掛けたいという方なら対
応する様な事に成ります(そいう無駄な費用を掛ける位なら音の為に費やすという事に
成るので、シルク又は文字彫刻/個別対応ならシルクよりは安価 を希望された方は一人
も居ませんが)。

既存機器で特に不満を感じない方は各種機器を使われれば良い事であり、それは誰それ
が使ってる(費用を出して購入された物かどうかはさておき・笑)・・・的な事で選ば
れれば良い事です。そんな方にクオリティ改善や特注機器など勧める積もりも無いですし。

時代としては、潤沢な予算で特注機器が使われる店舗など皆無に近い状況であり、そこ
そこの機器で済まされる様な状況(それはそこそこの音という事にも成ります)ですが、
音・クオリティに拘る方々のご依頼により、私などが対応する事に成ります。
(そういう対応が出来るのは、元々関連するメーカーや代理店技術者が独立した様な、
一般的に放送・録音機器の特注対応をしてる方々ですが、私自身は昔から設備システム
や楽器・楽曲制作システムに関わってる為に、そういう物を専門に対応してる様な状況
です・・・元々HiFiAudio機器メーカーに居た方の場合、業務機器とは異なる世界なので、
家庭用は良いとしても業務用機器としてどうかは解りません>それは酷使される状況に
対しての長期の耐久性という点からも)
>費用を出して購入された物かどうかはさておき

知らない方が良い事かも知れませんが・・・。

私自身は大学で(アート)プランニング(市場調査も含め)専攻だった事や、前職は輸
入代理店だけでなくメーカー的に動いていた事と、又元々前職は関西地区大手の楽器・
業務用音響機器類などの問屋なので(他にシステム販売上スタジオや店舗システムの納
入や施工までも)、そういう事にどっぷり関わってました。メインの仕事である各種技
術対応だけでなく、自社輸入商品の広告宣伝にも一部関わってましたし(例えば雑誌な
ど媒体に掲載する広告の元となる、個々の製品の特徴やキャッチとなる表現を考えるの
も仕事の一つとして)。

前職は例えばビル・ブラッフォード氏他一部の限られた方しかエンドースメント(解り
やすい表現では所謂モニター・言葉悪いけど客寄せパンダ/広告塔という事>ビルの場合
英SIMMONS社との合弁会社であるSIMMONS Japanとして)契約結んでませんが、楽器業
界などは世界的な著名Musicianと契約して、自社商品の広告宣伝活動に協力して貰います。

・・・当然機材提供は無償であり、Live/Recording等も技術協力を行います。
(その技術協力をしていたのは例えば私の様な存在なので・笑)

雑誌などでその商品の広告ページに登場する方々は、皆そういう存在です。

DJ機器類の場合、大手メーカーも同様の広告戦略として、店舗やDJに機材提供したり、
若しくは原価で販売する様な事を行います。
(解りやすいのは、店舗Webに特定企業のロゴが有るのはそういう事ですが・・・若し
くは私が某メーカーのWebに登場してるのもそういう理由です>私個人は何ら恩恵受け
てませんし逆に開発協力分の対価を得て等居ませんが、その機材提供を受けてた施設の
技術者として)

大企業では無い所謂ガレージ・メーカー的な存在が、どれだけ機材をばらまいてるのか
は存じません(幾つか記した開発機的な事は存じていても)が、誰それが使ってるとい
う事を勝手に宣伝して良い事では無いので(未だユーザーをリストアップする程度は許
容範囲だとしても、画像付きだとパブリシティ権というお金が絡む事に成るので、当然
使用させて戴く為の契約が存在してるのです)。

・・・なので先の様に”費用を出して購入された物かどうかはさておき”なのです。

私自身は先の通りそういう広告戦略の渦中に居たので、もし製造メーカーとして対応す
るのなら当然行う事であり、営業的な意識ではそれが購入希望者を騙す様な事とも思い
ません。

・・・騙される方が悪い・・・という事では無く、それがイメージ戦略なので。
(但し程度問題であり、例えばマクドナルド等は所謂”サクラ”がバレてしまい、結果
企業に取ってマイナスな結果を迎えてます>Netの普及でそういう嘘は直ぐにばれる時
代に成ったので・笑)

誰それが使ってる物を自分も持ってる・・・という事の満足感は、そういうイメージ戦
略に基づいて販売される製品全てに共通する事であり、それを否定したらそういう商売
は成立しませんので・・・知らぬが仏なのかどうかはさておき、本人が満足しているの
ならそれで良い事ですから。

ただ私はそういう事があけすけに見えてしまうので、イメージでは無く、ご依頼に基づ
いてご満足戴く対応・・・という事を基本にしてます。
(技術営業の経験は有っても基本的に営業では無く技術者なので、そういう人を騙す様
な商売は好みませんし)
以下は未だ構想段階ですが、Bozakに限らず実現したら有効そうな機能/効果として。

Urei1620/LE用のLine Bufferは、PhonoPreampとのレベル補正と、敢えて音を鈍らせる/
色づけする事によるCDJ等の不快な成分を抑制する効果を狙ってますが、それを押し進
めたAudio用トランスを抱いてる(専用のDriver/PowerAmp回路も搭載)仕様の試作も
行ってます。
http://www.meta-design.jp/club_custom11.html (一番上の画像の真ん中の仕様)

試作処分品としてご希望される方が居たので、改めて動作確認と周波数特性や歪率、又
応答性等の測定/確認を行いました。

ここではAudio用のトランスによりどの程度音が変化するのか?・・・ですが、使用し
てる製品はそこそこのクラスの物であり、静的測定(PinkNoiseによるRTA/FFT)では
トランスをThruした状態との違いは出ませんでした(周波数特性としては、トランスを
経由するしないでの目立った違いは出ない=その部分での劣化は招かないと言う事)。

