W杯期間中、『BBC』で解説者を務めているセードルフ氏 [写真]=VI-Images via Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が19日に行われ、グループCでは日本代表とギリシャ代表が対戦。日本はボールを支配し、ギリシャに退場者が出たため、数的優位も得たが、最後まで得点を挙げることはできず、スコアレスドローに終わった。
イギリスでは同試合を『BBC』で放映。ワールドカップ期間中に同局で解説者を務めている前ミラン指揮官のクラレンス・セードルフ氏が、日本代表FW本田圭佑について言及した。
セードルフ氏はまず試合内容について、以下のように分析した。
「シュートが飛び交う試合を期待していたが、日本がボールを持つ度にギリシャはゴール前に壁を作り、守っていた。日本はスペースを見つけられずに苦しんだ」
「日本は多分、まだ時差ボケだったのだろう。コンフェデレーションズカップの時も彼らは時差に苦しんだし、選手たちは本調子でないように見えた。本来の日本は運動量が豊富だが、今日はそれが見られなかった」
「岡崎(慎司)がペナルティエリア内で倒された場面はPKではないし、ボールに絡んでいたわけでもなかったから、判定は正しかった」
また、昨シーズン途中から率いたミランで指導をした本田のプレーについては、以下のようにコメントした。
「本田のプレーには少しガッカリした。彼は常に中央でいい位置取りをするが、パスの選択肢を間違えていた。フリーの選手にパスをせず、カットされる場面が目立った。彼は常に相手ゴールから離れた場所でプレーしていたし、日本の攻撃時にも前線にいなかった」
「彼はもう少し速くプレーする必要があるし、私がイタリアで彼の起用に困っていた理由はプレーの遅さだ。彼は昨シーズン終盤に少しプレーが速くなり、やや改善された。だが彼は規律と才能のある選手で、良い左足を持っている」