いくつになっても、男性の目って気になりますよね。でも知ってました？顔や体形のみならず、意外と見られているのが“髪の毛”だということを…。髪の毛を見れば、その人の性格や生活スタイルまで分かる人もいるとか。確かに、ファッションやメイクに比べると、髪のお手入れは後回しにしがち。しっとりとしたツヤ髪の人は、表面上だけでなく、中身もきちんとしていて美しいという印象を受けます。

女性の美しさを左右する髪。潤いがあってツヤのある髪を手に入れるには、どうしたらいいの？ヘアサロン「FURUSHO」のオーナー古荘文彦さん、教えて！

「ツヤのある髪には、根元から毛先に向かってうろこのように重なり合うキューティクルが整っていることが重要。髪が傷んでくると、キューティクルの層が薄くなって、ひらいたりはがれたりしてしまいます。その隙間から、髪の潤い成分が流出して、パサパサした傷んだ状態になるのです」

乱れのない整ったキューティクルですか〜、なるほど。では、キューティクルを整えて、潤いのある髪にするにはどうしたらいいの？

「保湿力のあるヘアケア剤を使用するのが一番の近道です。シャンプーは、コラーゲンが配合されたものが保湿にはいいでしょう。旬のアイテムでいえば、イカスミシャンプーがオススメです。スキンケアアイテムで大ヒットしたカタツムリと同じ保湿成分がイカスミにも入っていることが分かり、現在アジアで大人気。日本でもじわじわと広まってきているので、今から要チェックです。また、アウトバストリートメントとして、６つの植物性オイルを配合したアルガンオイルもオススメ。髪にツヤと柔らかさを与え、髪の弾力と光沢を高めてくれます。乾燥が気になる人やダメージヘアの方は、一度使っただけでもすぐに効果が実感できると思いますよ」

確かに、ヘアケア剤を潤い効果の高いタイプに変えただけでも、一気に美髪に近づけそう。反対に、髪を傷めてしまう原因や、キューティクルがひらいてしまう条件などはあるの？

「ドライヤーやヘアアイロンを使った自宅でのお手入れ、ホームカラー、ホームパーマ、ブリーチなどが挙げられます。ドライヤーは、熱を当てるものなので、熱すぎるようでは髪が傷んでしまいます。ドライヤーの熱を手が『熱い』と感じたら髪も熱いので、片手で髪を持ってドライヤーを当てるようにしましょう。ヘアアイロンは、ヘアサロンなどで販売されている業務用のものなら大丈夫ですが、市販されているものは温度が上がったり下がったりして安定しないので、これも髪にダメージを与える原因になります。ホームカラー、ホームパーマ、ブリーチは、たくさん染まるからといって、塗布している時間を決められた時間より長くかけている方がいます。これは髪の毛や頭皮を最も傷める原因になるので、オーバータイムには、くれぐれも気をつけてください」

流行のファッションに身を包んで、どんなにばっちりメイクをしても、髪が傷んでいては台無し。見落としがちなパーツで、地道なケアが必要な髪の毛こそ、手入れの行き届いたツヤ髪をキープして、完璧なキレイを目指しましょ！（坂田 圭永）


【取材協力】
古荘文彦さん
大阪と兵庫を中心にヘアサロンを展開する株式会社「FURUSHO」オーナー。24歳で独立し、独自のカット法（ペンデュランスカット）で話題になり、瞬く間に11店舗を構える美容室の経営者に。主な著書に、『ツヤ髪プログラム（古荘メソッド�T）』（WAVE出版）、『美髪・美顔セルフスパFURUSHOメソッド』（講談社）などがある。