今回高速な応答性(トランスにより音の立ち上がりが遅延する/鈍るトランジェント特性
>それはトランスを使う事で人の感覚に取っては心地よい等プラスの効果と成る要因)
の確認迄は行ってませんが、測定信号レベルが低い状況でも偶数次倍音(歪成分)の加
算を確認する事となり、倍音成分としてきつい/尖った音に多く含まれる奇数次倍音を若
干緩和する効果が認められました。信号レベルが高くトランスが飽和(磁気飽和)する
程度に成ると、益々偶数次倍音成分は増す事となります。
(音としては既にそういう結果に成る事を確認済みなので、実際の信号波形としてどう
なのかを今回簡単に計測する事により、思いこみ/勘違いでは無い事を再確認)

きっちりトランジェント特性の測定を行えばよりはっきりしますが、Urei製品をお預か
りした際などに新ためて調べてみたいと思います。

Bozakの良き点は良いのですが、マイナス要素として”きつい”部分に関して(とこと
んクオリティ改善した仕様では殆ど劣化・色づけが解らない無色透明な領域まで行きま
すが、オーバーホールの範囲ではBozak自身の色づけが生じており、それ自身中高域に
濁りや強調された成分が有るきつい音の傾向に成ってしまいます)は、アナログ盤はさ
ておきCDやPCDJ等各種不快な要素(きついとか尖ってるとか諸々)が有る程にそれもよ
り強調されて出力されてしまいます。

 *PCDJはAudio I/Oやソフトの処理次第なので解りませんが、CDの音が何故不快な
  音に成るのかは、以前どこかに記してます。

Bozakの出力にトランスを追加する対応実績は未だ有りませんが、今回の測定からも
やはりきつさを軽減させるとか滑らかな音にする等の効果が有る事が確認出来ました。
(採用するトランス次第なので、どの程度の効果が得られるかはケースバイケース)


ついでに、ご依頼/製作予定だったXone:VF-1と同等仕様の特注機器にて、VF-1に搭載
されてる歪加算機能(VF-1は真空管搭載してますが、実際に歪成分を加算してるのは真
空管”では無く”Guitar Effector等でも使われる”ダイオード・クリッパ”と呼ばれ
る歪生成回路>あたかも真空管でそういう効果が出る様な宣伝の仕方ですが)に関して、
以前真空管的な所謂Warm/不快では無い心地よい方向の歪み生成回路を使う予定でしたが、
その発展形でTapeやTube(Tube自身よりも出力トランスによる作用)機器を経由した様
な音を再現出来る様な回路を試作しようかと思います。

・・・扱える信号レベルが高いAudio用のトランスは非常に高価なので、それを回路処
理で再現出来るのならその分安価となり導入されやすく成りますので。
(トランスとは異なり効果の深さも調整可能な点も優れます・・・但し応答性を鈍らせ
る処理は簡単では無いのでトランス使う方が手っ取り早いですが)
先日DCR-1500のクオリティ改善対応を行いました。
http://www.meta-design.jp/modify_38.html

この機種に関して私自身開発協力を行いましたが(量産開始寸前の試作最終段階にて
開発責任者にあーだこーだ伝えた事が、一部は量産仕様に反映されてます)、費用はさ
ておきIso-Xに引けを取らない程度に出来ました。
(厳密に比較すると、入出力部のみOPAmp構成で後はディスクリートなIso-Xよりは、
全てOPAmpであり、尚かつ一部以外改善出来ない面実装部品構成のVCF部による劣化が
有るので、その分DCR-1500の方が劣化/色づけが生じる事も必然ですが、多くの方々や
環境では違いを判別出来ない程度です)

製品の費用と対応費用からは、Iso-XとXone:VF-1の製品費用+改善対応費用よりは安価
に収まり、又VCF部以外は既に特注機器と同等のクオリティなので、機能としてはCPか
なり高いと思います(元々の上代設定が営業主導で安過ぎる値付けな事も含め)。

VCF部は思ったよりは遙かに劣化も少なく(コンデンサー類と一部面実装OPAmp等交換可
能な劣化要素は改善してある事も含め>事実上それ以上改善のしようが無いので・面実
装抵抗/コンデンサー類でAudio的なクオリティ高い、置き換え可能な部品が存在してな
いのと、VCF動作の為のVCA的な素子で既に劣化するのでそれ以上改善しようが無い)、
DCR-1200のクオリティ改善版との違いは殆ど解らないかも知れません。

*DCR-1500オリジナルに関しては、ノーコメントです。
歪加算回路に関して諸々調べてましたが、その内試作を行った上でベストな仕様を固め
たいと思います。

因みに先のXone:VF-1は:
http://www.meta-design.jp/modify_33.html
(面実装OPAmp交換による音的なクオリティ改善と、怪しい台湾産?及び耐圧問題が有
るので信頼性改善とクオリティ改善の為に全面的にコンデンサー交換を行ってあります)

回路解析まで行う積もりは無かったので真空管周りの回路詳細を調べては居ませんが、
先ず真空管の裏からあたかも真空管が光ってる様に見せる演出の為のLEDが搭載されて
る辺りで怪しいと思い(VF-1は外部から真空管が見えないのに、何故そういう演出を加
えるのだろうか?と>結局そのLEDは点灯しない様に修正されてましたが)、周辺回路
を調べると先の通りダイオードによるクリッパー(歪生成)回路が搭載されてました。
http://www.co-bw.com/Guitar_amplifiers_overdrive_distortion.htm

