気持ちとはいえ、皆さんどうしているのでしょう…ねぇ?

“結婚式のご祝儀”気になる相場は、おいくら?

結婚式に招かれた時、正直気になるのが“ご祝儀”のこと。決まりはないとはいえ、大人のマナーとしてはどのぐらい包めばいいの?ブライダル・プロデューサーでオフィース・マリアージュ代表の安部トシ子さんに伺いました。

「最近の披露宴はひとりあたりにかかる飲食・引出物の額が2万円から3万円程度。お祝いの心と新郎新婦になるべく負担をかけないように…という気持ちで包むことを考えると、会場の種類・遠近を問わず、3万円がご祝儀金額の基本ラインになると思います。
ただ“お互いに2万円”など、社内や友人同士で金額を決めている場合はそれを守るのがマナー。もしその金額では少ないと思うのなら、+αで何かプレゼントを贈るとスマートです」

確かに20〜30代の女性を対象に行ったアンケートでも、家族や親戚へのご祝儀は、「5万円もしくはそれ以上」という回答が68%と半数を超えたものの、友人、同僚、先輩、上司、後輩、部下へのご祝儀は「3万円」という回答がそれぞれ80%以上を占める結果に。

ところで、アンケートでは数々の失敗談もあがっていたのですが、渡す際の注意点って?

例えば、「ご祝儀袋の中身を入れていくのを忘れた」(29歳・既婚)という失敗談。実際に挙式済みの既婚者対象に「あなたの結婚式で、祝儀袋にお金を入れ忘れていた招待客はいましたか?」というアンケートを行ったところ、4%の方が「はい」と回答していることからも、あながちレアケースとも言えなさそうですが…。

「もし当日お金の入れ忘れに気づいた場合は、すぐに受付に確認を。ご祝儀自体を忘れたら、受付か新郎新婦の親にお伝えして、翌日書留で送るようにしてください」

なるほど、何事もフォローアップが大事なんですね。

また、お祝い事なので新札を用意するのがマナーと言われますが、意外と多いのが「新札を準備し忘れた」(33歳・既婚)という失敗談。忙しくて銀行に行く時間がない…なんてこと、よくありますよね。実はこれ、緊急対処法があるみたいですよ。

「シワシワのお札は失礼にあたるので、新札か、間に合わなければ布に挟んでアイロンでシワをのばすなどして包んでください。また、祝儀袋は包む額に見合った物を。金額も“死・苦”を連想させる4万や9万といった額はNGです」

NG金額といえば、昔は「割り切れる」から縁起が悪いとされた2万も、最近は「ペア」の意味合いで受け入れられているとか。

ちなみに「開けたら手紙が入っていた」(29歳・既婚)、「ご祝儀袋がかわいかった」(24歳・既婚)など、ちょっとした心遣いは喜ばれるみたいですよ。結婚式に招待された際は、ぜひ、ひと工夫を!(清川 睦子/verb)


【取材協力】
安部トシ子さん
ブライダル・プロデュ−サ−の草分け的存在で、現在は株式会社オフィース・マリアージュの代表取締役を務める。

【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート「結婚祝いの贈り物について」
調査期間/2009/9/8〜9/23
有効回答数/195人(女性)

・ゼクシィユーザーアンケート「結婚式後の生活とご祝儀について」
調査期間/2009/11/26〜11/30
有効回答数/293人(女性)