 典型的Tube Distortion(OverDrive)は以下の様な多段構成(駆動電圧が低い分低
 飽和でも、多段にしないと必要な増幅率が得られない為歪む処まで持っていけない)
 ですが、Tubeにダイオードクリッパーを組み合わせる様な事は普通行いません。
 http://wormsart.alfaspace.net/geffects/distort/Tubedist.gif
 (Tubeによる飽和/生成される歪成分は心地よい方向なのに対し、ダイオードクリッ
  パーで得られる歪みは不快な成分なので、Tubeで心地よい音が得られるのにわざわ
  ざ不快な成分を加える必然性が無いので>事実VF-1の歪加算機能は不快で使えない)

V6(国内販売前に新木場Boothでデモ機の評価を行いました)のTube Preamp入力(ch5/6)
と同様に一応Tubeを経由しては居るのでしょうけど(V6の場合解るか解らないか程度に
音が丸まってる事は確認しましたが、大きな効果では無いので搭載してる意味が無いと
言う感想でした)、Tube自身で歪加算される様なブロックダイアグラムの記載は大嘘と
言う事に成ります。
http://www.soundonsound.com/sos/may05/images/aevf1diagram.l.jpg

私自身はそういう無意味な(若しくは騙す様な)事を行う積もりは無いので、Tube Distortion
と近似した心地よい歪成分が得られる回路構成として、C-MOS/FET構成のOverDrive回
路(ダイオードクリッパーで無理矢理歪ませるのでは無く、高増幅率により発生する自
然な飽和/歪成分)を採用予定でした。


Urei1620の場合OPAmp(FET構成)ICの傾向としても出力トランスとしても、割合Tube
Soundに近似する(端的には暖かいとか優しい等心地よい)傾向と成るのでこういう回
路/機能の追加は要しませんが(too muchと成ります)、Bozak等の場合本来(抵抗・コ
ンデンサーなど周辺部品による影響が無ければ)LoNoise/低歪であり電気信号としては
Urei1620等よりは優れますが、人に取って心地よい音かと言うとやはり”きつい”音の
傾向なので、その為歪みの加算(音が割れる程では無く、心地よさを感じる範囲と言う事
・・・丁度出力トランスやAnalog Tapeを経由した様な)を行う事には大きな意味が有
ります。

試作は地道に行う積もりですが、実際Bozak等(Mixer本体だけでなくIso-X等Effector)
に搭載する事に成るかどうかや単体の特注Effectorとして製作する事に成るかどうかは、
ご依頼次第なので実現するかどうか解りません。


諸々調べている内に、安価なTape Simulatorを見つけました:
http://www.soundskulptor.com/uk/sts.html

どの程度効果的かは解りませんが、キーパーツとして特殊なコイルが使われており、回路
からもかなり期待できそうです(やはりクオリティ改善仕様にしますが)。

これは流石にRecording等を行う様な方や店舗システムにしか需要は無さそうですが。

因みに他のTape Simulator(ハード)だとこの辺りとなり、数倍高価です。
http://www.hookup.co.jp/products/proaudio/protico5042.html
http://rupertneve.com/products/portico-5042/
(RupertneveのWebは消えた?様)
http://www.empiricallabs.com/fatdes.html
既に顧客筋にはご案内しましたが、某Discrete OPAmp(モノリシック構造/ICでは無く
ディスクリート/単体トランジスター等部品構成のOPAmp)の調達が可能と成ったので、
Iso-Xをフル・ディスクリート構成にする事が可能と成りました。
http://pds.exblog.jp/pds/1/201009/25/89/e0094589_21304577.jpg
(FET構成であり、OPAmp ICとして現状最高峰のOPA627よりも高評価の様)

*Iso-XのFilter部はディスクリート(ICを使わない)構成ですが、入出力回路はIC
 構成なのでクオリティ改善しても限界が有りましたが、その限界を越える事が出来ます。

 以下は厳密な内容ですが(使い方次第なので、ICが全て駄目と言う訳では無い):
 http://www.audiodesign.co.jp/blog/?p=250

又電源部には電源ICが使われてますが、それもDiscret Regulatorが使えます。
http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/07/cd/seafor2001/folder/385967/img_385967_8356453_0?1287054220
(これも又確実な改善結果の様)


これらの改善は、DJ Mixer等が既にフルディスクリートで無ければ宝の持ち腐れでしか
無いので(例えばUrei1620との組み合わせでは、Ureiの音に収束されてしまう為フルデ
ィスクリートの良さは活かされません)、やはり先ずBozakユーザー向けです。

Urei1620他IC構成の機器との組み合わせでは、既に諸々記してる改善内容で十分です。


Iso-Xに関して代理店デモ機の最低限の改善対応を行いましたが、未だ代理店としての
国内販売は未定の様。



Iso-XをeBay経由にて中国から調達した方がいらっしゃいますが、どうもUKで警告して
る模造品の様でした(私は現物を見てませんが、音の傾向などからそうとしか思えない)。
http://www.bozak.com/

*現在Iso-XはBozak UK/USA直売以外からの販売ルートは有りませんので、それ以外の
 ルートやAuctionは要注意かも知れません。
他の場所に記すべきかもですが、読まれてるのは一部の方なのでついでに。


未だ実機をお預かりしてないので音の評価であるとか製品仕様に関してのコメントは出
来ませんが、AR-6に関して偶々内部画像を入手したので、記せる範囲で記します。

 基本的な仕様は:
 http://www.bozak.com/products/ar6.html


処理回路構成に関して、Bozak CMA-10-2DLを踏襲してる様です。
・PhonoPreamp*3
・Mic Preamp*2
・Summing Amp*1
・Eq Amp*1
・Output Amp*3(Main/Booth/HeadPhones)

異なるのは:
・アサイナブル・インプットセレクト
・チャンネルインサーション(Post Fader to Summing)
・セレクタブル チャンネルPanPot<>Trim
・電子バランス?マイク入力Preamp
・2系統のLoop(StereoBus Insertion)
・電子バランス???(後述します)Main/Booth Out

*個々のチャンネル(Volume)基板には簡単なバッファ(エミッタフォロア)
 を搭載してる様(恐らくIso-Xと同じシンプルなバッファ回路)

・チャンネル/Main/Booth/Cue Volume類はAlps RK-27
・入力セレクト(ロータリー)スイッチ及び入出力コネクタ(特にRCA)類はUrei1620LE 
 で使われてる物と同じ
・入出力コネクタ部の基板分離構造なども、1620LEを参考にしてる
・Aux(A-E)の入力ハーネスに関して、Urei1620LEの様に信号/Groundが交互の様
 (クロストーク改善仕様)
・回路/部品クオリティは、画像からはCMA-10-2DLに準じる物
・全面的にベタ・アースの様なので、S/Nやクロストークの面からオリジナルよりも優れる

*Output Ampに関して搭載部品/予想される回路構成からはバランス処理には見え無い
 為に、一応バランス出力でもフル・ディファレンシャルでは無いかも知れない

・トロイダル・トランス及びB電源(CMA-10-2DLと同等?の単電源)
・コネクタ/信号接続構造は、1620LEと同程度の信頼性
・コネクタ類は、1620LEと同等でコスト掛かってる

・・・現時点で記せるのは以上です。


イメージとしては、Urei1620に対してのSoundCraft Urei1620LEと言う感じかも。
(良い面では1620LEの方が信頼性高い/トラブルを招きにくいとかS/Nやクロストークの
面で優れる等・・・音的に再現されてるかと言うと同じでは無い等も)

使用されてる部品からは、AR-6は未だCMA-10-2DLに近い音だとは思いますが、これから
中古のCMA-10-2DLを入手して保守費用を掛ける('70年代の機器なので、オーバーホー
ルしてない機器に信頼性も何も有りませんし音も確実に劣化してます)よりは、お勧め
出来ます。



ついでに未だ先と成りますが、CMA-10-2(Mono 10ch In Stereo Out・・・DJ Mixer
としてのStereo Mixerである、CMA-10-2Dの元に成った機器)の対応予定です。
http://www.mickmusicpage.net/eng/01_bozak/01/02.jpg (左の機器)

お送り戴いた内部画像からは、個々の回路モジュール自体は2Dと同等の様です。
(何故だか電源回路のみは、回路的に既に2DLと同等仕様の様ですが)
 http://www.meta-design.jp/modify_31.html
 (CMA-10-2Dは、個々の回路モジュールがMono仕様・・・元々CMA-10-2を元として
 開発されたので、使い回しされてたのだと思われます)

後日お預かり次第にて、画像公開します。
>http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/07/cd/seafor2001/folder/385967/img_385967_8356453_0?1287054220

YahooのBlogは画像直リンク出来ない仕様の様なので、別画像:
http://r3.or.tl/3terminal.jpg


私の場合主に費用面(ご依頼に基づく対応ですが・ディスクリート仕様はIC仕様よりも
かなりコストを要します・・・先ずトランジスターの特性選別を要すると言う事と、回
路規模としても部品点数増えるので、部品費用と工賃双方にて)と業務機器としてフル
ディスクリート構成(半導体の数としてはIC構成よりも確実に数が増えるので、その分
故障要因と成り信頼性低下します)は望ましくは無いので、クオリティに限界は有って
もIC構成の機器対応(特注機器/回路等)を基本としてます。

トランジスター/FET等に関して音響機器以外ではトランジスター類もかなり使いますし
(目が死にますが、最近面実装の各種回路製作が多いです)、又音響機器類でも必要で
あれば各種使いますが、先の理由によりフルディスクリート構成と言う形で音響機器を
製作した事は未だ有りません(真空管も同様ですが、真空管は業務経験無いのも)。

 トランジスターで無ければ成らない部分としては、Driver/PowerAmp部など:
 (大きな電流容量/電力を要する為、この部分は殆どICでは賄えません)
 http://www.meta-design.jp/club_custom11.html
 (信頼性前提では、少しでも部品減らす為にDriver ICなども使います)
 http://www.meta-design.jp/club_custom15.html  

*私自身店舗システム対応を行う存在としては、機器の信頼性は尚更シビアな事項で有
 る為に、だからこそ気楽に信頼性が劣る機器を作る訳には行かないので。

  
ご依頼予定としては以前より各種特注機器類(Phono Preamp/3Way Divider/VCF他)の
製作予定が有りますが、先の問題(コスト面と信頼性)をクリアする為の最善の策とし
ては、使用経験の有るDiscret OPAmpを使う予定でした。

それは1989頃私が初めて接する事に成ったJohn Hardy 990と言う物ですが:
http://www.meta-design.jp/modify_7.html
(GOLDの為にNYのJames Tothがデザイン・私の様に特注対応する会社で製作された物)

 上のPhono Preamp/Mixerの方ですが、John Hardyの推奨回路通りのPhono Preamp
 とアサイナブルXFaderやEffect Send機能などを搭載・FaderはP&Gであり、恐らく
 前職経由で100万以上で納入してます(特注機器の価格とは本来そういう物です)。

何故この機器にJH990が使われる事に成ったのかは、やはりコスト面と信頼性との兼ね
合いでのベストな選択/仕様だからこそだと思います。
(JH990は特性/品質管理された形で製造・出荷されるのと、ソケットにて交換が容易な
保守性が考慮された構造=即ちOPAmp IC感覚で使えます・・・フルディスクリートは保
守性にも難点が有りますので)

 因みに1989の当時日本代理店扱いは\20.000/@でした(うちに当時の物6つ有りますが):
 http://www.meta-design.jp/club_custom3.html
 http://www.johnhardyco.com/pdf/990.pdf

レコーディング業界で良く使われる物としてAPI2520(やはりDiscrete OPAmp)という
のが有りますが、現在安定供給が行われてないのとJH990よりも数倍高価なので、そう
いう費用が出せる方のご指定と言う事以外で使う事は無いでしょう。
(もう一つJH990を使いたいという理由は、GOLDの機器を保守する事に成ってJohn Hardy
社に当時Faxで990に関して問い合わせた処、直ぐに詳細資料を送って戴いた事なども
>本人による記述かどうか解りませんが、社長であるJohn Hardy氏からの手紙も)

因みにDiscrete OPAmp自体は、業務用音響機器/回路で使えるクオリティのOPAmp ICが
出てくるまでは良く使われてた物であり、昔から各種が存在してます。
http://www.prodigy-pro.com/diy/index.php?topic=281
http://www.eisenaudio.com/diy500/tables/opamps/
(上記画像の中で現行部品は一部のみ・・・1982頃Yamahaの物は見た事有ります) 
先の特注機器類はJH990を採用する予定でしたが、昔の代理店価格よりも安価とは言え、
Single(Mono)構成(Stereo処理なので各処理回路に2つ要します)であり尚かつで
かいので、費用だけでなく機器サイズもかなり嵩張る物に成ってしまいます。
(Iso-Xを当初フルディスクリート構成にする事を考えてた時は、流石にIso-X内部に990
は搭載出来ないので、別の回路/自分でフルディスクリート回路を組む積もりでした・・・
費用はさておき、少なくとも数百個のトランジスタを一々測定して部品選別する事も、
IC以上に回路製作に気を遣う事も含め、なかなか大変な作業と成ります)

 *私プリント基板とは比較に成らない(導体面積/抵抗と言う点で)太い/抵抗低い配
  線材で回路製作を行う(プリント基板にしない大きな理由の一つ・もう一つは量産
  しないとプリント基板の方が高く付く為ですが)ので、その分ハンダ付けの際部品
  に熱ストレスを多く掛ける事になり部品破壊のリスクが高いので、トランジスター
  類のハンダ付けにはかなり気を遣います(その分ストレスと成ります)。
  (OPAmp IC類は保守性と言う事を前提として、信頼性高い丸ピンICソケットを使い
  ますが、それは回路製作面でもICに熱ストレス掛ける事が無いので好都合>板バネ
  式の安価なICソケットはトラブル要因でしか無い糞ですが)


先のDip8P (Single/Dual OPAmp)サイズの某Discrete OPAmpは、音への拘りが強い
会社により最近開発されたばかりの物(以前より開発予定でしたが、やっと頒布出来る
数が製造出来る様に成った様)であり、先の通りOPA627と同等の処理やクオリティを目
指したAll-FET構成(A級動作?)として、費用的(SingleだとJH990よりも割高だけど
Dualなら安価)にも部品サイズ的にも、そして使われた方々の評価からも、現時点でベ
ストな物の様です。

Dip8Pサイズであり既存OPAmp ICとの差し替えも容易なので(回路的にはその為の変更
を要すると思いますが>オリジナルの回路設計に対し、ICでさえ簡単に差し替えてまと
もに動作する訳では無いので尚更)、その分使い勝手も良く費用も抑える事が出来ます。
(と言ってもIC単体と比較すると数十倍コストが嵩みますが)

・・・ただ、時代の趨勢としてどんどんAudio用部品は製造終了と成ってるので、10年後
同じ物が調達出来るかどうかは解りません(部品費用から、私も保守部品として多数を
抱える事は出来ないので>自分が過去に対応した機器類の保守は、顧客が使われる限り
今後も対応する積もりですが、元々使用していた物と同じ物が調達できないとしても、
少なくとも同等以上の代替部品を使います)。越えるクオリティの物を将来も供給して
くれるのなら良いですが、その点のみ気がかりです。
(10年後でも、何らかのDiscrete OPAmpは存在してる?とは思いますが)
私自身曲がりなりにも技術者として、営業に長けた方の様な都合が良い事しか言わない
・・・様な事は出来ないので、ディスクリート構成のデメリットに関して記すと:

・コストを要する(Discrete OPAmpの採用で無駄なコストは要さない)
・信頼性に難点が有る(Discrete OPAmpの採用でクリア出来る)

上記はそれぞれクリア出来ますが、以下はどうしようも有りません。

・特殊な回路を組まない限り、信号経路に大容量コンデンサーが不可欠
 (具体的にはDC Servoと言う、DC成分をキャンセルする回路を追加しない限り、トラ
 ンジスター処理回路は必ずBias分DC成分が音声信号に加算されてるので、各信号処理
 のブロック毎に確実に大容量コンデンサー=通常電解コンデンサーを要します)

IC構成の機器でも、やはりDC SerevoやOffset調整という、DC成分を除去/軽減する処
理を行わない限り、信号処理毎に電解コンデンサーの挿入は不可欠ですが、そのDC成分
が少ないとか色んな工夫で省略しやすい(ここまで無くて良いのか?と言う程信号経路
から電解コンデンサーが排除されてるのはRodec MX-180/240など・・・なので応答性
良くてTechno系の音に向くのです)のに対し、ディスクリート構成では殆ど省略出来な
いと言う大きな違いが有ります。

詳細を記すと果てしないので辞めますが、電解コンデンサーと言う部品自身、音声信号
を激しく劣化させてしまう要素であり、出来れば排除したい処です。

・・・排除出来ないからこそ、可能な限り劣化が少ない部品を使うのですが。


以下は最近納品して非常に好評だったPhonoPreampですが:
http://www.meta-design.jp/club_custom3.html
(ご依頼はSimple HiFi Type II(Precision OP Amp w/DC Servo)の方ですが、Precision
HiFi Type II(Precision Preamp based w/Twin DC Servo)も評価して戴きました・・・
気に居られた方をご依頼戴く事に成ってたので・・・費用は倍程異なりますが)

私自身事前の評価にて、Precision HiFi Type IよりもType IIの方が確実にクオリテ
ィ改善されてると判断しましたが、特に低域の応答性であるとかパワーがかなり異なり
ました(Type IIとType Iの違いは以下の通り)。

 Type I(DJ 機器類のPhono Preamp等比較になりませんが、その分高価)
 ・L/R 独立高精度 Preamp w/DC Servo (コンデンサー・レス)
 ・Active+Passive EIA/RIAA Eq(Dual)
 ・Output Buffer(Dual)・コンデンサー結合出力

 Type II(Type Iを越える物にしたかったので、まずは以下に変更)
 ・L/R 独立高精度 Preamp w/DC Servo (コンデンサー・レス)
 ・L/R 独立 Active+Passive EIA/RIAA Eq
 ・L/R 独立 Output Buffer w/DC Servo (コンデンサー・レス)

大きく異なるのは、Type IではRIAA Eq部とOutput Buffer部がL/R独立したOPAmpでは
無い為に、L<>Rのクロストーク面で不利な事と、又出力保護の為に電解コンデンサーを
挿入してる事であり、Type IIではクロストーク改善の為に完全にL/R独立した回路処理
にした事と、又Output BufferにもDC Servoを追加して、出力からコンデンサーを排除
した事です。

・・・先の応答性/パワーはOutput BufferのDC Servoによる成果です。


ご依頼戴いたSimple HiFi Type IIは
・L/R 独立高品位 Preamp (Very Lo Offset・Precision HiFiよりは劣る)
・LR 独立Passive+Active RIAA Eq(Precision HiFi Type よりかなりシンプル)
・L/R 独立Output Buffer w/DC Servo (コンデンサー・レス)

・・・私の評価ではPrecision HiFi TypeIIよりも多少荒い音の傾向であり、やはり
低域/応答性は半端では無く良かった(よりダンス・ミュージックに合う音として)ですが、
クオリティ改善仕様のUrei1622(もオリジナルとは比較に成りません)よりも遙かに良
いとのご評価(Precision HiFi TypeIIよりも好みとの事)でした。
・・・BozakコミュでIC構成のPhono Preampの事を記しても無意味(Bozakユーザーに
は特に勧めませんし)ですが、言いたい事は信号経路に電解コンデンサーが有るのと無
いのとでは、こういう大きな違いとして出てくると言う事です。


Iso-Xのフィルター部は紛れもなくフルディスクリート構成ですが、トランジスターは
さておき抵抗・コンデンサーの汎用部品のクオリティに収束される事に成ります(それ
以前の劣化要素が有るので、この部分は最初の改善事項では有りません)。

入出力回路はIC構成(Urei1620と同等の汎用部品)なので、この部分が一番音に影響し
てしまう事になり、せっかくFilter部がディスクリートでも台無しです(なので先ず改
善を勧めるのです>仕様上の要変更箇所も多々有るので全面的な部品交換を行います)。

又信号経路上の電解コンデンサーがどれだけ音に影響するのかは、言わずもがなです。
(高品位な劣化の少ない物でさえ、有ると無いとでは先の通りかなり音が異なりますが、
劣化が激しい部品では最早どうしようも有りません・・・又一部仕様上の要変更箇所も
有るので、交換は必須です)

Iso-Xの基本対応として先ずそれらの最低限の仕様/クオリティ改善を行いますが、それ
でやっと本来の潜在能力が活かされますし、特注機器(そこそこのクオリティでは無く
比較に成る物が無いからこそ特注機器としての費用対効果が認められますが、但しその
分費用を要します)にも匹敵するクオリティと成り得ます。


それ以上のクオリティを必要とされるかどうかは、先の通りUrei1620他IC構成の機器で
は無意味であり、Bozak等ディスクリート構成の機器との組み合わせでは、改善する程
に成果が出せます。
(Filter部の全面的な改善や、トランジスターからFET に変更する事や、入出力をDiscrete
OPAmp に変更する等各種)

・・・可能な対応全てだと数台分の費用に成りますが、それでも特注製作するより遙か
に安価です。

特注機器としては常に既存製品を越える仕様/クオリティでしか作りませんが、そこま
での物を求められるのか?・費用対効果として満足されるか否か次第です・・・音に拘
った等という店舗システムでさえ、市販されるそこそこの製品で賄われる時代なので、
益々特注機器の需要は無いでしょうけど、求める方が居る限り今後も対応します。

しかし既存製品をベースとした方が安価に済むのなら、私は特注機器を押し売りする積
もりなど全く無い(通常の見積もり金額の数倍で無ければ利益など出ませんので、好き
だからこそと言う事でしか成立してません・・・ご依頼が有るからこそ、面白そうだと
思うからこそ対応するのです)ので、既存製品の改善を勧めます。

・・・バブルの時代等なら、特注機器を勧めますが(勿論数倍の価格設定で・笑)。
>http://www.bozak.com/

EQ-6は未だ量産体制では無い様ですが、早くも次の製品開発中の様。
(↑indexの一番右・・・製品ラインナップとしては5Band Eq辺りでは無いかと思いますが)


因みにAR-6 搭載のEqはL/M/H +/-6dBですが、カットオフ周波数400/4kHzと言う表記からは
Iso-Xの様なIsolator仕様です(Slopeは不明ですが、回路搭載面積からは精々-12dB/Oct
だと思われます・・・↓からも製造コスト上共通回路基板が自然なので)。

EQ-6は-12dB/OctのSlopeにて、やはり400/4kHzのカットオフです。
(こちらは-∞/カット出来る仕様・・・他各種機能ですが)
http://www.bozak.com/products/eq6.html


先ずAR-6/EQ-6のEqは、(恐らく)フルディスクリートにてIC構成の回路よりも劣化が少ない
と言う利点は有りますが、Isolator(しかも-12dB/Oct)仕様のMP-2016/XP-2016と同様に、
回路的に音が濁るとかうねると言う問題が有ります。
(半導体以外の部品クオリティは似た様な物なので、ICとトランジスターの違いとしては
RaneよりもBozak UKの方が確実に劣化は少ないですが)

HiFi Audioとしては真空管の時代から、DJ MixerとしてはBozakの'70年台から今日まで、デジ
タル処理は別としてアナログ処理の機器で多用されるEq回路はCR(NF)型が殆どですが、
純比較は出来無いけどより音が劣化するのはIsolator仕様です(経由する部品が多い為)。

 こういうの:
 http://www.montagar.com/~patj/3btone.gif
 
Eqの場合L<>Rを異なる設定にしない限り大きな違和感(位相のずれや定位の変化など)は生じ
ませんが、Isolatorが抱えてる根本的な問題はより違和感を招きやすくなる為、それも問題。

以下は所謂Isolator仕様のFilterの組み合わせに関する-18dB/Octと-24dB/OctのSlopeの違いの
検証ですが、-18dB/Octでは妙なうねりが出てる通りです。制御系回路では使っても私はAudio
回路で-12dB/OctのDivider/Filterを使う事は有りませんが、-12dB/Octでは尚更酷い状況に
成ります。”うねり”とは位相干渉による特定成分のPeak/Dipであり、又それが音を濁します。
(何故そうなるのかは度々記してるので省略します・・・-24dB/Oct以上で有れば、測定上も
音的にも殆ど問題は生じませんが)
http://www.meta-design.jp/garbage/Divider/divider-data.html
先ずRotary Potを操作するDJは主にHouse系(逆にそれ以外の系統では圧倒的に少ない)であり、
House系のプレイスタイルはBozakオリジナル〜Urei1620と言う流れの上で、通常Mixした全体の
音をMain Eqで操作する事に成ります(ここでは取りあえずMixer搭載のEqと言う事で・・・勿論
別途の3Way Divider/Isolator/Eqと組み合わされる事も有りますが、後述します)。

EQ-6は未だ発売されてないのでRane XP-2016やその亜流としか言えないCrestの製品などは、店舗
用途などで最初からセットで納入されてない限り、殆ど需要が無いと思われます・・・House系DJ
がチャンネル毎のEq操作を行う文化は無いので。

*Techno系DJは逆にチャンネル毎のEq操作を多用しますが、基本的にLinear FaderのDJ Mixerを
 好む文化が有ります(何故そうなったのかの根本理由は解りませんが、一つはRodec 製品が
 Techno系で良く使われてたと言う事が大きいのかも知れません・・・私の関わりでは、所謂
 Technoと言うジャンルが明確に出てきた頃には、既にRodec製品は各所で使われてたので>MX-180
 の前身のMX-18等の時代から、店舗に納入/一部保守してましたので・・・もう一つはRotary Pot
 の操作は所謂ロングミックス的な音の混ぜ方が多いのに対し、DJ PlayでLinear Faderは割合急
 峻なとかスイッチ的なニュアンスでソースを切り替える様な操作が多い様なので)。

 ・・・というのは私が接して来た方々を思い出しながら記してますが、昨今House系の方が
 DJM-800など使うケースも増えてきてるので、一概には言えません。
 (House系と言っても今日多様であるし・・・RotaryPotタイプのMixerの需要は確実に減ってる
 様ですが)

XP-2016はMP-2016との組み合わせでしか使えませんが、EQ-6は単独でも使えると言う点は、未だ
何かの用途で使える可能性は有ります(別途音量調整機能を要しますが・・・EQ-6のPhono Preamp
他各種機能を必要とする用途が有るかどうかは?)。
等と長い前置きでしたが、やっと本題です。

MP-2016やAR-6のIsolator仕様のEqは、機能としてIsolator的な効果を必要とするのなら(別途の
Isolatorを使わないのなら)必要悪ですが、DJ Mixerで一般的なEqよりも音が劣化する事(音質と言
う意味の劣化と、音がうねるとか濁ると言う変質と言う意味の劣化双方)は避けられ無い為に、別途
のFilter類(Isolator/5Band Eq/VCF等)を使うのならBypassする事を勧めます。

 *Urei1620他Eqを特に店舗システムではBypassするのも、同様の目的です。

Urei1620のマニュアルに記されてる回路的なBypassも、Urei1620LEのTone Control部に付いている
Bypassスイッチも、Hi/LoのEq操作をFlatと等価状態にするだけで実際はEq回路を経由してますが
(なので音/音質劣化自体は同じ事です)、そういうBypassでは無く回路的に除去すると言う事です。

 *Eq回路が正相・In/OutがUnityゲインで有るとは限らないので、簡単な事では有りませんが。
  (単純に除去して直結すれば良い訳では無いので)


CMA-10-2D/DLや若しくはUrei1620の様なCR/NF-EqはIsolator仕様よりはましですが、回路設計上の
Flat状態でもFilter部品を音が経由します(無理矢理良い面を上げるとしたら、音が良い感じに
部品で鈍るとは言えるかも知れませんが、クオリティ良い部品を使わないと音が濁ったりボケます)し、
残念ながらDual Volume(Eq用は通常Taper B)のL<>R偏差(ギャング・エラー)が存在してる為に、
Flatにした積もりでもL<>Rの音質/位相がずれてしまい、周波数依存の音の増減や位相干渉、又定位
への影響などが生じてます(原理的にL<>Rの偏差が少ない程に、影響は軽減しますが)。

 *以下は極端な例(まずそういう操作/設定は行いませんが、どうなるかの検証として):
  (測定上Flatな特性に成るEq設定位置ではL<>Rは同相で問題を招いてませんが、Eq設定次第
  では周波数依存で位相がバラバラにずれる為に、確実と言って良い程先の問題が生じます)
  http://www.meta-design.jp/modify_36.html#Phase

何故だかDJ MixerはHiFi Audioの流れを受け継いだCR/NF-Eqが基本ですが(やはりオリジナルBozak
がそうだったからなのかも知れませんが・CMA-10-2DとしてStereo仕様のDJ Mixerの元祖だし・・・
それでは何故CMAシリーズと言うCM Labで開発されたMixer類のEqがそうなのかは、元々HiFi Audio
機器を開発していたからこそでしょう)、でもPA/Recording Mixerではかなり昔からCR/NF-Eqでは
無く異なる方式が採用されてます。

・・・それはパラメトリックEqであり、パラメトリックEq仕様の1/3Eq等と同様の回路です。
(1/3Eqには、Isolatorと近似した個々の帯域Filterに分割/合成する方式も有りますが、それは
Isolatorと同様の致命的問題が有ります>内部回路や回路図を調べないと解りませんが)

'80年代初期としては、これもそういう処理回路です:
http://www.meta-design.jp/modify_28.html
(LCR構成のFilterバンクはコイルの相互干渉で音は確実に鈍りますが、昔から同様の物は音が
暖かいと言われる様な捨てがたい特徴を持ってます・・・上記は可能な限り劣化を軽減してある
為に、そういう部分とトランス出力の作用でより暖かな傾向が最大の特徴であり、他に変わる物
は有りません・・・先の”ICも使い方”では有りませんが、劣化が必ずしも悪では無く、それが
良い結果をもたらすのなら個々の個性であり他では再現出来ない作用/効果に成り得るのです)

いつ頃からそういう回路が使われだしたのかは調べないと解りませんが、でも少なくともUrei537
が有った時代にはそういう回路が存在しており、勿論回路方式による音の評価を元として、PA/Rec
Mixerにはそういう回路方式が採用される事に成ったのだと思われます。
(それは音の劣化が遙かに少ないという事と、もう一つは周波数Sweepを要する為と言う事も含め)


DJ用の5Band Eqと言うと、私はJimの物(3Way Divider+5Band Eq)とPDS-5000しか知りませんが、
PDS-5000は内部部品を見る限りCR/NF-Eqよりはパラメト構成の様であり、Jimの物は確実にそうです。
(PDS-5000の可変幅少ないのでBoostしてもアラが見えにくいですが、ジュニア・バスケスお姉様が
気に入る通りのSolidな音だと思います・劣化少なくて悪くは無いけど固い/冷たい感じかも)

私のEq類(単体の5Bandや各種機器組込用の3/4/5Band Eq類)は、先ずJimの機器を参考として改善
した処からであり、そしてパラメトEqの各種仕様です(中心周波数・帯域幅・シェルビング/ピーキ
ング・増減幅等様々なパラメタが個々に異なります)・・・それらのパラメタがミソなので、詳細
は記せませんが。
http://www.meta-design.jp/club_custom13.html

私の機器/回路が・・・と言う積もりも無く、PA/Rec Mixerで当たり前に使われるそういうEq回路は、
圧倒的に音質劣化が少ないとか各Bandのゲイン操作しても(+/-18dB仕様にする事が多いですが、仮に
全て+18dBにしても、ゲイン的に回路が飽和しない限り何も問題無いし)違和感生じない/破綻しない
と言う特徴が有ります。マスタリング用途でも軒並み当たり前に使われてるでしょう。


Urei1620/MP-2016他何故わざわざオリジナルのEq(Isolator機能)を外して特注Eqに置換するのかは、
そういう理由です。未だフル・ディスクリートで作った事は有りませんが、その場合益々無色透明と
いう感じに成りそうです。

もしCR/NF-Eqよりも劣る部分が有るとしたら、音の劣化(鈍るとか濁るとか各種)が生じにくい為、
そういう音の傾向(何でしょう?・HiFi Audio機器のEq/Toneを操作してる感覚?)が求められる場合
は向かないかも知れません。思い返すと、私はCR/NF-Eqを作った事は無いかも知れません(既存
DJ MixerのCR/NF-EqからパラメトタイプのEqに変更した物に、ご不満戴いた事は皆無ですが)。

Bozakオリジナル/UKのMixerと組み合わせるのなら、そういう仕様のEqしか無いと思います。
(Iso-XのIsolatorは機能的に音が劣化するのも仕方無いですが、Mixer搭載とか単体の5Band Eq等では、
Eq処理では可能な限り音が劣化しない方が良いので)

私自身は今後Discret OPAmpを採用したフルディスクリートEqでも検討します。

5Bandの場合、ミニマムの仕様ではDiscret OPAmp*2+FET*10(選別を要するのでFET単体が安く成るとは
限りませんし、音が細くなるかも知れません)若しくはDiscret OPAmp*7(シンプル仕様の回路そのまま
なので製作が簡単な分工賃落とせます)ですが、Jim TothのEq(シンプル仕様よりもエグイ感じかも)と
同等仕様だとDiscret OPAmp*20個ほどにも成ります・・・コスト面はIC構成よりも確実に費用を要する
のでどうしようも有りませんが。

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